2024年03月17日更新

『ラブライブ！サンシャイン!! 2期』の伏線まとめ【考察】

『ラブライブ！サンシャイン!!2期』で、こっそり回収された気づきづらい伏線や、さりげなく再利用されている1期の設定などをまとめました。読めば「あの謎めいた描写はそういう意味だったのか」と納得できたり、「よく練られた脚本だったんだな」と感動できたりするはず。2期1話から2期6話まで対応。

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出典：1期9話

当時は、スクールアイドルが好きという共通点があるし、そもそも姉妹だし、ダイヤを引き入れるならルビィが適任という感じでした。

しかし、それだけではなかったのです。このシーンは『妹が作った衣装を姉が着て歌う』という、叶わなかったはずの願いが2年経ってようやく叶うシーンでもあったのです。

雨から晴れへ！曲の入れ替わりと、場面の変化がぴったり重なっていた！

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出典：2期3話

2期3話では予備予選後にみかん畑を突っ切って学校説明会に向かうことになるのですが、途中で雨が降ってきてしまいます。

しかし…。

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出典：2期3話

雨は上がり、虹が出て、無事に学校に到着できてライブも成功という流れでした。2期3話の『虹』というサブタイにふさわしい展開だったと言えます。

実は、そういった流れと、2期3話で登場した曲に関連性があったのです。

まず、予備予選の曲は『雨の音』から作られた曲だったのでした。そして、学校説明会の曲は『君のこころは輝いてるかい?』でした。そう、"雨"が上がって、太陽が出て"輝く"という流れにぴったりな選曲となっていたのです！

ついでに、小ネタになりますが、画像1枚目の洋風の建物が並んでいた場所は『虹の郷』という実在するテーマパークです。サンシャインの聖地、沼津の近くにあります。聖地周辺の施設の中から、『虹』という語が入った場所を選んで登場させることで、雨が上がることを予感させるという巧妙な演出になっていたというわけです。

さらに、抽選会で引いた24という番号は、「24→にし→虹」という語呂合わせになっていたのではという説もあったりします。

というように、2期3話ではストーリー、サブタイ、曲、聖地のすべてが、雨が上がって太陽が輝くという流れにつながっていました。サンシャイン（日光）という作品名だけあって、輝くということに強いこだわりがあるんだなという感じがします。

屋根の上で千歌ちゃんが言ったセリフは、『君ここ』と重なっていた！

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出典：2期3話

2期3話、学校説明会でAqoursが披露した曲はなんと、Aqoursのデビューシングル『君のこころは輝いてるかい？』でした。

新曲が来るかと思いきや、まさかのデビューシングル投入で驚いた人も多いはず。しかし、実は2期2話ラストで伏線が張ってあったんです！

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出典：2期2話

なぜか、家の屋根の上に千歌ちゃんが座っていて、

梨子＆曜「千歌ちゃん、そんなとこで何してるの？」
千歌「輝いてる」
梨子「え！」
千歌「なんか見えたんだ。今何を言いたいか、何を思っているのか。私が私に問いかけていた、答えが」

自分の心が「輝いてる」ことに気づき、それこそが問いの答えだったということのようです。

『君のこころは輝いてるかい？』という曲には、「胸に聞いたらYESと答えるさ」という歌詞が出てきます。さきほどの千歌ちゃんのセリフとぴったり重なっていますね！あのとき、千歌ちゃんの頭の中で歌詞が完成していたと考えていいでしょう。

幼稚園児を泣かせてしまった善子には同情の余地があった

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出典：2期4話

2期4話では幼稚園児におしりを触られた善子が怒って「こら！」と言いながら振り向いてしまい、幼稚園児が泣くシーンがありました。

善子は相手が幼稚園児だとわかった瞬間に「あっ」と言って固まっていたので、相手が幼稚園児だとは思っていなかった様子。では誰だと思っていたのでしょうか？

その答えは2期3話にありました。

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出典：2期3話

そう、予備予選の抽選会のときに、花丸が善子のおしりを触って、強制的にパーを出させていたのでした。

善子はこのときのことを覚えていて、2期4話でも花丸が触ったと判断していたのでしょう。ちょうど花丸が善子の背後に立っていて、触りやすいポジションだったので、その判断は妥当だったと言えます。

ダイヤが悩むのも当然！果南と鞠莉は1期の頃から『ちゃん』付けされていた！

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出典：2期4話

2期4話では、鞠莉と果南が『ちゃん』付けされているのに、自分だけ『さん』付けされていることをダイヤが悩んでいました。

なんで急に鞠莉と果南が『ちゃん』付けされるほど他のメンバーと仲良くなったの？ 2期2話の温泉旅行がそんなに効果的だったの？と疑問に思った人が多いのではないでしょうか。

しかし、振り返って確認したところ…。

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出典：1期11話

1期11話、鞠莉が後ろから曜ちゃんに抱きつき、背負い投げされてしまうシーンで、曜ちゃんが「鞠莉ちゃん！？」と呼んでいたのです！

さらに果南も…。

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出典：1期13話

1期13話、地区予選に向けて練習するシーンで、梨子ちゃんが「花丸ちゃんと歌詞を詰めてから、果南ちゃんとステップ決めるところ」と『ちゃん』付けしていたのです！

別に果南と鞠莉は2期4話で急に他のメンバーと仲良くなったわけではなかったのです。そして、ダイヤも2期4話で突然悩み始めたわけではなかったのだと思います。そう考えると、あれだけダイヤが深刻に悩んでいたのも納得できます。

進化してるずら！スマホを使いこなせるようになった花丸！

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出典：2期5話

2期5話では、いつの間にか善子がいなくなっていて、花丸のスマホに善子からメッセージが届くシーンがありました。

ではここで1期を振り返ってみましょう。

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出典：1期12話

1期12話、千歌から「東京に行ってみよう」という電話が各メンバーにかかってくるシーン。

そう、明らかに花丸の持っていたものはスマホではなかったのです。ガラケーあるいは寺の固定電話の子機と思われます。

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出典：1期11話

また、1期11話では千歌の持っていたスマホから梨子の声が聞こえてきて、花丸が「み、未来ズラ～」と驚くシーンがありました。

まあこのシーンは、善子から「なに驚いてるのよ、さすがにスマホぐらい知ってるでしょ」とツッこまれて、花丸が笑っていたので、過剰演技だった可能性が高いです。とはいえ、スマホに慣れていなかったことは確かでしょう。

そんな花丸が2期では普通にスマホを所持していて、メッセージ機能を使いこなしているのだから、成長著しいですね。

善子のライプラスへの執念がすごい！母の言いつけをガン無視していた！

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出典：2期5話

2期5話、梨子は母親から帰りが遅いことを心配されていたのに、遅くまで善子に付き合ってあげていました。一方、善子については特に親子関係の描写はありませんでした。

しかし、ここで2期1話を振り返ってみると…。

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出典：2期1話

梨子「それと善子ちゃん、もう少し早く帰ってくるように言われてるんでしょ」
善子「ど、どうしてそれを…」
梨子「うちの母親がラブライブのとき、善子ちゃんのお母さんといろいろ話したらしくて」

そう、むしろ善子のほうが早く帰らないといけない立場だったのです。にも関わらず、一人でライプラスが出てくるのを待ち続けようとしたということは、よっぽどライプラスに愛着があったということなのでしょう。

フォーメーションノートを隠しつつ、「後悔はない」と言い切っていた果南、どんな心境だったのか…

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出典：2期6話

2期6話、果南は「届かないものに手を伸ばそうとしてそのせいで誰かを傷つけて、それを千歌たちに押し付けるなんて…」と語り、ダンスフォーメーションが書かれたノートを投げ捨てようとしていました。負担の重いフォーメーションによって、鞠莉が足を痛めたことを今も悔いている様子でした。

ここで、2期5話を振り返ってみると…。

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出典：2期5話

そう、果南はノートを千歌に見せないよう隠していたのでした！そしてこのとき、果南は千歌から新曲のアイディアはあるかと聞かれて、「ううん。ただ私は後悔しないようにするだけ、これが最後のラブライブだからね」と答えていました。

アイディアが書かれたノートを手に持っていたのにアイディアは無いと答え、そうすることが"後悔しない"ために必要だと果南は考えていたわけです。仲間を傷つけたくないという果南の優しさや頑固さがよく出たシーンだったとも言えますが、自分のアイディアを封印して穏やかに笑っていた果南の心境を思うと切ないものがあります。

「MIRACLE WAVE」にはホワイトボードに書かれた構想が活かされていた！

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出典：2期6話

2期6話、地区大会でAqoursが披露したのは「MIRACLE WAVE」という曲。メンバーが次々と立ち上がっていき、全身で波を表現するような動きがあったりして、曲名にしても振り付けにしても波をイメージしていたのが特徴的でした。

ではここで、この曲の構想を練っていたときの部室のホワイトボードを振り返ってみましょう。