オーストラリアから旅行に来た小学生に世田谷区役所で日本の漫画を体験させるという企画で世田谷区役所のM山の対応が酷すぎ、世田谷区長も謝罪する自体に。問題のM山さんが特定されるのも時間の問題かと言われる
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山本さほ氏の世田谷区役所キャンセル料天引き事件の件だけど、担当者個人の問題だとか、役所が人を舐めてるとか、たぶん本質はそういうところにはなくて、役所というものに求められているものが必然そういう状況を生んでいる、ということは元公務員として主張したい
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
役所というのは活動の原資が税金だから、その使い道についてはとにかく世間の目が厳しい。で、ダブルブッキングで発生したキャンセル料というのは本来かからない経費だから、それは額に関わらず「無駄金」として強烈な批判の対象になる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
納税者の目が厳しいから、民間と違って役所はミスを前提とした余分な予算組みであったり、こういう場合の補填費を経費として計上することができない。要するに予算の時点で「ノーミスが大前提」のカツカツの予算が組まれている。そうしないと納税者がなにを言ってくるかわからないから
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
では担当者のミスにより2万円(区役所の予算からすればたった2万)の「無駄金」が発生した時、役所はこの金をどう捻出するか?補正で予算を組むか、どこかの部署の予備費を抜いて充てることになる(2万程度なら後者)
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
が、問題はそこに至るまでのプロセス
まず金を動かすための打ち合わせをせねばならない。使途を市民へ事細かく報告する義務を負う役所は、予備費から「無駄金」を出したことを公にはしたくない。部署の一存では決められず、決裁権のある上長に決済をもらう必要がでる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
結果的に、たった2万の支出のために下手をすれば「区長の説得と決裁」までやらねばならない。ミスした担当者にその後始末が押し付けられ、そのために前例と法律を調べ、根拠を示して支出の許可を願い出なければならない。しかも具体的な再発防止策の提示と実施も求められる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
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税金を1円単位で扱う役所には、その使途について「たかが○○円」という言葉は禁句になっている。だからたかが2万円のために、何日も何週間もかけて体裁をきっちり整える必要があり、そのコストは2万円をはるかにこえてくる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
再発防止策もクソも、ミスを防ぐには複数人で担当して相互チェックするしかないし、ミスの原因はたいてい「人件費圧迫で人員を削減しすぎたこと」で発生しているから、まともな対策なんか立てようもない。ひねり出した答えも上役に持っていくたびに嫌味とともに否定される
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
そこまでふまえると、現場担当者としては「ミスを決して許さない職場にミスを正直に報告して莫大な手間・時間・精神力を浪費する」ことよりも「なんとか現場でもみ消す」ほうが明らかに賢い選択肢になってしまう。だからこそ今回のような事件が起こる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
これが民間ならはじめから予算にフレキシブルな部分が組み込まれていて、決裁権者が充当したら終わる話。でも役所はそうはてきないから、額面に関わらず「ミスが非常に大きな手間を生む」という基本構造を持ってしまっている。問題の本質はこの基本構造にある
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
キャンセル料が500円なら担当者もなにも言わずに自分の財布からこっそり出すけれど、2万は無理だったんだろう。かといって正直に報告する選択肢もない。その結果、半ばパニクって「招いたゲストに転嫁する」という1番愚かな選択肢をとるハメになったのだと思う
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
ちなみに2万円の「無駄金」がどれくらい住民のバッシングを受けるかは「コピーミスでコピー用紙を1枚無駄にしたことを窓口で延々となじる人もいる」くらいだから、たぶんみんなが思ってるよりはるかに苛烈なバッシングになると思うし、公表された税金の使途を逐一チェックして監視してる人も本当にいる
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
山本さほ氏の件で「担当者が金をパクる」って言ってるやつがいるけど算数ができないのか?抜いた額はそのままキャンセル料に充当されてるだけで、担当者の懐に仕舞われてるわけじゃないだろ。担当者の気質、個人の問題なんてのに矮小化してたら問題がいつまでたっても解決しねぇよ
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 3, 2018
@darjtg 今回の件は区役所がすでに事実関係を認めていますし、区役所側が100%悪く、しかもやり方も最悪、というところまでは誰が見ても明らかだと思います。だから私はそこをわざわざ争点にしてません、言うまでもなく区役所が10・0で悪いですから。M山や区役所のバッシングがしたいのではないのです
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
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@darjtg M山でなければ、講師に転嫁という考えうる限り最悪の手段は取らなかった可能性が高いと思いますが、しかし役所の仕組み上、他の人間が担当者でも「もみ消しをはかる」ということは高確率でしたのではないか?そこの検証を蔑ろにすれば次も似たようなことに繋がるのではないか?というのが本旨です
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
誤解してもらいたくないので書くけど、公務員や担当M山や世田谷区役所を擁護する気は一切ないです。どう見たって100%区役所側が悪いし。なにが原因(=本質)なのか?を検証したかっただけ。M山も区役所も炎上して当たり前、そこに異論はないよ
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
@makura もちろん役所より酷い民間もゴロゴロあるでしょうけど、民間のほうがより柔軟に対応できる、という傾向は間違いなくあるのでは?ミスが許されるかどうかではなく「後始末の手間がどれくらいかかるか」と考えてもらえれば
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
@makura 少なくとも民間なら、2万円のために法律や前例を調べて、何週間もかけて完全に体裁を整えて、という手間はかからないはずです。有り体にいえば役所の後始末は「めんどくさい」→「隠蔽する」という流れをより生みやすいのではないか、ということです
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
公務員がクソみたいな仕事をするのは公務員がクソだから、ではないよね普通に考えて。クソな仕事をする仕組みがあるからと考えるべきで、公務員個人の気質のせいにしてたらなにも解決しない
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
これは完全に憶測にすぎないんだけど、大阪府警が懸賞金の300万を難癖つけて払わないって話、払ったら払ったで強烈なクレームがくるのは間違いないよな。だってあれも原資税金だもん
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
だから払わないのか?はわからないけど、警察の不手際で犯人逃して、その後始末に300万の無駄金がかかる、と捉えてしまえば納得してくれる人は少なそう。たぶん「警察の不手際なんだから警察の給与から出せ」って意見がいっぱい出るよな
— はちQ (@haaaayoshihiro) Oct 4, 2018
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