国家安全保障局長として多大な功績を残した北村滋前局長。現在は情報コンサルティング業を行う一方で、岸田政権の経済安全保障政策に有識者として参加している。そんな北村前局長の想いと今後の展望について紹介していこうと思う。
目次
10年近くにわたり、政権の中枢、総理大臣官邸で「インテリジェンス(情報収集・分析)」と「安全保障」に深く携わった人物がいる。
北村滋。
安倍政権では“最も総理に面会した男”として、史上最長の政権を情報面で支えた一方、職責上、業務の内容がほとんど公にされず、活動は謎めいていた。
彼は何を目指し、何を成し遂げてきたのか。単独インタビューで迫った。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
10年近くにわたり、政権の中枢、総理大臣官邸で「インテリジェンス(情報収集・分析)」と「安全保障」に深く携わった人物がいる。北村滋。安倍政権では“最も総理に面会した男”として、史上最長の政権を情報面で支えた一方、職責上、業務の内容がほとんど公にされず、活動は謎めい...
スポンサーリンク
スポンサーリンク
“官邸官僚”としての北村の活動は、あまり外部には伝わっていない。
北村は何を成し遂げてきたのか。
ひとつが平成25年の特定秘密保護法の制定だ。(施行は平成26年)
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
特定秘密保護法は、特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を「特定秘密」に指定して保護するもので、漏えいした公務員らには最高で10年の懲役刑、漏えいをそそのかした者にも5年以下の懲役刑が科される。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
1 この法律は、国家・国民の安全を守ることが目的です。
≪緊迫化する国際情勢の下、一日も早い法整備が必要≫
北朝鮮は、核兵器や弾道ミサイルの能力を増強し、最近も、突然、ナンバー2の張成沢氏の処刑を発表するなど、不透明な 国情は変わっていません。中国は、尖閣諸島付近の領海侵入や領空侵犯を行ったり、独自の「防空識別区」を突然設定したりするなど、国際社会に脅威を与えています。
国際情勢が時々刻々変化する中で、国民の安全を守り抜くには、機微情報を外国から最大限入手し、NSC(国家安全保障会議)による戦略形成につなげることが必要不可欠です。 そして、そのためには国際常識に沿った情報取扱いのルールが
必要となります。
引用元:www.jimin.jp(引用元へはこちらから)
2 一般の方の生活には、全く影響はありません。
≪政府の「特定秘密」のほとんどは、「衛星写真」と「暗号」です≫
特定秘密に指定されるのは、「衛星写真」、「暗号」や「潜水艦の潜航可能深度」など、国民の安全を守るための、いわゆる安全保障上の重要機密情報に限られます。なんでも特定秘密にできるわけではありません。特定秘密情報に一般の方が触れることはなく、また、一般の方の持つ情報が、特定秘密の対象となることはあり得ません。
引用元:www.jimin.jp(引用元へはこちらから)
日本の情報管理体制に疑念を持ったアメリカなどから、より重い刑罰で情報を守る仕組みを整備するよう強く求められたという。
「特定秘密保護法は、インテリジェンスの分野で同盟国から強く言われたことだし、平和安全法制とともに、同盟国にそれなりの役割を果たすという意味では両方必要だったんじゃないかな」
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
北村には、外国への情報流出を防ぐ外事警察の経験から、日本の情報管理は甘いという認識があった。
平成12年、海上自衛隊の幹部自衛官がロシアの海軍大佐に内部資料を洩らしたとして警察が摘発。しかし、大佐は出国し、自衛官に対する裁判の判決は懲役10か月の実刑。
その後の平成19年にも、海上自衛隊の幹部がイージス艦に関する情報を流出させて逮捕されたが、結果は執行猶予のついた懲役2年6か月の判決だった。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
「いろいろやったよね。国会対策から与党対策、野党対策。法案が通っていなかったら辞めていたから、もっと早く民間人になっていたよね」
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
平成25年から平成28年頃にかけて、海外で日本人がテロに巻き込まれる事件が相次いだ。
外国に在留する日本人をテロから保護するためには、海外で常時テロ情報を収集するインテリジェンス組織が必要だーー。
こうした考えのもと、北村の主導で平成27年、「国際テロ情報収集ユニット(CTUーJ)」が発足した。警察庁や外務省、公安調査庁などから集まった職員が中東を中心に派遣され、現地で情報収集にあたる。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
CTUーJの活躍が世に知られたのは、フリージャーナリストの安田純平さんが、シリアの武装組織に拘束された事件だ。およそ3年にわたり拘束が続く中、CTUーJの職員がシリアや周辺国で現地の情報機関、有力者らと接触を重ね、安田さんの解放につなげた。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
国家安全保障局長に就任後、北村は相次いで各国の首脳級と面会した。
政治家ではない北村に対し、異例の待遇だった。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
令和元年(2019)12月 北京で中国の王岐山国家副主席と会談。
令和2年 (2020) 1月 ワシントンで韓国のチョン・ウィヨン国家安保室長とともにトランプ大統領と面会。
1月 モスクワ郊外でプーチン大統領と会談。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
この記事に問題があると考えた場合、こちらから作者様にご連絡をお願いします。
内閣情報官を8年、国家安全保障局長を2年
計10年間にわたり国の安全保障政策の要として活躍した人物。
「情報のプロ」として知られ、外交面でも高い評価を受けている。