東京ディズニーリゾートは、もはや“夢の国”ではないのかもしれない。6月6日に東京ディズニーシーで新エリア「ファンタジースプリングス」がオープンしたが、それを皮切りにSNS上ではディズニーリゾートへの不満を爆発させるような投稿が目立っている。

騒動の発端となったのは、小さな子どもが新エリアに入れず、茫然と立ちつくしているテレビのニュース映像のワンシーンを切り取ったキャプチャ画面だ。これがSNS上で拡散されると、意見は真っ二つに割れた。

シンプルに「子どもがかわいそう」という意見と、「しっかりと下調べしてこない親が悪い」という意見が飛び交う。新エリアに入るには朝から行列に並ぶことが必要不可欠で、それを怠った大人を責める声が、ディズニー“ガチ勢”から相次いでいる。

こうした声が増えるのに比例して、ガチ勢しか楽しむことができなくなっている今の東京ディズニーリゾートへの批判の声も増え、もはや収集がつかなくなっている。どうやら、ディズニーリゾートにしばらく行っていない人にはわからないが、今のディズニーリゾートは昔のように家族連れでふらっと訪れて楽しむことができる場所ではなくなっているようだ。

SNSでは「夢の国も金次第」といった声が多く寄せられ、「行列にひたすら並んで共産国を体験できる場所だったのに今度は資本主義も体験できるようになったんだなぁ」と皮肉る声も見受けられる。また、「これに文句言ってる人はどうしたらいいと思ってるんだろう。安い値段で簡単に予約できたら人が多くなりすぎてすぐ埋まるだけだし、かと言って枠増やしても待ち時間が増えるだけ。価格下げろ！待ち時間減らせ！って全部叶えるのは魔法でも使わない限り無理じゃないの」と、現実的な問題を指摘する声もある。

一部では「これで客が減ってくれれば嬉しい。この程度で複雑とか言ってて、大丈夫？？？理解力なさすぎ笑。客が減れば快適に過ごせるし、もっともっと客減ってくれ〜」と、混雑解消を期待する意見もあるが、「夢の国から修羅の国と化すディズニーランド…ガチ勢御用達のラーメン二郎系テーマパークへと変貌…価格高騰・システム複雑化に悲しみの声」といった悲観的な声も少なくない。

「子どもに夢を与える」というディズニーの基本理念が薄れてしまっているとの意見も多く、「金で時間を買うシステム…夢がないなぁ」という声や、「夢の国ではない、全てマネー次第」という批判も見られる。

現在のディズニーリゾートの状況については、SNS上で様々な議論が巻き起こっており、今後の運営方針や価格設定に注目が集まっている。