【プリンセス・プリンシパル】劇場版Crown Handler 第1章小ネタ考察
2021年2月11日から公開中の、プリンセス・プリンシパル完全新作続編映画Crown Handlerのゴシップ的な小ネタや考察など。劇場版のネタバレへの配慮はありません。悪しからずご了承ください。
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「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第1章 本予告
『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』 第1章 本予告 少女の嘘は世界を変える―― 『スパイ』×『スチームパンク』×『女子高生』、待望の続編が銀幕にてミッション ...
プリンセス・プリンシパル劇場版Crown Handlerとは
2018年4月29日に発表された、TVプリンセス・プリンシパルのその後を全6章で描く完全新作劇場アニメ。
TVアニメで主人公のアンジェ役を務めた声優今村彩夏さんの引退や緊急事態宣言に伴う公開延期など紆余曲折あったが2021年2月11日に第1章が無事公開された。
なお、新たなアンジェ役は古賀葵さん(佐賀藩出身)。
Crownは「王冠」、Handlerは「操る者」、つまり「王冠を操る者」という意味。
スパイ用語でHandlerは実働員であるAgentを指揮する人物を指すそうです。(2/8 Zoomトークショーより)
T VシリーズとCrown Handlerとの関係
──テレビシリーズ制作時から続編として劇場版を作る構想はあったのでしょうか?
橘 やり残したことはあったけど、テレビシリーズでいったん完結はしたんですよ。そのあとに「続編を作ろう。内容はどうしようか?」という相談が湯川さんからありました。それで「もう1回テレビシリーズをやるのは体力的につらいよね」「じゃあ劇場版シリーズにしようか」という流れで劇場版が作られることになりました。内容としては、テレビシリーズのその後を描く続編となることを主要メンバーで決めました。
プリンセス・プリンシパル Crown Handler 第1章」橘正紀×木村暢インタビュー より
引用元:matomame.jp(引用元へはこちらから)
「カサブランカでの任務を終えた私達に、コントロールから新たな任務が下された。
それはいつもと変わらない、よくある任務の一つに過ぎないはずだった。
しかし、この任務をきっかけに、私達チーム白鳩は、
国を揺るがす大きな渦に巻き込まれていく事になる。」
少女の「嘘」は世界を変える――
『プリンセス・プリンシパル』公式Twitter 2019/9/30ツイート動画より
引用元:twitter.com(引用元へはこちらから)
劇場版はチーム白鳩がカサブランカでの療養から王国に戻った後から描かれます。
兼ねてから疑問視されていた歯抜けのcaseの補完や総集編ではなく、完全新作になるとのこと。
(ちなみに歯抜けのcaseについては明確なエピソードがあるわけでなく、時系列的にだいたいこのあたり、といった形であるという話も。)
時系列もバラバラで、各キャラクターに焦点を当てていたTVシリーズと違い、『Crown Handler』は全6章を通じて一つの大きな事件を扱う構成になります。
引用元:第1章パンフレット P14 監督◎橘正紀インタビューより
劇場版は時系列シャッフルもなく、一連の流れとしての物語になりそうです。
補足事項(各人物の略称など)
登場人部の一部が略称または別名称で記載される可能性があります。
本記事中では下記で統一します。
アンジェ
・アンジェ
・シャーロットちゃん(革命で入れ替わる前のアンジェ)
・Aプリンセス/Aプリ(アンジェが変装したプリンセス)
プリンセス
・プリンセス
・アンジェくん(革命で入れ替わる前のプリンセス)
ノルマンディー公
・ノル公
古本屋の救出
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『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第1章 本編冒頭映像
「プリンセス・プリンシパル Crown Handler」第1章の上映開始を記念して、本編冒頭映像を大公開! 続きはぜひ劇場にてご覧ください! <上映前ver.>はコチラ ...
古本屋を逮捕した青服の男たちは?
プリンセス・プリンシパルTVシリーズに出てきた赤服の男たちとは異なる、青服の男たち。
イギリスの近衛兵は赤い制服が伝統であるため、赤服の男たちは近衛兵であると考えられます。
対する青服の男たちは警察。
ロンドンの警察は伝統的に青服であるそう。
19正規ロンドンを部隊にしたゲーム「アサシンクリード シンジケート」に出てくる警察や、19世紀ロンドンを舞台にした小説「荊の城」(サラ・ウォーターズ 2002年)にも「青服(サツ)」とルビがあるそうです。
古本屋は何者なのか
H.T.BOOKS店主である古本屋ことフランシス・ハミルトン。
(3/18追記 白戸さんいわくH.T.はハミルトン・トーマスの略で、トーマスはすでに死んでいる設定なんだろうです。 3/12Zoomトークショーより)
彼が逮捕されたのは、王国を批判する禁書を取り扱っており、彼の店で本を買った者の中に共和国とつながっていたスパイがいたため。一見、アンジェ達共和国スパイの仲間のようにも感じられますが、
・アンジェに詰問されて目をそらす
・「古い友人に会う」と言って誰か(ビショップ)と接触を図ろうとする
・ビショップにブック・サイファ用の本を渡していた
ことから、彼は「特定の勢力に所属しない情報屋」だったのではないかと考えられます。
アンジェたちは古本屋の救出ともに、彼が共和国よりの人物であるかを見極める任務も追っていたのではないかと考えられます。とすると、
「予定変更よ。街に戻って」
「肩入れしすぎじゃないのか?」
というアンジェとドロシーの会話も、スパイ同士の二人だけに通じる別の意味があるのかもしれません。
ドロシーのバスを追う男たち
警察に追われるアンジェたちの車のあと、ドロシーの運転するバスを追う謎の男達。
ライトも付けておらず、追跡に長けた人物であることが伺えます。
彼らは警察ではなく、共和国スパイでもないことから、「第三勢力のスパイ」ではないかと考えられます。
(3/18追記)
彼らは当初アンジェたちの車を追っていたにもかかわらず、一見無関係のドロシーのバスを的確に追っており、当初から「今日留置所から誰かを連れ出して逃げる人物は、単独犯ではなく仲間がいる」とわかっていたことになります。彼らの正体は果たして…
また、この戦闘ではアンジェは相手の手を撃ったり閃光弾を使って無力化していたり、ちせも刀で切りつけずに防戦に徹していたりと、「相手を殺さない」もしくは「自分たちの特徴的な戦闘の後をのこさない」戦い方をしていることが伺えます。
こういった部分も、今後何らかの布石になってくるのかもしれません。
ビショップと古本屋の関係
共和国に移送される古本屋が最後にコンタクトを取ろうとした相手はビショップ。
しかし、ビショップは同じバーの中にいたアンジェの顔を見て踵を返してしまいます。
王国の侍従長ウィンストンであることを知る人物に会うことを避けようとしたようです。
古本屋の最後の頼みの綱であったことから、二人は単なる情報屋とクライアント以上のつながりがあったものと考えられます。
OP LIES&TIES
抽象的な内容になっているため、ポイントを列挙。
・ステンドグラスに逆さまの女神、自動演奏装置のシリンダー部分が映る
・スポットライトが動き出して音楽開始
・キャラ紹介カットの裏側の英文はキャラの詳細が描かれたシートか報告書
・壁に持たれかかる幼アンジェ(おそらくファーム)と、空を見上げる幼プリンセス(場所不明)
・TVシリーズの内容のようでいて、少し違うドロシー以外の3人のシーン
(飛行船内の戦闘やアイロンで戦うアリス、井戸のある庭でさまようシャーロット?らしき少女、
雨の中に佇むちせ、雪の中で不安そうな顔をするベアト等 ドロシーだけないのは…?)
・女王の周りにプリンセスと3人の新キャラ
(赤髪で口元にほくろのある男、そばかすのある金髪幼女、金髪の男)
→第2章予告でも出てくるので、王位継承権1位・2位・3位の三人?(プリンセスは第4位なのでプリンセスより上の3人)
・コントロールの4人、ノルマンディー公とガゼル、そして異国の街?を背景にしたゼルダ
・刀が折れるちせ、銃撃戦のさなかのドロシー・プリンセス・ベアト、眉間を撃たれるアンジェ
→眉間を撃たれたあとは赤いバラの花びらが散り、その後白い花びらに
・アンジェが建てたカサブランカの白い家を臨む丘の上にチーム白鳩の5人が。
振り向きざまのプリンセスの涙で終わる。
TVシリーズの頃のスタイリッシュさとかっこよさを継承しつつ、TVではなかった他の登場人物たちも描かれ、今後の展開への期待と不安を掻き立てる内容になっています!
渾天儀[1](こんてんぎ[1])、またはアーミラリ天球儀 (英: Armillary sphere) は、天球上の天体の動きを模した機器である。古代のギリシアと中国で独自に発明・発展した。この項では、主に東洋の「渾天儀」、西洋の「アーミラリ天球儀」を併せて解説する。
引用元:ja.wikipedia.org(引用元へはこちらから)
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Void_Chords feat. Yui Mugino 「LIES & TIES」(Live at MAIHAMA Amphitheater 2019)
Void_Chords feat. Yui Mugino 「LIES & TIES」(Live at MAIHAMA Amphitheater 2019) 『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第1章OPテーマ LIES & TIES ...
調子のいい?大佐
劇場版でもコントロール会議は恒例。
TVシリーズ11話・12話ではジェネラルよりの発言をしていたにもかかわらず、ジェネラルのように更迭されることもなく何事もなかったかのようにコントロールの席に座っている大佐。意外と調子がいい人なのかもしれません。
7も苛立ちを隠せない口調になっています。
チーム白鳩の関係性に変化は?
TVシリーズと同様、アンジェ・ドロシー・ちせは日陰でプリンセス・ベアトリスは日向。
劇場版においてもこの立ち位置(役割)は継続中であることが伺えます。
プリンセスが「私もなにかお手伝いできないかしら?」とアンジェを見て提案するも「だめ」とアンジェがあえなく却下するところも、この時点ではTVシリーズと変わらない展開。
「深夜のカーチェイス、テムズ川に沈められたバス…ちょっとしたミステリーになってるな」とドロシーが話していることから、世間一般では
・アンジェの乗っていた車→警察が追ったが捕まえたらもぬけのからだった!
・テムズ川に銃撃戦の跡が残るバスが沈んでいるのが見つかる!
という2つの別の事件として取り扱われている事がわかります。
プリンセス・プリンシパル世界の勢力図
ニューウィンザー離宮の場所
「ニューウィンザー」という現存する地名はアメリカ合衆国にあります。
後半の展開(一日の間にロンドンと離宮を何度も車で行き来)から、ウィンザー城が革命の際に共和国に奪われたため、王国領地内に新たに城を建て直したのではないかと考えられます。
アンジェが見上げていた飛行戦艦
アンジェが見上げていた離宮上空に停泊する飛行戦艦は、武装・装甲の内速度特化の船であるとのこと。(2/8Zoomトークショーより)
ベアトリスの役割
第一章では、ベアトリスのスパイとしての特殊技能である「変声」が全く使われませんでした。
ただし今回、プリンセスの世話役として王室内でも認知されている存在であるベアトリスが同伴していたことでプリンセスの部屋に部外者を寄せ付けることがなかったり、Aプリンセス(アンジェが変装したプリンセス)が周りに怪しまれることなく離宮内で行動できた場面がありました。
別の意味で、ベアトリスはとても大きな役目を担っていたと言えます。
ビショップとの初コンタクト
離宮から出るときの白鳩とアンジェの行動について
離宮内でのそれぞれの行動は以下の通り。
チーム白鳩5人で連れ立って離宮に入る。プリンセスがいるので顔パス。
↓
プリンセス以外の4人はプリンセスの私室へ。お茶を楽しむ。
↓
プリンセスは執事長とともに女王のもとへ
↓
プリンセス、女王と謁見後「部屋によったあと帰ります。あとはお構いなく」と執事長に伝える。
↓
アンジェとプリンセス、入れ替わる
↓
プリンセスに変装したアンジェを残して、4人は帰路につく
↓
アンジェ、プリンセスの部屋に潜伏し、夜になるのを待ってビショップ指定の場所に向かう
↓
ビショップと接触したあと、アンジェはそのままこっそり離宮から脱出
「プリンセスが離宮をあとにしていないことになるが大丈夫だったのか」という疑問が生まれますが、「部外者である他の4人の出入りには厳しいがプリンセスの行動はそこまで厳しく見られていない」ということでした。(3/12Zoomトークショーより)
わかりやすく言うと離宮はプリンセスにとって別荘のようなものなので、出入りを監視している人もいない(むしろ監視ししたら首が飛ぶ)のかもしれません。
屋上での会話、アンジェとプリンセスの関係の変化
「シャーロット。約束したはずよ?みんなを頼る、って。」
自分とプリンセスの入れ替わりがビショップ(=ウィンストン)にバレてしまっていたことを「自分の責任だ」と抱え込もうとするアンジェ。TVシリーズでアンジェが一人で行動しがちだった理由も、様々な事象について自分の責任だ、自分がなんとかしなければ、という真面目さゆえだったことがうかがえます。
そんなアンジェを「みんなを頼るって約束したはずよ」と諭すプリンセス。
TVシリーズではプリンセス自身もアンジェに相談せずに行動していた節がありましたが、プリンセスからアンジェへの態度の変化も感じられます。
アンジェに対しては、ずっと踏み越えたいけれどそれができないでいて。それが踏み越えて良いんだなってなったのがTVシリーズのクライマックスだったのかなと。
引用元:第1章パンフレットP6 ”チーム白鳩”座談会より 関根明良さん
プリンセス役の関根さんが、劇場版のプリンセスを演じて感じたことがこちら。
それまでは真面目さ故に抱え込んで、傷ついても誰にも相談のできずにいるアンジェを歯がゆく見つめることしかできなかったプリンセスが、アンジェを支えようとしている様が伺えます。
チーム白鳩の関係の変化
翌日、博物クラブ部室で「プリンセスがスパイであるとバレた」という部分だけ他の白鳩の3人に伝えるアンジェ達。
それを聞いて、「なるほどね」と納得するドロシー。
実際離宮から戻ってきたアンジェの「なんでもない」という言葉にもドロシーは怪訝そうにしていました。
円盤6巻特典のピクチャードラマでは、夢にうなされ「アンジェ」と寝言を言う場面にもドロシーは出くわしています。
ドロシーもまた、アンジェをずっと見守り続けてきた一人なのです。
「こういうときこそ一蓮托生だ」と手を貸すドロシー達に納得がいかない表情のアンジェ、そしてそれを「ほらね、大丈夫でしょう?」と言わんばかりに優しい顔で見守るプリンセス。
チーム白鳩の新しい関係性が描かれています。
なお、この場面では二人の入れ替わりを隠し続けているアンジェとプリンセスが陰側に、他の三人が光に当たる場所にいます。