栃木県那須塩原市に、2024年7月23日、コンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 那須塩原」が開業する。運営するのは株式会社デベロップで、同社が展開する「ホテル アールナイン ザ ヤード」シリーズの86店舗目、「R9 HOTELS GROUP」としては96店舗目となる。
「HOTEL R9 The Yard 那須塩原」は、JR東北新幹線・東北本線「那須塩原駅」から車で15分、東北自動車道「西那須野塩原IC」からは車で5分の国道400号沿いに位置している。アクセス抜群で、那須ハイランドパークや那須高原 南ヶ丘牧場などの観光地、黒磯駅、ゴルフ場、森林の駅 もみじ谷大吊橋などの人気スポットにも近く、観光の拠点として最適だ。
また、ホテルの5km圏内には多数の工業団地が集積しているため、ビジネス利用にも便利だ。
特徴的なのは、災害時に避難所等の役割を担う「レスキューホテル」として機能することだ。平時は宿泊施設として利用され、有事の際には防災拠点として活用できる、地域に根差したホテルを目指している。
「HOTEL R9 The Yard」シリーズは、建築用コンテナモジュールを利用した独立客室を持つ。隣室と壁を接しないため静粛性とプライバシー性に優れ、13㎡の客室には、良質なベッド、ユニットバス、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機などが備えられている。シンプルながら快適な空間を提供し、全国で86店舗3,084室(開業準備中店舗含む)を展開している。
「レスキューホテル」は、有事の際に客室を被災地へ移設し避難施設等として活用できるため、災害に強い社会の実現を目指している。2011年の東日本大震災で生まれた「レスキューホテル」は、2020年4月の長崎クルーズ船での新型コロナウイルス感染拡大防止対策で初の出動を経験。その後、東京都三鷹市や千代田区、都内民間病院などでも、PCR検査体制強化のために出動している。
「レスキューホテル」は、災害時だけでなく、日常時でも活躍できる商品として、「フェーズフリー認証」を取得している。また、「SDGs事業認定」も取得し、災害時の備えとして自治体との協定締結を進め、各自治体のBCP(事業継続計画)に貢献することで、持続可能な開発目標の達成を目指している。
「HOTEL R9 The Yard 那須塩原」は、観光やビジネス利用はもちろんのこと、災害時にも活躍できる「レスキューホテル」という新しいスタイルのホテルだ。コンテナモジュールを使用した独立客室は、静かでプライバシーも確保されており、快適な滞在を提供できる。
「レスキューホテル」は、災害時に避難所として活用できるだけでなく、医療従事者支援など、さまざまな場面で役に立つ可能性を秘めている。全国に展開していくことで、災害に強い社会の実現に貢献していくことが期待される。
「HOTEL R9 The Yard」シリーズは、環境にも配慮した取り組みを行っており、SDGsの目標達成にも貢献している。環境問題への意識が高まる中、このような取り組みは、今後ますます重要になってくるだろう。
今回の「HOTEL R9 The Yard 那須塩原」の開業は、単なるホテルの開業ではなく、災害に強い地域社会を築くための重要な一歩となる。今後、このホテルがどのように地域に貢献していくのか、注目していきたい。