【ユーリ!!! on ICE】フィギュアスケートをよく知らない人向けに各話の専門的な内容を簡単に解説
「なぜ勇利はグランプリシリーズに出場できたのか」「温泉onICEでなぜユリオは負けたのか」など、一般的なアニメファンは『ユーリ!!! on ICE』を見ていて疑問に思う部分が多いはず。筆者もそうでした。が、調査によって疑問を解決できたので、この記事では疑問点とその解説を話数別に紹介していきます!
1話の解説
勇利の全日本選手権でのボロ負けは信じがたい現象
出典:Uploaded by FrenchToast
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グランプリファイナルは最高権威の大会ではない
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表を見れば分かるように、最も権威のある大会はオリンピックおよび世界選手権です。その次に欧州選手権と四大陸選手権があり、グランプリファイナルはその次になります。ですから、グランプリファイナルが物語のキーになっているのはちょっと不自然です。
おそらく、本作の放送局のテレビ朝日がグランプリシリーズのテレビ中継をしているため、テレビ朝日に配慮したのでしょう。世界選手権を大きく扱ってしまうと、世界選手権の中継をするフジテレビに肩入れすることになってしまいますからね。
勇利が世界選手権に出られなかったのは年齢のせい?枠のせい?
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【1】1人目は全日本選手権優勝者を選考する。
【2】2人目は、以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して決定する。
A:全日本選手権2位、3位の選手
B:グランプリ・ファイナル出場者
C:全日本選手権終了時点でのISUワールド・スタンディングの日本人上位3名
D:全日本選手権終了時点でのISUシーズンベストスコアの日本人上位3名
引用元:www.skatingjapan.or.jp(引用元へはこちらから)
そう、勇利は2-Bの条件「グランプリファイナル出場者」に該当していますから、2人目として選ばれる可能性があったのです。というか、勇利が唯一の特別強化選手であることも考慮すれば、全日本選手権2位、3位の選手よりも勇利が優先されるほうが自然です。
そうならなかった理由としては、スケート連盟が勇利の23歳という年齢をマイナス評価し、若い選手に経験を積ませることを優先させた可能性が考えられます。もしくは、本作の日本は現実の日本と違ってフィギュアが弱く、単純に世界選手権の日本の枠が1人分しかなかった可能性が考えられます。
2話の解説
早期のシニアデビューは天才の証
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《フィギュアの階級分け》
そもそも、フィギュアは年齢別にシニア、ジュニア、ノービスの3階級に分けられています。年度や国によって具体的な年齢制限は変わるのですが、おおよそ、ノービスは小学生まで、ジュニアは高校生までと考えればOKです。別に年齢制限が来るまでその階級にいなければいけないわけではなく、本人が希望すれば、ユリオのように早期にシニアに上がることも可能です。
《シニアデビューのデメリット》
シニアデビューすると、年齢の高いシニアの選手と戦わなければならなくなるので、大会で優勝しづらくなるのがデメリットです。また、演技時間が長くなったり、演技要素が増えたりするので、体力的にきつくなるのもデメリットです。
《シニアデビューのメリット》
一方、シニアデビューのメリットとしては、ジュニアの大会よりシニアの大会のほうが権威が高いので、優勝したときに得られる名誉や賞金が大きいことが挙げられます。ユリオの場合は一家を支えないといけないので、賞金が重要だったのかも。
《シニアに上がる判断》
ジュニアで技術を磨いて、シニアで戦える状態になったらシニアデビューするというのが普通です。したがって、早期にシニアデビューできてしまう選手は、それだけ才能があるということになります。ちなみにユリオと同様に15歳でシニアデビューした選手としては羽生結弦選手がいます。ユリオも羽生選手と同じぐらいの活躍をする可能性が高い?
3話の解説
『温泉 on ICE』は、勇利の勝利で終わりました。表現力が素晴らしかったことが勇利の勝因と思われます。元々、3話予告でヴィクトルが「どちらが俺を満足させられるかな?」と言っていたように、ヴィクトルを惹きつけられるかどうかが重要な試合だったわけですから、妥当な結末です。
とはいえ、「ジャンプをミスした勇利が、ミスしなかったユリオに勝つのは変だ」と思った人も多いはずです。しかし、結論から言えば、そういった技術的な部分でもユリオにはいくつか問題点があって、やはり勇利の勝利でおかしくありません。以下、項目ごとに説明していきます。
ユリオのスピンは位置と軸が変化してる
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ユリオのジャンプが回転不足
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4話の解説
リリアのタラバガニ発言の意味
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タイの友達の曲を使うってことは、『愛について』はお蔵入りなの?
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勇利はなんでグランプリシリーズに普通に出場できてるの?
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そもそも、フィギュアの大会には次のように2つの流れがあります
【1】過去の成績を総合評価 → グランプリシリーズ → グランプリファイナル
【2】全日本予選 → 全日本 → 世界選手権
勇利が失ったシード権というのは、「全日本予選に参加せず、全日本にいきなり参加できる」という権利です。要するに【2】の流れを短縮できる権利です。しかし、この権利の有無は【1】の流れには関係しないことに注意が必要です。
では、【1】のグランプリシリーズの参加選手がどのように決まるかというと、過去の世界選手権やグランプリシリーズなどでの成績を総合的に評価して決定されます。勇利の場合は、世界選手権に出なかったので不利だったはずですが、グランプリシリーズでファイナル進出できるほどの結果を出したことが評価され、出場が認められたのでしょう。
一方、全日本のシード権については、前年度の全日本での結果だけで決まってしまいます。グランプリシリーズでの結果は全く評価されません。だからこそ、全日本で惨敗してしまった勇利はシード権を失ってしまったというわけです。
バレエの話1:リリアが「プリマ」と言い直した理由
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バレエの話2:リリアが虫歯チェックした理由
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勇利が新しい4回転ジャンプを習得しようとしている2つの理由
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《理由1:SPの得点アップ》
勇利が跳べる4回転ジャンプは今のところ、トゥループとサルコウだけですが、トゥループは最も低い得点、サルコウは2番目に低い得点となっています。したがって、新しいジャンプを跳べるようになれば、トゥループやサルコウをそのジャンプに切り替えることで高得点が狙えるようになります。
《理由2:FSの得点アップ》
FSではSPよりも多くのジャンプを跳べますが、ルール上、同じジャンプの繰り返しには制限があります。そのため、4回転を2種類しか跳べない現在の勇利の場合、2回転や3回転のジャンプを多く入れざるを得ません。しかしそうなると、全ジャンプを成功させても大して得点が伸びなくなります。だからこそ、勇利は4回転の種類を増やして、より多くの4回転を演技に含めようとしています。
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5話の解説
会場の男女比が偏っていた理由
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コーチによって送り出し方は様々
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勇利に対する観客の反応が薄かった理由
まあ、グランプリファイナルについては世界の上位6選手のみが出場できる大会ですから、最下位になっても仕方ない面があります。しかし、問題は全日本選手権でのボロ負けです。