第55回NFLスーパーボウルが7日、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムで行われ、大会史上初めて使用スタジアムを本拠にしているチームとなったバッカニアーズが、昨季の王者チーフスを31―9(前半21―6)で下し、18季ぶり2度目のリーグ制覇を達成した。
アイシールド21。ジャンプ読者の殆どがルールを知らない競技(しかもルールが難解)でルールを理解させた上で楽しませるという超難関ミッションをクリアしたバケモノ作品。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。まずは主人公選択。アメフトの花形は(たぶん)ぶっちぎりでQB(ヒル魔)なんだけど、そこは避けてRBのセナを主人公に。理由は、素人主人公であるメリットと「光速の脚」というわかりやすさ。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。マイナー競技なので、「素人主人公が成長する過程でルールを学んでいく」形が自然。ここには「とにかく足が速い」のセナがジャストフィット。タッチダウンの時に画面に映るポジションだしね。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。そのかわり、花形であるQBには「何でも知ってる」「何でも段取り組める」「誰でも脅せる」無敵カードであるヒル魔を配置。作品の無茶は全部彼に担当させる。これを主人公にやらせるわけにはいかない。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。ヒル魔は「作者の分身で贔屓されてる」ではなく「物語の無茶を成立させるための権能のほぼ全てが集約されてる」が正しい理解だと思う。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。セナが強敵を次々とぶち抜いていく、という縦軸を作り、ヒル魔が全てのお膳立てをして、アメフトを構成する要素をロジカルに並べていく、という構成が見事。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
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アイシル。残る初期メンバーは栗田。彼の初期からの重大な役割は「一人で戦線を維持する」。パワー無敵のラインマンなので、彼以外は助っ人の初期ラインでもライン戦に押し勝つ。ラインの重要性に物語の焦点があうまで、そこをスルーさせとく役割がある。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。セナがヒル魔に見い出され、即公式戦。光速の脚で初戦をブチ抜けると、早速、最大のライバル進と対決させる。「セナを止めるポジション」としては、作中通しても進以上のライバルは出てきてないのだから、思い切りが良すぎる。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。セナが進に一矢報いつつも、王城に負けて序章終了。並行して「桜庭の成長物語」も開始させているのが、シナリオの非凡さを際立たせる。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。序章が終わったところでモン太登場。アメフトのもう一つの花形である「パスを捕る役」WRの加入。パスと走、攻撃の二枚看板を立てて読者をワクワクさせる。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。「キャッチは超上手いけど投げる打つが全くダメな野球の外野手」というキャラメイクもシンプルかつ天才で良かった。セナとモン太のダブルエースが強敵と戦っていくシナリオだからこそ、試合描写に深みが出る。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。セナとモン太が揃ってチームとしての根幹ができた後、レギュラーキャラ大量追加イベント。小結、3兄弟(兄弟ではない)、雪光が一度に加入。そしてスフィンクス戦へ。作品として人気が安定したところで、地味だが絶対に軽視できない「ライン戦」を描く。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。太陽戦に先んじて、西部登場。ショットガン。パス主体のフットボールスタイルも早くに見せておく。強いチームの早出しに余念がない。ナーガの双子だって最初の王城戦で出てるもんな。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。スフィンクス戦。地味な対決に華を添える形で「不良トリオの意地」があるのが良い。ラインの一人ひとり個性与えるのも蛇足なので、3人ひとまとめも無難。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
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アイシル。そしてNASA戦へ。NASA戦の一番の目的は「そこまでやれるかはわからないが、やれるならラスボスをやる」パンサーの顔見世である。(振り返ってみれば)セナより才能のあるランナーだが、まだ経験不足なので未知数、というキャラ付けで、世界編をやってもやらなくても良い塩梅の出番。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。アメリカの人種差別というやべえ題材に突っ込んだのも、それが、原石であるパンサーを原石のままセナと対戦させる(その後ラスボスとして成長する余白を残した上で)という重大なイベントのために最適な処理だったから。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。NASA戦。パンサーと並行して、アメフトの華である超ロングパスとそれを阻止するための後衛突撃(ブリッツ)でフィールドを縦に揺さぶる楽しみを読者に提供する。抜かりがない。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。NASA戦終了後流れるようにアメリカ合宿編。ここでトレーナーどぶろく、セナヒロイン鈴音、そしてなんでも屋であり一番説明が難しそうなポジションTE要員として瀧を加入させる。西部との友好イベントも入れて因縁も作る。シナリオに無駄がない。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。前後するが、太陽戦直後の王城×神龍寺の一戦。王城をエース、アゴン抜きで一蹴する「関東」無敵の神龍寺。アゴンの底知れないヤバさ。ライバルの演出として最高級。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。神龍寺の恐ろしいところは、この時点で「チーム名がドラゴン」「金剛兄弟双子同時投入で昨年大逆転」「雲水はQB」「アゴンは左利きでボールを投げる」という情報を開示し、詳しい人には十中八九「ドラゴンフライ(実際するQB二人の戦術)」をやるだろうなと、予想させたこと
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
西部戦。追い込まれつつ、ムサシの復帰で食らいつき、惜しくも敗戦。上手いのが「ムサシはキッカー対決、スパイダーズとの対決で復帰じゃないかな?現実通りなら3位決定戦があるよね?」と予想させておいて、前倒しのサプライズ。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
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アイシル。ムサシ絡みのイベントの入れ方が神がかり的に上手い。ムサシは誰だ?既出のオッサン顔の大工でした。コータローのめっちゃ早期の登場。キッカーがいないデメリットをちょこちょこ描写。復帰のカタルシス、キックチームに焦点、と長期の構成が完璧。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。関東大会。初戦神龍寺。物議を醸す対戦順だが、理由は色々考えられる。まずは、振り返ってみても神龍寺が関東NO1の戦力であり、番狂わせで勝つためには初戦がベストということ。現実でもありがち。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。神龍寺は絶対王者でそこまで他チームの分析をするとは思えない。とは言っても、関東大会の試合は観るだろうから、準決勝や決勝で対戦するほうが不利。泥門はまだ、雪光という(大したことないが一矢報いうる)カードを伏せていたわけだし。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。メタ的な所でいうと、アゴンより進を後に残しておきたかった。問題のあるアゴンを早めに負けさせておきたかった、というのも。神龍寺を倒す王城も見てみたかったが、それは流石に勿体ないしね。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。読み返したら神龍寺、普通に泥門のビデオ見てたな。なおさら雪光の温存は効果的だった。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。メタ的に、泥門が大逆転する格上との試合は神龍寺戦とクリスマスボウルなので、この2つをなるへく離すべきって事情もある。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。神龍寺が前半で32点差つけているが、これはアゴンの暴走。指揮権を持つ雲水はドラゴンフライの解禁をもっと遅らせるつもりだったが、アゴンのエゴを自分の劣等感に負けて通してしまった。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
アイシル。泥門が猛追できたの、神龍寺がドラゴンフライというパス主体でインターセプトの危険がそこそこある戦術だったのも大きい。後半だけで2ターンオーバー決めている。
— 鈴木宏 (@saxblue13) Feb 7, 2021
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