株式会社ファンケルは、第26回桐蔭おもしろ体験教室において、「ファンケル神奈川SDGs講座」の特別講座を実施しました。

この講座は、「肌を大切に！～外からの刺激から肌を守ろう～」をテーマに、同社の研究員が講師を務め、桐蔭学園近隣の小学生とその保護者60名が参加しました。

講座では、肌の敵となる「温度」「紫外線」「異物」「摩擦」について解説。さらに、大気汚染や地球温暖化といった環境問題が、これらの刺激と深く関わっていることを説明しました。

特に、紫外線の影響について理解を深めるため、プリズムを用いて太陽光を分解し、虹を作り出す実験を行いました。子供たちからは「紫外線は紫色じゃないんだ！」といった驚きの声が上がり、紫外線に対する認識を新たにしました。

また、風船を使って日焼け止めの塗り方を実験。風船を顔に見立て、日焼け止めを塗布することで、均一に塗布することの難しさを体験しました。風船をしぼませると塗りムラが分かりやすく、正しい塗り方の重要性を体感できたようです。

さらに、日焼け止めも必要がなくなれば肌にとっての「異物」となることを解説。必要なくなった場合は、摩擦を起こさずに優しく洗い流すことの大切さを伝え、実際に洗顔料を使って日焼け止めを落とす体験を行いました。

講座後には、「日焼け止めを塗るのが嫌いだったけど、必要性が分かったから、これからはきちんと塗ろうと思う」といった感想が寄せられ、子供たちの肌のケア意識を高めるとともに、環境問題への関心を育む機会となりました。

この「ファンケル神奈川SDGs講座」は、ファンケルが神奈川県内の企業や団体と実行委員会を設立し、SDGsの推進と地域貢献を目的に実施している活動です。賛同企業・団体が講師となり、SDGsの基礎や具体的な取り組み事例を紹介し、子供たちが未来の地球を守るためにできることを考えます。

2021年5月から開始し、2024年8月末までに延べ1万3千人以上の児童・生徒が参加。桐蔭学園小学校においては、2023年11月から現在までに8回の長期講座を実施しています。

講師を務めたファンケル総合研究所の大濵寧之氏は、桐蔭学園の生徒たちの積極的な準備や講座中のサポートに感銘を受けました。また、子供たちが能動的に学べるよう、説明だけでなく、各テーブルを回りながら子供たちの目を見て語りかけるなど工夫を凝らしました。サイエンスと日常生活を結びつけ、子供たちが自ら体験しながらSDGsを学び、科学への興味関心を高めることを目指したとのことです。

子供たちの積極的な参加と、「明日から肌を大切に、しっかりと日焼け止めを使おうと思います」といった感想から、この講座が子供たちの未来につながる有意義な体験になったと言えるでしょう。

ファンケルが開催した「ファンケル神奈川SDGs講座」は、子供たちが肌のケアと環境問題を同時に学べる、非常に有意義な機会を提供したと感じました。

特に、紫外線や日焼け止めに関する実験を通して、子供たちは自分たちの肌への影響を具体的に理解できたのではないでしょうか。風船を用いた日焼け止めの塗り方の実験は、遊び心を取り入れながら、日焼け止めの重要性を効果的に伝えていたと思います。

また、洗顔方法の実演を通して、肌への摩擦の悪影響についても学ぶことができ、日々の生活の中で実践できる具体的な知識を得られたはずです。

さらに、SDGsという概念を、自分たちの生活と関連付けて考えるきっかけになったことも大きなポイントです。講座を通して、子供たちは環境問題への意識を高め、自分たちができることを考え始める第一歩を踏み出したと感じます。

講師であるファンケル研究員の熱意と、桐蔭学園の生徒たちのサポートも印象的でした。子供たちが積極的に参加し、質問をする様子は、学びへの意欲の高さを示しています。

しかし、一方で、参加者全員がSDGsの概念を深く理解できたとは言い切れません。小学校低学年の子どもたちにとって、SDGsは少し難しい概念かもしれません。そのため、子供たちの年齢や理解度に合わせた、より分かりやすい説明や、より実践的な活動を導入することで、より深い理解と興味関心を育むことができるのではないかと考えます。

例えば、環境問題に関するクイズを取り入れたり、身近な環境問題をテーマにしたグループワークを取り入れたりすることで、子供たちの積極的な学びを促進できるでしょう。

それでも、今回の講座は、子供たちに肌のケアと環境問題の重要性を認識させ、SDGsへの関心を高めるという目的を十分に達成したと言えるでしょう。今後、このような子供向けSDGs講座がさらに広がり、未来を担う子供たちが、持続可能な社会の実現に向けて積極的に行動できる人材に育っていくことを期待したいです。

ファンケルは、今後もこのような社会貢献活動を継続し、企業としてSDGsの理念を体現していくことを期待します。