【プリンセス・プリンシパル】劇場版Crown Handler 第1章小ネタ考察
2021年2月11日から公開中の、プリンセス・プリンシパル完全新作続編映画Crown Handlerのゴシップ的な小ネタや考察など。劇場版のネタバレへの配慮はありません。悪しからずご了承ください。
帰路のアンジェ・プリンセス・ベアトリスでの車。
(明示されてはいないですが、運転手はドロシーではないかと思われます。)
ここでアンジェがわざわざウィンストンのチェスの指し方をプリンセスに確認したのは、その場にベアトリスがいたため。
ただ、ノルマンディー公の「珍しいな」という発言や、伝聞帳にも思えるプリンセスの話し方から、プリンセス自身はあまりウィンストンとチェスを指したことがなかったように感じられます。
判明するビショップの手口
劇中でビショップはアンジェに
・シェイクスピア:リア王(ファースト・フォリオ 1623年) ※発行数750部
・シェイクスピア:リチャード三世(セカンド・クオート 1650年)
と、プリンセス・プリンシパルの年代から見ても古く、貴重な本を指定してきています。
このあとのワイン蔵で「もっと新しい本にして」というアンジェに「妥協は認めない」と返したことで、ビショップはどうしてもその版の本を必要としているということがわかり、彼が本を暗号に使用していた確信が更に高まることに。
ブック・サイファの解析の量と2日という期限にちせとベアトリスはもちろん、プリンセスまでも驚きを隠せない表情をしているのに対しドロシーは平然とした顔。スパイとしての力量や経験の差を感じさせます。
本の調達に現役のスパイを利用したビショップの行動は自分の手口がバレかねない非常に危ういものであり、それほどに彼が追い詰められていたのではないでしょうか。
ドロシーと古本屋が接触していた場所
冒頭で「あなたは共和国に移送される」と言われていることから、壁のすぐ向こう側の共和国領であると考えられます。
古本屋を乗せてきた男性二人は、大佐と同じ軍服を着ており、同じようなタバコを吸っていました。
女王の元ネタとプリンセス・プリンシパルの年代について
プリンセス・プリンシパルの年代について、これまで「19世紀末」としか紹介されていませんでしたが、女王の元ネタと考えられる史実のヴィクトリア女王は1837年6月20日即位であるため、「在位60周年」は1897年にあたることになります。
”餌をまく”
ビショップにコントロールからの手紙を手渡すAプリンセス。
ビショップの口調から、ビショップは一見ではプリンセスとアンジェを判別できないことが推測されます。(先程の離宮でのチェス戦のやりとりでは、ベアトリスの不審さから判別したのでは)
ちなみに、この場面の声はおそらくすべて古賀さんです。
コントロール(L)からビショップに渡されたメモの内容。
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My dearest winston
During the past week we have had weather remarkable for its changeful-
ness. On Saturday we had some loud of peals of thunder, accompanied with
heavy showers of rain. We took shelter under a tree.
この1週間、こちらの天気はとても変わりやすくなっている(=情勢が急変している)
土曜には何回か雷鳴が轟き、大雨を伴った。(=東西関係に亀裂が走り、大使館職員が引き揚げた)
我々は木の下に避難小屋を用意した(=ウィニーの亡命先も用意されている)
Beleve me. (不明) From L
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ビショップの名前を「Winston」と表記していることや、「dearest」や「Beleve me」の表現から、Lとビショップが親しい間柄であることが伺えます。
(3/18追記)
タイプライターで書かれた部分(上記の真ん中の文章)が、20021/1/3の特番の合間に流れていたOP「LIES & TIES」のCM画像の中に書かれているとの情報を得たため英文を書き出し直しました!
焦るビショップ
取引相手から連絡が来ないことに焦り、アイロン係のチャールズを使いに出すビショップ。
おそらく行き先はビショップの取引相手。互いのつながりがバレてしまうと大きな痛手になるスパイにとって、これは相当の禁じ手です。ビショップの焦りが伺えます。
(11話でアンジェが7に接触をはかり「機関員からのコンタクトは禁じられているはずよ」とたしなめられたときの状況に近い)
チャールズに使いを頼んだ後、またその翌日に別の執事がアイロン係をしているのを見て焦るビショップを、奥のテーブルから食卓の準備をしつつ鋭い目線で見ているメイドの女性がいます。
彼女はTVシリーズにおけるリリ・ギャビストンのような、ウィンストンを監視していたノルマンディー公の協力者の可能性が高そうです。
アンジェとビショップの取引
ビショップに真実を知らせるとともに、アンジェとプリンセスの秘密をバラすなと取引を持ちかけるアンジェ。
しかし、その袋の中にはかつてウィンストンが幼いシャーロットに差し出した思い出のお菓子が大量に入っていたことから、アンジェの中には確かにウィンストンへの親愛があることが伺えます。
ちなみにこのお菓子は「ジャムドロップス」とのこと!(3/12 Zoomトークショーより)
離宮からの逃亡
ウィンストンが離宮の裏口から車を出した後、彼の車を追いかける車が1台描かれています。
状況的に、第三勢力のスパイの追跡の可能性が高いのですが、ライトを付けている(付けていると相手に自分の存在がバレてしまうので追跡が目的なら不自然)ので、陽動かミスリードを狙った一般車の可能性も。
(冒頭のカーチェイスでも、スパイ勢力と思われる車はライトを付けていません)
墓場での待ち合わせ
アンジェが指定した待ち合わせ場所は、おそらく墓場。
アンジェに手渡されたメモを見たビショップが「私はここで殺されるのかね?」と尋ねたのは、待ち合わせが墓場だったためと思われます。
メイフェア校の寮が見えるため、ロンドンのメイフェア地区近辺、ハイドパークあたりが場所的に該当しそうです。
このあと、アンジェとビショップはドロシーの車に乗ったと見せかけてそのまま墓地の秘密通路の入り口に向かい、ドロシーとちせは完全な囮として市街地に繰り出しています。
ナローボートとは