【パソナ】海外赴任者の赴任生活をサポートする『Sphere Navigator』を提供開始
パソナグループは、海外に駐在員を置く企業を対象として、赴任している駐在員やその家族の現地における生活を支援するサービス『Sphere Navigator(スフィア ナビゲーター)』の提供を、7月1日(火)から開始しました。
株式会社パソナグループは、7月1日(火)から新サービス『Sphere Navigator(スフィア ナビゲーター)』の提供を開始しました。本サービスでは、海外駐在員のための社内規程や現地法制度・生活情報に加え、駐在員とその家族からの問合せ内容をひとつのプラットフォームに集約して管理できます。
利用者は、チャットボットなどを通じて必要な情報に24時間365日アクセスできるほか、現地での事故や怪我などの緊急時には、専任の担当者が直接対応しサポートしてくれるそうです。
『Sphere Navigator』の目指すところ
近年、日本の少子高齢化や労働力人口の減少などに起因して、日本企業の海外事業の重要性が高まっています。海外諸国・地域への日本企業の進出や駐在員派遣は、今後も継続していくと予想されています。
一方で、1980年代に日系企業の進出が加速した米国をはじめとする各国の現地法人では、人事・労務規定が各国・地域の法改正などによって更新が繰り返されており、非常に複雑化しているケースが増えています。さらに、規定運用の属人化などによる外部管理の難しさが課題となっているのです。
このため、駐在員本人や家族が必要な情報を見つけやすい、駐在員マニュアル等の整備が求められています。
こうした流れを受けてパソナグループでは、各企業における駐在員向けの人事・労務規定や各国・地域の最新の法制度を、いつでも自由に検索・閲覧ができる専用AIプラットフォームを独自に開発しました。
本プラットフォームと緊急時の人的サポートを組み合わせることにより、『Sphere Navigator』は駐在員とその家族の生活を手厚くサポートすることが可能になったのです。
『Sphere Navigator』概要
開始:2025年7月1日(火)
対象:日本企業の海外人事部門、日系企業の海外現地法人
※米国からサービス提供を開始し、他国・地域については順次拡大予定
内容:海外赴任者とその家族向け情報検索プラットフォームを活用した生活支援サービス
特長:
・各国・地域の法制度や駐在員規定情報を集約することでチャットボット・FAQによる情報検索機能を搭載
・24時間365日アクセス可能
・事故や怪我など緊急性の高い問合せについては、専任担当者が対応
日本企業における海外駐在員の実情
海外駐在員の役割
日本企業における海外駐在員の役割は、日本国内で雇用されながら海外の拠点に赴任し、マネジメントや現地スタッフの管理、生産工程の管理などを行うことです。会社の方針により任期は異なりますが、一般的に短くて2~3年、長い場合は10年以上に及ぶとされています。
海外駐在員の多い業界
業界でいうとメーカー(自動車、電気機器など)や商社、海運、建設業界は、海外駐在員を派遣している企業が多い傾向です。職種では、営業職や生産管理、商品開発、マネジメント職などが挙げられます。
海外駐在員が直面するトラブル
海外駐在員は、言葉や文化の異なるアウェイ(異文化)に身を置いて働かなくてはいけません。職責も日本での勤務環境よりも高いポジション・権限・部下の数(マネジメント)となることが見込まれます。
日本と比べて担う役割が拡大するので、業務遂行に加えて「本社方針・戦略の実行」「ローカル情報の収集と本社・拠点間の連携」「技術やノウハウ移転」「現地幹部の育成」といった面も気にする必要が出てきます。
そもそも「日本でのマネジメント経験がないまま、駐在・海外で初めてマネジメントをする」といった人もいたりするので、現地生活で数々のトラブルに直面する人が少なくありません。
駐在員の三重苦
海外駐在員を持つ日本企業では、駐在員が直面しやすい「三重苦」が大きな課題とされています。
1. 「アウェイの環境」
文化や風習が異なるアウェイ環境に身を置くことになり、駐在して間もないうちは、何がタブーかわからず慎重に対応する必要があります。
2. 「より高いポジション・権限(または部下の人数)と役割拡大への対応」
日本で働いていたときよりも重い職責がのしかかります。
3. 「マネジメント経験の不足」
ただでさえ大変なマネジメント業務において、そもそもの経験不足が露呈する可能性もあります。日本で十分な経験を積む前に、海外駐在を命じられるケースもあるのです。
まとめ
日本企業における海外駐在員の重要性や彼らが直面するトラブルについて、いざ自分の身になってみないとわからないことがたくさんあるとわかりました。
圧倒的アウェイといえる海外環境で働く海外駐在員とその家族にとって、日常生活をサポートしてくれる『Sphere Navigator』のようなサービスは非常に心強く感じられることでしょう。
海外にも広く展開しているパソナグループならではの視点であり、同グループだからこそ提供可能なサービスだとも感じます。
今後、日本企業の海外駐在員の重要性はますま高まっていくことが予想されています。『Sphere Navigator』のさらなる展開と、サポート体制に強化に期待が高まりますね!