【説明不十分か】10倍増やした花火大会の「有料観覧席」、3割売れ残り 『無料エリアから閉め出された』

松江市の宍道湖で開催された「松江水郷祭湖上花火大会」では、有料観覧席の売れ行きが予想よりも低くなり、約3割強の席が売れ残る見通しとなっています。この観覧席は計2万6000席が用意されたものであり、昨年と比べて約10倍の座席数でした。

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松江市の宍道湖で開催された「松江水郷祭湖上花火大会」では、有料観覧席の売れ行きが予想よりも低くなり、約3割強の席が売れ残る見通しとなっています。この観覧席は計2万6000席が用意されたものであり、昨年と比べて約10倍の座席数でした。

大会の主催者である松江水郷祭推進会議は、花火製造原価の上昇や雑踏事故対策費の増加などにより、有料観覧席を大幅に増やすことを決定しました。これは前年の花火大会で物価の高騰と警備費用の上昇があったことが主な要因でした。

推進会議によれば、花火の製造原価は高騰しており、前回の打ち上げ数を基に試算すると、経費は前年比で約1.5倍の約3500万円余りになります。同様に、警備費用も夏のイベントが増加する中で約2.6倍の約2300万円に膨らむ見込みです。

一方で、企業からの協賛金は「頭打ちの状態」とされ、さらなる負担を求めることは難しいとされています。このため、持続可能な開催を維持するために、推進会議は有料観覧席を大幅に増やすことを決定したのです。

主催者は、有料エリアの拡大が開催の持続性に不可欠であることを認識していますが、市民に受け入れられなかったという状況です。これにより、大会の経済的な持続性が課題となっています。今後、主催者は経済的な課題に対処し、来年以降の開催を見直す可能性があります。

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