2024年03月13日更新
レクリエイターズ recreators 考察

【Re:CREATORS】軍服の姫君の創造主は誰なのかを考察 颯太よりメガネっ娘のほうが有力そう!

レクリエイターズの軍服の姫君は、セレジアやメテオラと同様に物語世界から生まれた存在と予想されているものの、誰のどんな作品から生まれたのか明かされていません。颯太が創造主だという説が有力視されていますが、颯太や姫君のセリフと照らし合わせると矛盾点が多いです。むしろ、身投げしたメガネっ娘が創造主では?

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本題に入る前に、軍服の姫君の基本的な情報まとめ

知名度の極めて低い創作物から生まれた存在?

出典:2話
セレジア「あの女は何者なの?あんまり言いたかないけど、どの世界から来たの?」

メテオラ「一切語らないし、おくびにも出さない。名前さえ分かればそこから辿ることもできようけれど、慎重で用心深い」

颯太「いろんな作品見てますけど、あんなキャラ、僕も見た覚えがないんです」

本棚をラノベやアニメ雑誌で埋め尽くすほどの熱心なオタクである颯太が見た覚えがないと言っている以上、軍服の姫君が登場する作品はかなりマイナーな作品だと考えるしかありません。
出典:2話
また、メテオラの探索能力を持ってしても、軍服の姫君の正体が掴めなかったことは注目に値します。

メテオラは2話で「この世界の把握は容易だった。大地の在り様、歴史、生物分布、物理法則、政治構造や思想。」と発言しており、また、4月19日公開のネイキッドでは「私の魔導書は、情報の経路が繋がらないと知識を導きだす事が出来ない」という発言もしています。これはつまり、経路さえあればどんな知識も引き出せると言っているようなものです。

にも関わらず、正体を掴めなかったとなると、軍服の姫君の作品はまだ世に出ていない可能性もあります。

現実世界に悪意を持っている?

出典:1話
現実世界でセレジアと戦ったとき、軍服の姫君は次のような発言をしていました。

「穢れたこの世界」
「胡乱な創造主がひしめきあう、おぞましい別天地」
「騒乱こそは我が望むところ」
「我らが世界に変革を、神々の地に制裁を」
出典:2話
また、メテオラは軍服の姫君から次のような提案を受けたと語っていました。

「この世界を知れば、物語世界から来た者は反感や不安を持つのが自然。逆に創造主たちへと影響力を行使し、私達の世界を作り変えさせよう」

少なくとも表面上は、この世界および創造主たちに悪意を持っており、騒乱を起こして制裁を加えたがっているように見えます。

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出典:1話
ただ、颯太がセレジアの世界に転移させられる直前、タブレットに

・何を求めている?
・ここから逃げ出すことはできない
・Don't hide from the truth
・CHANGE BEFORE YOU HAVE TO

など、意識改革を促すようなメッセージが表示されていたのが気になります。このメッセージを発したのが軍服の姫君なのだとすると、純粋な敵というわけではなさそうです。

メテオラも「彼女は何か別なところに、その意図を隠し持っている」と疑っている様子でした。

自分の創造主を「良き人」と呼んだ

出典:1話
セレジアと初めて出会ったとき、軍服の姫君は「そう、私の"よきひと"があなたもお気に入りだったよ、セレジア・ユピティリア殿」と発言していました。

アニメでは、善き人なのか、良き人なのか区別がつきませんでしたが、ネイキッドの記述から良き人だと判明しています。

セレジアがお気に入りだったと説明していますし、良き人は現実世界の人間、おそらく、軍服の姫君の創造主と考えていいでしょう。通常、恋人を意味する良き人という言葉を使っていることから、軍服の姫君は創造主に対しては敵意を持っていないと考えられます。

颯太を知っている

出典:1話
セレジアの世界で颯太を見たとき、軍服の姫君は明らかに驚いた表情をしていました。
出典:1話
また、セレジアが颯太の家に現界したのを見て、軍服の姫君は「しかし、ここに現界するとはまことに奇縁だ」と発言していました。
出典:2話
颯太「僕も見た覚えがないんです」
セレジア「でも、あいつは君のこと…」
颯太「本当なんです、本当に知らないんです!」

颯太は軍服の姫君を知らないと言っていますが、軍服の姫君は颯太を知っていると考えていいでしょう。セレジアもそういう認識を持っているようでした。

「颯太が軍服の姫君の創造主」説では説明つかない部分が多い

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出典:1話
颯太のPCにはお絵かき用のソフトがインストールされており、また、母親が「落描きばっかりしてないで勉強にも腰入れなさいよ」と言っていたことから、颯太は何らかの創作活動をしていると考えられます。

そのため、颯太こそが軍服の姫君の創造主だという説が出ています。確かに、そう考えれば、軍服の姫君が颯太を知っていることをうまく説明できます。また、セレジアを気に入っているという点で、颯太は軍服の姫君が語った創造主のイメージと一致します。

ただ、以下のように、説明がつかなくなる部分も多いです。

颯太に軍服の姫君を描けるほどの技量はなさそう

出典:2話
颯太が以前描いていた落描き。上手いとは言い難いですし、萌え系のイラストで、軍服の姫君とは全然雰囲気が違います。

颯太によれば、この絵は「古い絵」とのことですが、セレジアから「新しい絵を見せて」と言われても見せられず、「最近は描いてなくて」と説明していました。今の颯太の画力も、この絵を描いたときとあまり変わってないと考えていいでしょう。軍服の姫君の複雑な衣装を颯太がデザインできるとは思えません。

また、軍服の姫君は中二病的な難解な言い回しを多用していますが、颯太にそういう言い回しを創造できるほどの語彙があるようには見えません。

颯太が創造主なら"奇縁"という表現は不自然

セレジアが颯太の家に現界したことを、軍服の姫君は奇縁と表現していました。仮に颯太が軍服の姫君の創造主であるなら、軍服の姫君と深い関係があって、セレジアがお気に入りなのだから、今回の騒動に巻き込まれるのは必然だったように思われます。奇縁ではなく、運命や宿命といった表現が適切だったはずです。

奇縁という表現を用いたのは、軍服の姫君が颯太を「無関係ではないけれど、まさか関係してくるとは思わなかった存在」とみなしているからではないでしょうか。颯太は軍服の姫君の創造主ではなく、創造主の知り合いあるいはファンなのでは?

軍服の姫君が創造主を攻撃するのは変

出典:1話
軍服の姫君はセレジアの世界で颯太に出会ったとき、驚いた顔をした直後に颯太&セレジアに向けてサーベルを投げつけていました。命中しませんでしたが、もし命中していれば、軍服の姫君の力量から考えて、颯太は致命傷を負っていたはずです。

仮に颯太が軍服の姫君の創造主であるなら、颯太を利用することで軍服の姫君がパワーアップできるとか、颯太が死亡すると軍服の姫君が消滅してしまうとか、いろいろな可能性が考えられたはずです。にも関わらず、躊躇なく攻撃したというのは変です。

それに軍服の姫君は創造主を良き人と言っています。良き人に積極的に危害を加えようとするのはおかしいです。

知っている人物だったけど重要な存在ではなく、サーベルが刺さっても別に構わなかったから攻撃した、と考えるほうが自然です。

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颯太が創造主だとすると、無責任な発言をしたことになる

出典:1話
1話冒頭の颯太のモノローグ。

「結局の所、彼女が主人公であったのだと思う。最後までその中心にいた者が主人公であるなら、という意味合いだけど。僕はあくまでも狂言回しだ。だから語ろうと思う。」

狂言回しとは、物語において観客に物語の進行の理解を手助けするために登場する存在のことです。

仮に颯太が軍服の姫君の創造主だとすると、自分が生み出した存在が大騒動を起こしたというのに、「自分はただの説明役にすぎないんですぅ」と言っていることになります。颯太は比較的まじめなキャラに見えますし、そんな無責任な態度をとる人間ではないはずです。軍服の姫君の誕生に颯太は関係していないと考えるべきでしょう。

颯太は視聴者目線のキャラでは?

出典:1話
再び、1話冒頭の颯太のモノローグ。

「記憶しておこうと思う。僕の身に起きた出来事を。僕はあなたかも知れないし、違うかもしれないけど、近い所にいるのは確かだ。我が愛しき兄弟、彼女の言葉を借りるなら、そういうこと。」

「あなた」や「愛しき兄弟」は視聴者を指していて、颯太が視聴者的な立場で事件に関わったと言っているように思えます。
出典:1話
颯太が自分の部屋に戻るシーンのメガネ描写も気になります。

颯太視点を表現しているのであれば、メガネの奥の風景が綺麗に見えて、メガネの外側の風景がぼやけていないといけません。しかし、このシーンでは逆になっています。これでは、視力の良い人がメガネをかけた視界です。

この描写には、視聴者と颯太を重ねる意図があったのではないでしょうか。そうであれば、視力の良い視聴者がメガネ越しに風景を見ていることになり、この視界に説明がつきます。

公式サイトにある、軍服の姫君役の豊崎愛生さんのコメントも参考になります。
とても大切な役をいただきました。深い夜の海のような彼女の心に、しっかり寄り添っていきたいと思います。この作品における主人公は、きっと “あなた” です。ぜひご覧ください。
引用元:recreators.tv(引用元へはこちらから)
颯太=あなた=視聴者であるなら、颯太は視聴者が感情移入しやすい平凡な人間でなければいけないはずです。軍服の姫君の創造主という特別な立場である可能性は低いのでは?

電車に轢かれたメガネっ娘こそが軍服の姫君の創造主なのでは?

出典:1話
1話冒頭でホームから線路に飛び込んだメガネっ娘。直後に電車がホームに来ていたことから、自殺しようとしたのだと思われます。

この娘が軍服の姫君の創造主と考えると、いろいろ辻褄が合います。

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軍服の姫君の破壊願望はメガネっ娘由来

出典:1話
自ら命を絶とうとしたわけですから、メガネっ娘はこの世界に悪い感情しか持っていなかったはずです。そんなメガネっ娘が生前に描いていた作品は破滅願望や世界に対する復讐心に満ちていたはずです。軍服の姫君の「騒乱こそは我が望むところ」「穢れたこの世界」といった発言は、メガネっ娘の本音だったのではないでしょうか。

奇縁という表現がしっくり来る

颯太創造主説でも説明しましたが、軍服の姫君が使った奇縁という表現は、メガネっ娘が創造主であり、颯太がメガネっ娘の知り合いであるとすると、しっくり来ます。

また、現界するキャラが颯太の知っているキャラばかりであるのも、メガネっ娘と颯太の好みが近いからと考えれば説明がつきます。

事故と姫君の出現時期があう

出典:1話
現実世界でのセレジアと軍服の姫君の戦闘は、スマホのニュースから11月18日に発生したと分かっています。

そしてこのとき軍服の姫君はメテオラに「君も世も現界したとはいえ、力もなければ駒も足りない」と言っていました。また、颯太の家に軍服の姫君が現れたとき、原作者が参考になりそうなツイートをしていました。
軍服の姫君が現界したのはつい最近の出来事であると考えられます。では、メガネっ娘の事故はいつの出来事だったかというと…。
出典:1話
事故直前に画面に映った掲示板サイトの書き込み時刻から、2016年8月23日と分かっています。つまり、3ヶ月前です。

このとき軍服の姫君が生まれ、現実世界の情報を収集し、メテオラや弥勒寺などを現界させていったと考えると、時期的には辻褄が合います。

OPの演出的にメガネっ娘は創造主っぽい

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出典:2話
OPでは、そのキャラが物語世界にいるときは顔を白黒で描き、現実世界にいるときは顔をカラーで描くというルールが守られています。漫画やラノベの白黒世界から、フルカラーの現実世界に移動したということを表現しているのでしょう。

では、軍服の姫君がOPでどんなふうに登場したかを見てみましょう。
出典:2話
メガネっ娘が海に沈んでいき、手を伸ばすカットの直後に…。
出典:2話
白黒だった軍服の姫君に色が付いて、目覚めるカット。

色が付く=現界と考えると、これはやはり、メガネっ娘が事故ったタイミングで軍服の姫君が現界したということなのでは?

軍服の姫君の特殊能力は未完の作品だからこそ?

出典:1話
軍服の姫君はホロプシコンという特殊な力を持っていて、セレジアのフォーゲルシュバリエを分解することができていました。また、様々な作品からキャラを召喚しているのも軍服の姫君です。

軍服の姫君の能力は、他のキャラとは性質の違うものであるように思えます。そういった違いは、作者が生存しているかどうか、作品が完結に向かっているかどうか、作品が公開されているかどうか、に関係しているのではないでしょうか。

軍服の姫君の作品は未完かつ非公開のまま作者がいなくなったからこそ、キャラの能力に制限がなくなってしまったのでは?

奇跡=メガネっ娘の復活では?

1話冒頭、主人公のモノローグ。

「今言える事があるとしたら、確かに奇跡はあったし、物語を超えた物語は、あったのだ」

奇跡とは何のことなのか、気になりますが、参考になりそうなのは、サンデーうぇぶりで公開されている原作者のインタビュー。
広江:『レクリエイターズ』の最初のコンセプトとしてはまず、『ラスト・アクション・ヒーロー』をやってみたいというのがありまして。

『ラスト・アクション・ヒーロー』...映画のヒーローに憧れた少年が、不思議なチケットを手に入れて映画の中へ入り込んでしまう。映画の世界と現実世界を行き来するSFファンタジーアクション。(1993年公開/米)
引用元:www.sunday-webry.com(引用元へはこちらから)
出典:movies.yahoo.co.jp
この映画では、物語世界のヒーローが現実世界にやってきて、悪者を倒すのですが、その際に大怪我を負ってしまいます。しかし、怪我した状態のヒーローをそのまま物語世界に送り返すことで奇跡的に(物語としては当然のように)回復してハッピーエンド。

原作者がこの映画の影響を受けたというのなら、本作でも誰かが奇跡的に回復する展開はありそうです。そして、回復しそうな人と言ったら、メガネっ娘しかいません。
出典:1話
あらためてメガネっ娘の事故シーンを振り返ってみると、非常に小さいですが、一応、事故の瞬間が描かれていることに気づけます。

しかし、コマ送りして確認してみても、電車とメガネっ娘が衝突した瞬間にメガネっ娘が消えてしまい、轢かれたのかどうかが分かりません。

これだけ細かく描き込むのなら、轢かれて体が跳ねる様子なり、血しぶきなり、描いてもよさそうなものです。

もしかしたら、衝突した瞬間にメガネっ娘が物語世界に転移し、今も生きているのかもしれません。

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考察内容のまとめ

颯太やメテオラの知らないマイナー作品から生まれたと思われる軍服の姫君。創造主が気になるところですが、颯太創造主説は軍服の姫君が躊躇なく颯太を攻撃していたり、颯太が狂言回しを自称していることから、有力とは言い難いです。むしろ、メガネっ娘が創造主で、颯太はメガネっ娘の知り合いと考えるほうが、軍服の姫君の「奇縁」発言などを説明できて有力です。

ほかにも、レクリエイターズの記事をいろいろ作っています!

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