第106回全国高校野球選手権大会がいよいよ開幕し、7日には1回戦が行われます。今回の見どころを紹介します。

（1）有田工（佐賀）―滋賀学園

開幕試合を飾るのは、堅守が自慢の有田工と滋賀学園です。滋賀学園は5試合で2失策と、堅実な守備を誇ります。特に注目したいのは、強肩の遊撃手岩井です。彼は打率4割7分4厘という好調なバッティングも見せており、攻守にわたりチームの柱となっています。

一方、有田工も堅守が特徴で、5試合で3失策にとどめています。左腕の石永は34回を投げて5失点という安定した成績を残しており、この試合でも彼のピッチングが鍵となるでしょう。石永のコントロールと岩井の打撃がどのような展開を生むのか、注目です。

（2）英明（香川）―健大高崎（群馬）

次の試合は、健大高崎と英明の対戦です。健大高崎はチーム打率3割7分1厘、出場校トップの7本塁打を誇ります。右腕の石垣は最速150キロを超える速球を持ち、投打でチームを牽引しています。

対する英明は、5試合でチーム打率2割6分2厘と、健大高崎に比べると控えめですが、接戦に持ち込む可能性があります。変化球が多彩な清家と長身の植上を中心とした継投で相手の目線をずらし、勝機を見いだしたいところです。健大高崎の強力な打線をどれだけ抑えられるかが、英明の勝敗の鍵を握っています。

（3）岐阜城北―智弁学園（奈良）

最後の試合は、岐阜城北と智弁学園の対戦です。2年連続出場の智弁学園は、チーム打率こそ2割7分台ですが、下位打線まで長打力があります。昨夏を経験している知花は、大舞台に強いメンタルを持ち、試合での活躍が期待されます。

一方、9年ぶりに出場する岐阜城北は、右腕中本のふんばりが鍵となります。彼は直球に力があり、スタミナも豊富です。中本が試合を粘り強く投げ抜き、好調な打線が援護するまで耐え抜くことが求められます。智弁学園の長打力に対して、中本がどれだけ対抗できるかが見どころです。

試合の展望

この3試合はそれぞれ異なる特徴を持っており、見応えのある試合展開が予想されます。滋賀学園と有田工の堅守対決、健大高崎の強打と英明の継投作戦、そして岐阜城北の粘り強いピッチングと智弁学園の長打力といった、各校の特徴がどのように試合に影響するのか注目です。

特に、開幕試合となる有田工対滋賀学園の試合は、どちらのチームも堅守が特徴であり、ミスが少ない緊張感のある試合展開が期待されます。また、健大高崎の強打線に対して、英明の継投策がどれだけ通用するのかも見どころです。最後に、岐阜城北の中本が智弁学園の強力打線をどれだけ封じ込められるかも注目ポイントです。

これらの試合は、高校野球ファンにとって見逃せない一戦一戦となるでしょう。各チームの選手たちがどのようなプレーを見せるのか、期待が高まります。