1818年創業のブルックス ブラザーズは、長きにわたりアメリカントラッドを牽引してきたブランドです。サックスーツやポロシャツ、ポロコートなど、数々の名品を生み出し、世界中の人々に愛されてきました。

2023年秋冬シーズンからスタートした「アーカイブコレクション」は、そんなブルックス ブラザーズの歴史を彩る名品の数々を、現代の技術と感性で再解釈した特別なコレクションです。そして、この秋、その集大成となるラストコレクションが発売となりました。

今回のコレクションのテーマは、「アングロアメリカン」。70年代に黄金期を築いたこのスタイルは、アメリカ東海岸のアイビールックに英国の要素をミックスさせた、洗練された雰囲気を醸し出しています。ツイード素材やチェック柄、細部までこだわったディテールなど、英国の伝統的なテイストが随所に散りばめられています。

メンズコレクションでは、1920年代のアメリカを代表する作家、スコット・フィッツジェラルドが着用していたとされるノーフォークジャケットを現代に蘇らせたアイテムが登場。ハリスツイード生地を使用した、クラシカルな一着は、英国調の雰囲気を漂わせます。また、1980年代のカタログにも登場したアメリカ製のダブルトレンチコートも復刻。ウエストの位置を高く設定したデザインや、ゴールドの取り外し可能なライナーなど、当時のディテールを忠実に再現しています。

さらに、2023年秋冬シーズンから人気のシェットランドセーターは、新色を加えて継続展開。スコットランド製の、温かみのある素材感が魅力です。英国マラリウス社のトリプルパイルヘリンボーンウールを使用したダッフルコートも注目アイテム。90年代のシルエットを踏襲し、温かみのあるキャメルカラーが特徴です。

ウィメンズコレクションでは、クリエイティブディレクターのマイケル・バスティアンが所有していたアーカイブアイテムを元に、タータンチェック柄のパンツやスカート、英国羊毛を使用したカーディガンなどが展開されています。

どのアイテムにも、限定のヴィンテージロゴのオリジナルタグが付属しているのもポイントです。メンズはジャケット、ポロシャツ、セーター、コート、パンツ、ハットなど、ウィメンズはカーディガン、スカート、パンツなどがラインナップ。全国のブルックス ブラザーズ店舗および公式ECサイトで、2024年9月25日より発売開始です。

この機会に、ブルックス ブラザーズが紡いできた歴史と、現代の技術が融合した「アーカイブコレクション」ラストコレクションを、ぜひ体感してみてください。

ブルックス ブラザーズの「アーカイブコレクション」ラストコレクションは、まさにブランドの歴史と伝統へのオマージュと言えるでしょう。200年以上にわたる歴史の中で培ってきたクラフトマンシップと、現代的な感性を融合させたアイテムの数々は、見る者を魅了します。

特に印象的だったのは、メンズのノーフォークジャケットとトレンチコートです。1920年代や80年代のアイテムを忠実に再現しながらも、現代の技術によってアップデートされている点は、非常に興味深いと感じました。当時の雰囲気をそのままに、より快適に、そして洗練されたスタイルで着こなせる点が魅力的です。

ウィメンズコレクションも、タータンチェック柄や英国羊毛を使用したアイテムなど、クラシカルで上品なデザインが魅力的です。クリエイティブディレクターのマイケル・バスティアンが所有していたアーカイブアイテムを再現したという点も、ファンにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

今回のコレクションは、単なる復刻ではなく、過去の遺産を現代に蘇らせるという、ブルックス ブラザーズの真摯な姿勢が感じられるものでした。ブランドの歴史を尊重しながらも、常に進化し続ける姿勢は、長く愛される理由の一つと言えるでしょう。

また、限定のヴィンテージロゴのオリジナルタグなど、細部へのこだわりも随所に感じられます。アイテム自体はもちろん、購入時のエクスペリエンスにも配慮されている点も、ブランドの顧客への思いやりを感じます。

ブルックス ブラザーズのアーカイブコレクションは、単なるファッションアイテムではなく、ブランドの歴史や文化に触れることができる貴重な体験を提供してくれると感じました。ファッション好きはもちろん、歴史や文化に興味のある方にも、ぜひおすすめしたいコレクションです。

今回のラストコレクションは、アーカイブコレクションの集大成であり、同時に、ブルックス ブラザーズの未来への展望を示唆しているようにも感じました。今後も、ブランドがどのような形で伝統と革新を融合させていくのか、期待せずにはいられません。