カレーライス物価高騰!1食323円、過去10年で最高値を更新
カレーライス1食分の費用が323円と、過去10年で最高値を記録しました。原材料や光熱費の高騰が影響し、特に輸入牛肉や野菜価格の上昇が顕著です。今後も高値推移が予想され、食費への影響が懸念されます。
カレーライス物価高騰!1食323円、過去10年で最高値を更新
日本の食卓に欠かせないカレーライス。その価格が、近年上昇を続けている。株式会社帝国データバンクが独自に算出した「カレーライス物価指数」によると、2024年5月のカレーライス1食分の費用は323円となり、過去10年間で最高値を記録した。これは、前年同月比で25円の上昇、12カ月連続のプラスとなっている。
帝国データバンクは、総務省の「小売物価統計」から、カレーライスの材料となるじゃがいもなどの野菜、牛肉、米、カレールー、食用油などの価格、電気・ガス代など水道光熱費の全国平均価格を基に、独自に「カレーライス物価」を算出している。
今回の調査結果によると、カレーライス物価の上昇要因として、原材料費の高騰が挙げられる。特に、円安の影響で値上がりが続く輸入牛肉や、天候不順による野菜価格の上昇が顕著だ。特に、ニンジンやジャガイモなどの根菜類の価格が高騰している。また、近年のコメ不足の影響で、コメの価格も上昇傾向にある。一方、水道光熱費は前年同月比で変化はなく、4円となっている。
帝国データバンクは、今後も原材料価格の動向や、エネルギー価格の変動などを注視していくとしている。
この調査結果から、カレーライスはもはや安価な食事とは言い難い状況となっていることがわかる。今後も、食費への影響が懸念される。
カレーライスは、日本人のソウルフードともいえる国民的な料理だ。家庭でも簡単に作ることができ、値段もお手頃なことから、長い間愛されてきた。しかし、今回の調査結果から、カレーライスも物価高の影響を免れないことが明らかになった。
特に、輸入牛肉や野菜などの原材料価格の上昇は、カレーライスに限らず、多くの家庭料理に影響を与えている。食費の高騰は、家計にとって大きな負担となる。
政府は、食料価格の高騰対策として、様々な政策を打ち出しているが、効果はまだ十分に表れていない。今後も、食料価格の動向を注視し、対策を講じていく必要がある。
一方、消費者側も、食費節約のために、工夫が必要となる。例えば、安い食材を賢く利用したり、手作りすることで、食費を抑えることができる。また、外食を控えるなど、消費行動を見直すことも有効な手段となる。
食費の高騰は、私たちの生活に大きな影響を与えている。政府と消費者それぞれが、現状を認識し、適切な対策を講じることで、食生活の安定を図っていく必要がある。