【パソナ(代表:南部靖之)】能登の工芸作家・職人を支援するプロジェクトを開始!
南部靖之氏が代表を務めるパソナグループは、能登半島地震復興支援の一環として、被災地域の伝統工芸作家・職人を雇用し支援する『ハイブリッド匠プロジェクト』を、7月2日(火)から開始しました。
『ハイブリッド匠プロジェクト』概要
開始:2024年7月2日(火)
対象:主に令和6年能登半島地震被災地域の伝統工芸作家・職人の方
募集人数:20名程度
業務内容:パソナグループ関連施設の装飾や調度品の企画・制作にかかわる業務
・淡路島で制作活動を行う際は工房を提供
・淡路島に一時避難・移住する際は社員寮(単身/家族用)を提供
・自身の作品の展示・販売機会の提供等、その他支援を実施
勤務地:淡路島または被災地域(ハイブリッド勤務可)
雇用形態:契約社員(契約期間1年間・最長2年間/原則 週3日・20時間以上 応相談)
処遇: 株式会社パソナグループの就業規則による
・社会保険(週20時間以上勤務の場合)
・その他の福利厚生
パソナ(代表:南部靖之)の能登半島復興支援
南部靖之氏が代表を務めるパソナグループは、能登半島地震の発生以降、被災地域で暮らす人々の生活や地域産業の復興に向けて様々な形で支援を行ってきました。
特に、石川県の伝統工芸支援に向けて、現在「なりわいプロジェクト」を展開しています。同プロジェクトでは、被災した作家・職人たちが制作活動を再開し継続できるよう、作品の購入や仕事の発注等を行っているそうです。
また、パソナグループは石川県と「石川県伝統工芸支援に関する連携協定」を締結してします。これは、兵庫県淡路島で展開する関連施設の装飾や調度品に、輪島塗や珠洲焼を活用することで、新たな需要創出につなげるための取り組みです。
これらの復興支援に関する取り組みの一環として、パソナグループでは被災した伝統工芸作家・職人たちを柔軟な形態で雇用し、生活の安定を図るための支援を開始します。
それと同時に、パソナグループが淡路島で展開する関連施設の装飾や調度品の制作業務に従事する『ハイブリッド匠プロジェクト』を開始しました。
被災地域での制作はもちろん、それぞれの被災状況に応じて、淡路島への一時避難や移住、被災地域と淡路島のハイブリッドでの制作活動も支援していくのだそうです。
「なりわいプロジェクト」とは
パソナグループが2024年1月に開始したプロジェクトです。
令和6年能登半島地震の復興支援を目的として、日本有数の伝統工芸が根付く当該地域の工芸職人・作家を支援し、これまで受け継がれてきた文化を守り、未来に継承することを目指しています。
被害を受けた職人・作家の制作活動の再開や継続支援(金銭的支援、買取支援、仕事の発注等)を実施する内容となっています。
能登半島の伝統工芸
石川県は、江戸時代に花開いた「加賀百万石文化」が今なお息づく文化県であり、数多くの貴重な文化財が残されている土地でもあります。優れた伝統工芸や伝統文化を脈々と受けついできた歴史ある場所であり、全36種の伝統工芸があります。ここでは、その一部をご紹介します。
九谷焼
江戸時代初期に、加賀藩3代藩主前田利常の三男・前田利治の命により、有田で製陶を学んだ後藤才次郎が江沼郡九谷村(現加賀市)で窯を築いたのが始まりといわれています。
「古九谷」と呼ばれる、五彩で描かれた美しく力強い大胆な色絵は、世界的に高く評価されています。しかし、「古九谷」は約50年ほどで姿を消しました。約100年後、金沢の春日山窯と小松で若杉窯が始まった。 その後、吉田屋窯、宮本屋窯らの複数の窯がそれぞれ特色ある色絵を作り出します。
江戸末期から明治初期にかけて活躍した九谷庄三は繊細で華麗な彩色金欄手を広め、産業としての九谷焼に大きく貢献しました。現在は、量産化に対応するため、素地づくり、上絵付けなど分業体制が確立しています。
金沢箔
文禄2年(1593年)より以前に既に製造されていたと堆測される、長い歴史を誇る伝統工芸です。
元禄9年(1696年)に、江戸幕府は江戸・京都以外で箔の製造を禁止しました。しかし、加賀藩の庇護の下、密かに製造が続けられ、元治元年(1864年)藩の御用箔の製造が許可されると、金沢箔は質・量ともに大きく発展を遂げます。藩政の崩壊により箔の統制がなくなり、江戸箔に代わって、金沢箔が品質の良さで市場を独占するようになりました。現在では、全国生産の99%以上を占めているほどです。
まとめ
能登半島地震では、多くの人が被害を受け、いまだ復興とは程遠い状態にあると、ニュースなどでよく耳にします。
伝統工芸が数多く残る石川県では、それらに関わる作家・職人さんたちも当然震災被害に遭っているわけで、そういったところがニュースではなかなか目にする機会がなかったと今更ながら気づかされました。
作家さんや職人さんたちの仕事ができなければ伝統工芸が途絶えてしまいますし、作品が売れなければ作家さんや職人さたちが活動を続けていくこともできません。
一時的な支援ではなく、継続的で多角的な支援が必要なことがよくわかりました。
南部靖之氏が代表を務めるパソナグループは、能登半島の復興支援というだけでなく、伝統工芸の保存というところにも力を入れているのですね。日常生活に戻ることだけでなく、これまで受け継がれてきた歴史や文化も守ることが、真の復興支援なのかもしれません。
パソナグループが行う能登半島復興支援について、今後も注目していくとともに、個人的にも協力できることをやっていきたいなと強く思いました!