電話帳と番号案内サービス終了へ - NTTが2026年3月末で提供終了を発表
NTT東日本とNTT西日本は、電話帳(タウンページ等)と番号案内サービス(104番)を2026年3月末で終了することを発表した。近年はスマートフォンの普及により、従来の電話番号検索手段の利用者が減少していることが背景にある。
電話帳と番号案内サービス終了へ - NTTが2026年3月末で提供終了を発表
NTT東日本とNTT西日本は、2026年3月末をもって電話帳(タウンページ等)と番号案内サービス(104番)の提供を終了すると発表しました。これは、近年スマートフォンなどの普及により、電話番号検索手段が多様化し、従来のサービスの利用者が減少しているためです。
NTT東日本・西日本は、電話帳と番号案内サービスを提供することで、電話番号検索という重要な役割を担ってきました。しかし、近年はスマートフォンの普及により、インターネットやアプリなど、より手軽な電話番号検索手段が利用できるようになりました。そのため、タウンページへの広告掲載数は減少、番号案内の利用数も大幅に減少しています。
このような状況を踏まえ、NTT東日本・西日本は、紙資源消費の削減と環境負荷の低減を目的として、電話帳と番号案内サービスの終了を決断しました。
ただし、目の不自由な方々向けに発行されている「点字電話帳」は引き続き提供されます。また、障害者向けの「ふれあい案内」も継続されます。
電話帳と番号案内サービス終了後は、NTTタウンページ株式会社が提供する「iタウンページ」で電話番号検索が可能になります。iタウンページは、インターネット上で利用できるサービスで、タウンページに掲載されている電話番号を検索することができます。
なお、タウンページは、最終版として、すべての職種を掲載したWeb版と、緊急性の高い職種や利用機会の多い職種を掲載した冊子版が提供されます。冊子版は、2025年1月から2026年3月にかけて地域ごとに発行されます。
今回の発表を受けて、多くのユーザーから「電話帳がなくなるのは寂しい」といった声が上がっています。しかし、時代の変化に合わせてサービスも進化していくのは必然です。今後は、iタウンページなどのオンラインサービスがより重要になっていくでしょう。
電話帳と番号案内サービスの終了は、時代の流れを感じさせる出来事と言えるでしょう。かつては電話帳は、電話番号だけでなく、地域の情報源としても欠かせない存在でした。しかし、インターネットやスマートフォンの普及により、その役割は大きく変化しました。
電話帳の終了は、紙媒体の衰退を象徴する出来事とも捉えられます。近年では、電子書籍やオンラインサービスの利用が急速に増加しており、紙媒体の利用は減少傾向にあります。
しかし、電話帳は、地域の情報源としての役割だけでなく、人々の生活に密着した存在として、多くの思い出や感情が詰まっていると言えるでしょう。そのため、電話帳の終了は、寂しさを感じながらも、新たな時代への転換点として受け止める必要があるのかもしれません。
今後、オンラインサービスがますます発展していく中で、地域の情報源やコミュニケーションの手段は大きく変化していくでしょう。電話帳の終了は、そのような変化の兆しを感じさせる出来事であり、今後の社会の変化を見据える上で重要な示唆を与えてくれるでしょう。