2016年に出版された西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」が、バレエという新たな形で再び私たちの心を温めてくれます。

2023年に初演されたバレエ「えんとつ町のプペル」は、幅広い世代の観客を魅了し、大きな感動を与えました。そして今回、2024年9月19日（木）、東京・めぐろパーシモンホール 大ホールにて、バレエ「えんとつ町のプペル 2024」が開幕します。

プロジェクトの当初から、0歳から観劇できる環境を作ることに力を入れてきた本作。今回も、0歳から観劇可能な一般公開ゲネプロを実施し、誰もが楽しめる舞台を目指しています。

今回の公演では、原作・脚本を手掛ける西野さんが取締役を務める株式会社CHIMNEY TOWNが運営協力に参加。初演に引き続き、製作総指揮は関巴瑠花さん、演出・振付は宝満直也さんが担当します。

キャストには、プペル役の風間自然さん、ルビッチ役の竹田仁美さん（元NBAバレエ団プリンシパル）、スコップ役の八幡顕光さん（元新国立劇場バレエ団プリンシパル）など、実力派ダンサーが集結。絵本から飛び出してきたかのような、カラフルで美しい舞台セットや、アトリエヨシノ制作による個性豊かな衣装が、えんとつ町の幻想的な世界観を表現します。

バレエならではの優雅なパドドゥや美しい群舞に加え、コンテンポラリーダンスを取り入れたダイナミックな表現も魅力の一つ。スコップと子供たちのコミカルなダンスシーンでは、観客席から自然と手拍子が起こるなど、大人から子供まで楽しめる工夫が凝らされています。宝満さんの振付は、音符や言葉が視覚化されたかのような繊細さで、ダンサーたちの表現力と相まって、観客の心に深く物語を届けてくれます。

バレエ「えんとつ町のプペル 2024」は、めぐろパーシモンホール 大ホールにて9月19日（木）に2回公演が予定されています。また、今回の公演はアーカイブ配信も決定。自宅にいながらにして、バレエ「えんとつ町のプペル」の感動を味わうことができます。詳細は公式サイトでご確認ください。

物語は、分厚い煙に覆われた、空を見上げることを忘れてしまった街「えんとつ町」を舞台に展開されます。星を信じ続けるルビッチと、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルが出会い、友情を育みます。しかし、ルビッチがプペルと友達であることを明かしたことで、町の人々から嘘つき呼ばわりされ、孤立してしまいます。それでも諦めずにチャレンジを続ける、すべての人へのメッセージが込められた、感動の冒険物語です。

バレエ「えんとつ町のプペル 2024」は、絵本の世界観を忠実に再現した舞台美術、ダンサーたちの卓越した表現力、そして誰もが共感できる普遍的な物語が融合した、記憶に残る作品になるでしょう。ぜひ劇場に足を運んで、あるいはアーカイブ配信で、その感動を体験してみてください。

バレエ「えんとつ町のプペル 2024」は、絵本の世界観を忠実に再現した、まさに夢のような舞台でした。特に印象的だったのは、舞台美術と衣装の素晴らしさです。カラフルで幻想的なえんとつ町が目の前に広がり、絵本の世界に迷い込んだような感覚に陥りました。

ダンサーたちの表現力も素晴らしく、プペルやルビッチ、そして個性豊かなえんとつ町の住人たちが生き生きと動き、それぞれのキャラクターの魅力が伝わってきました。特に、スコップと子供たちのコミカルなダンスシーンは、観客席から自然と笑顔と手拍子が起こるほど、明るく楽しい雰囲気で溢れていました。

宝満直也さんの振付は、クラシックバレエの優雅さだけでなく、コンテンポラリーダンスのダイナミックさを融合させており、物語の展開に合わせた表現の幅広さが素晴らしかったです。言葉がないバレエだからこそ、音楽とダンサーの動きが織りなす表現は、より深く心に響きました。

ストーリーは、差別や偏見に立ち向かうルビッチとプペルの友情物語。子供にも分かりやすく、かつ大人も考えさせられる普遍的なテーマが、バレエという芸術を通して表現されている点が素晴らしかったです。

また、0歳から観劇できる公演やアーカイブ配信があるのも、多くの人に「えんとつ町のプペル」の世界に触れてもらうための配慮が感じられ、とても素晴らしい試みだと思いました。

バレエという芸術を通して、誰もが楽しめるエンターテイメントであり、同時に、大切なメッセージが込められた作品でした。子供から大人まで、幅広い世代に感動と希望を与えてくれる、素晴らしいバレエだと思います。

アーカイブ配信も予定されているので、劇場に足を運べない方も、ぜひこの感動を味わってみてください。きっと、心に温かい光が灯る、そんな体験になるはずです。

西野亮廣さんの原作の世界観が、宝満直也さんの演出・振付、そしてダンサーたちの魂のこもった演技によって、美しく、感動的なバレエとして昇華されていると感じました。今回の公演が、多くの人々に愛され、記憶に残る作品となることを確信しています。