KADOKAWAグループのシステム障害が長期化し、公式HPの閲覧ができない状況が続いています。グループ内で特に利用者の多い「ニコニコ動画」については、6月16日までの放送中止が発表されました。ニコニコ運営チームは「システム全体を再構築するための対応を進める」と表明していますが、現役社員のA氏は「一筋縄ではいかないだろう」と不安を口にしています。

サイバー攻撃の詳細については、角川ドワンゴ社内でもほとんど開示されていません。A氏によれば、「サイト自体が止まっているので、今はできる仕事がない状況です。上層部やシステム関係の部署の人間以外は、とにかくじっと復旧を待つしかありません」とのことです。

「攻撃を受けたのは出版事業などにも使われている基幹システムで、まさに“心臓”です。そのため、影響がグループ内の広範囲に広がっています」とA氏は述べています。だれが、何のためにこのような攻撃を仕掛けたのかについては、「相手が誰なのかは現時点では知らされていませんが、例えば国内の個人のハッカーとは考えにくい。アクセス権なども奪われている状況で、恐らくですが組織的な攻撃を受けたのではないか」との見解を示しています。

ニコニコの公式発表によれば、クレジットカード情報の漏洩は確認されていないということですが、メールアドレスなどの個人情報が流出した可能性があるかは、現在調査中です。「ハッカーの狙いはよく分かりません。もしかすると、個人情報などを盾に“身代金”を要求してきているのでは、と推測する同僚もいますが、はっきりしたことは何も知らされていません」とA氏は語っています。

ネット上でも、このニュースに対する反応が多く見られます。「犯人逮捕しろよ」と犯人への怒りを示す声や、「淫夢に危機感を覚えた中国共産党が本丸を叩きに来たってマジ？」と冗談交じりのコメントもあります。また、「そんな中で社員は何の仕事しとるんやろ」と、社員の仕事状況について疑問を抱く声も上がっています。

さらに、「バックアップからの再構築に最低でも1ヶ月…」との情報に対して、「最低でも1ヶ月かかる言うてるやん酷いな」「1ヶ月コースやないかこれ」と、復旧までの長い期間に対する不安や批判が見られます。「Aさんいわくシステムの心臓部分をブチ抜かれたらしい」「草もう終わりやね」と、システムの損傷の深刻さを指摘するコメントも多く見受けられます。

「パソコン大先生のワイから言わすとchmod 777で権限を取り戻せ」との技術的なアドバイスや、「待機系までやられるってどういう状況やねん」といった、技術的な観点からの驚きや疑問も飛び交っています。

また、「ニコニコよりカドカワの損失どうするんやろな」と、KADOKAWAグループ全体への経済的影響を懸念する声や、「仮にアクセス権が奪われとるような状況だったとしたらバックアップなんて無事に残っとるもんなんか？」と、バックアップの安全性について疑問を抱くコメントもあります。

今回のシステム障害が長期化することで、KADOKAWAグループ全体に多大な影響を及ぼすことが予想されます。多くの利用者が不便を感じる中で、再発防止に向けた具体的な対策が早急に求められています。利用者が安心してサービスを利用できるようにするためには、根本的な問題解決が必要です。鉄道会社の今後の対応に期待が寄せられます。