美 少年・藤井直樹、単独初主演舞台『甘美なる誘拐』でヤクザ役!個性豊かなキャストと紡ぐ
美 少年の藤井直樹が単独初主演を務める舞台『甘美なる誘拐』が開幕。かもめんたる岩崎う大の脚本・演出で、藤井はクールでギラギラしたヤクザを熱演。和田琢磨、波岡一喜、内博貴ら個性豊かなキャスト陣と、コミカルでスリリングなミステリーを展開する舞台の魅力に迫ります。
美 少年・藤井直樹、単独初主演舞台『甘美なる誘拐』でヤクザ役!個性豊かなキャストと紡ぐ、コミカルでスリリングなミステリー
美 少年の藤井直樹が、単独初主演舞台となる『甘美なる誘拐』で、ヤクザの末端の真二役を演じている。この作品は、第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作で、脚本・演出をかもめんたるの岩崎う大が手がける。
舞台には、藤井直樹の他に、和田琢磨、礒部花凜、馬場良馬、高畑結希、末永みゆ、土屋翔(劇団かもめんたる)、槙尾ユウスケ(かもめんたる)、内博貴、波岡一喜など、若手からベテランまで幅広いキャストが集結。個性豊かな俳優陣が、コミカルでスリリングなミステリーを展開している。
藤井は、クールでありながらギラギラした雰囲気を持つ真二役について、「気だるい感じとギラギラ感を両立させるのが難しかった」と語る一方、アイドルとしての経験を役作りに活かしたとも明かしている。
和田琢磨は藤井演じる真二とは対照的な、お調子者で明るい悠人役を演じ、波岡一喜は古風なヤクザ役、内博貴はチンピラ役と、それぞれ個性的なキャラクターを体現している。
脚本・演出を務める岩崎う大は、本作の舞台化について、「映像化不可能と言われている作品だが、演劇ならギリギリできる」と語り、舞台ならではの表現で原作の魅力を最大限に引き出している。
キャスト陣は互いに協力し合い、特に藤井は先輩俳優たちから多くのことを学んでいるという。藤井は焦って早口になってしまう癖があったが、波岡からアドバイスを受けることで改善が見られたそうだ。
物語は、冴えない日々を送っていたヤクザの下っ端・真二と悠人が、死体を見つけたことをきっかけに大きく動き出すことから始まる。各地のヤクザ、地上げ屋の被害に遭っている自動車部品店、宗教団体・ニルヴァーナといった様々な要素が絡み合い、ミステリーが展開していく。
藤井と和田は、凸凹コンビながらも息の合った掛け合いを見せ、ヤクザでありながら愛嬌のあるキャラクターを演じている。また、馬場良馬演じる悪徳ヤクザの荒木田、波岡一喜演じる硬派な石村、内博貴演じるコミカルな堀田など、個性的なヤクザたちが物語を彩る。
ヤクザたちだけでなく、自動車部品店の親子や宗教団体・ニルヴァーナの面々も個性的なキャラクターが揃っている。廃業の危機に瀕した植草父娘のやり取りは、岩崎らしいシュールな笑いを誘う。また、末永みゆ演じる刑事や槙尾ユウスケ演じる事件の参考人など、個性的なキャラクターたちが物語に深みを与えている。
コミカルなシーンが多い一方で、様々な事件や思惑が絡み合い、ラストに向けて緊張感が高まっていく様子は圧巻だ。原作の伏線を舞台ならではの表現で巧みに提示し、最後まで疾走感あふれる展開が楽しめる作品となっている。
『甘美なる誘拐』は、シアター1010にて9月13日から16日まで上演される。藤井直樹の初主演舞台、そして個性豊かなキャスト陣が織りなす、ミステリーと笑いが融合した舞台をぜひ観劇してみてほしい。
美少年の藤井直樹が単独初主演を務める舞台『甘美なる誘拐』は、ミステリーでありながらコミカルな要素も満載で、観る者を飽きさせない作品だった。藤井はクールでギラギラしたヤクザの末端、真二役を見事に演じきっていた。アイドルとしてのイメージとは異なる役柄に挑戦し、新たな魅力を見せてくれたと感じた。
藤井演じる真二と、和田琢磨演じるお調子者の悠人の凸凹コンビは、見ていて微笑ましく、二人の掛け合いが物語にリズムを与えていた。一見、真二が悠人を利用しているように見える場面もあるが、二人の間には信頼関係があり、どこか憎めない関係性が魅力的だった。
その他にも、馬場良馬、波岡一喜、内博貴など、個性豊かなキャスト陣がそれぞれに魅力的なキャラクターを演じていた。特に、内博貴演じるチンピラ・堀田は、コミカルな演技で笑いを誘うだけでなく、どこか憎めないキャラクターとして観客の心を掴んでいた。
物語は、ヤクザ、自動車部品店、宗教団体など、様々な要素が複雑に絡み合い、予想外の展開が続く。ミステリーとしての面白さはもちろん、登場人物たちの個性や人間関係も丁寧に描かれており、観る者を惹きつける力があった。
特に印象的だったのは、植草父娘のシーンだ。岩崎う大演じる少し頼りない父親と、礒部花凜演じるハキハキとした娘のやり取りは、笑いを誘うと同時に、哀愁漂う雰囲気も漂っていた。岩崎らしいシュールなセリフ回しは、舞台に独特の雰囲気をもたらしていた。
全体を通して、笑えるシーンが多い一方で、緊迫したシーンもあり、観客の心を惹きつける展開が続いた。ラストに向けて、様々な伏線が回収され、爽快な気持ちで舞台を締めくくれるのも魅力の一つだった。
藤井直樹の初主演舞台ということもあり、彼の演技に対する真摯な姿勢が伝わってきた。先輩俳優たちから多くのことを学び、一つ一つ丁寧に役作りに取り組んでいる姿は、観客に感動を与えたのではないだろうか。
『甘美なる誘拐』は、ミステリー、コメディ、人間ドラマが融合した、非常に完成度の高い舞台だった。藤井直樹をはじめ、個性豊かなキャスト陣の演技、そして岩崎う大の巧みな演出によって、観客は物語の世界に引き込まれる。ぜひ劇場で、この魅力的な舞台を体験してほしい。