最近、「学歴厨」という言葉が話題になっています。学歴厨とは、自分より学歴が低い人を見下す、学歴第一主義の人たちを指します。渋谷で街頭インタビューを行ったところ、多くの人々から「学歴厨」に対する意見が聞かれました。

「男の人にアプローチされて付き合うか悩んでいる時に、『自分より学歴低いからどうしよう』って相談された」という女性や、「大学を分けて、『このレベルじゃないとFランだ』と切り捨てる」という声がありました。また、「私の周りは多い。親にそういうふうに育てられている人が多い」といった意見も寄せられました。

こうした学歴第一主義に対する意見の中で、特に注目されているのがYouTuber「wakatte.TV（わかってTV）」の存在です。登録者数54万人の人気チャンネルで、受験期に励まされたYouTuberランキングで2年連続1位を獲得しています。このチャンネルは、京都大学中退の“学歴モンスター”高田ふーみんさん（28）と、早稲田卒のびーやまさん（34）が立ち上げました。

「wakatte.TV」では、学歴や受験にまつわる企画が多数投稿されています。その中でも特に注目されているのが“偏差値が高そうな人”を探して勝負する「学歴ジャンケン」です。大学名を聞いたら「Fラン大学です」「ただの雑魚やないか」と嘲笑う内容に、SNS上ではしばしば炎上することがあります。

しかし、批判されても投稿を続ける理由について、彼らは「こんな大人になるな！」というメッセージが込められていると説明しています。『ABEMA Prime』では、ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏とともに「学歴」について議論を交わしました。

SNS上では、「需要があるからね。高学歴の学生からすると、低学歴の人を罵倒するところを見て優越感に浸かれるし、まだ大学に行っていない中高生は自分が低学歴になるとはこれっぽっちも思ってないから、優越感に浸かれるからね。私は、このYouTuberの方はうまくこれをビジネスにしたなって感心してる」といったコメントが見られます。

また、「結構ひろゆきに押されてましたね」「他の出演者はwakatte見たこと無いだろうから仕方ないけど、そんなに不快なチャンネルでは無いんだよな笑。出演者も大体全員コンセプト理解して自分の意思で出てるわけだし、娯楽は娯楽として楽しめる社会になってほしい」との意見もあります。

「二人ともボロクソ言われてたけど若者に人気あってチャンネル登録増えてるから気にしなくて良いかと」といった肯定的な声や、「学歴社会をwakatteのせいにするのは違うと思ったなあ。あとテレビ出て成功してる良い大学出た人らが学歴否定するのも詭弁ですよね」との批判も寄せられました。

一方、「俺バカ高通ってて就職か専門しか選択肢ないと思ってたけど、わかって見て大学生になりたいと思えるようになったし、受験勉強を頑張ることができています。ありがとうふーみん」と、ポジティブな影響を受けたという声もあります。

「学歴厨」と「wakatte.TV」の存在は、学歴に対する意識や価値観を大きく揺さぶる要素となっています。これからもこの問題について議論は続くでしょう。