次元を超えて!「ホロライブEnglish」2ndライブレポート!
2024年8月、ニューヨーク・キングスシアターにて開催された「ホロライブEnglish」2回目の全体ライブ『hololive English 2nd Concert -Breaking Dimensions-』の模様をレポート
次元を超えて!「ホロライブEnglish」2ndライブレポート!
2024年8月24日、25日の2日間、アメリカ・ニューヨークのキングスシアターにて、英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」の2回目の全体ライブ『hololive English 2nd Concert -Breaking Dimensions-』が開催された。
歴史あるキングスシアターでのVTuberライブは史上初ということもあり、世界中から注目が集まった本公演は、現地会場チケットがSOLD OUTし、大きな話題を呼んだ。
今回のライブには、ホロライブEnglishに所属する15名のタレント全員が出演。さらに、ホロライブからは戌神ころね、星街すいせい、ホロライブインドネシアからはムーナ・ホシノヴァ、こぼ・かなえるがゲストとして参加し、ソロ曲、ユニット曲、カバー曲など、2日間で延べ34曲が披露された。
DAY1公演のトップバッターを飾ったのは、ホロライブEnglish Mythの5人。森カリオペ、小鳥遊キアラ、一伊那尓栖、がうる・ぐら、ワトソン・アメリアは、Mythのユニット曲「ReUnion」を披露し、ライブの幕開けにふさわしい力強いパフォーマンスで会場を魅了した。
続くPromiseのIRySは、「Carbonated Love」を歌唱。希望の歌姫らしい力強い歌声と、パラパラ風の動きを取り入れた振り付けで、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
その後、Adventの双子コンビ・FUWAMOCOことフワワ・アビスガードとモココ・アビスガードは、キュートな歌とダンスで会場を沸かせた。電波ソング調の「Born to be “BAU”DOL☆★」を披露し、会場からは盛大な“BAU BAU”コールが響き渡った。
さらに、Promiseの七詩ムメイとセレス・ファウナは、未発表の新曲「It's Not a Phase」を初披露。パンキッシュなエモロックと二人の柔らかな歌声の対比が印象的な楽曲だった。
Adventのシオリ・ノヴェラは、Miliの「world.execute(me);」をカバー。神秘的な楽曲の世界観と彼女のクールな歌声が見事にマッチし、会場を幻想的な空間に包み込んだ。
Promiseのオーロ・クロニーは、柊キライのボカロ曲「ボッカデラベリタ」をカバーし、その歌声の幅広さを披露。ダークな世界観を表現する楽曲を見事に歌いこなした。
ライブの進行に合わせて、ステージの装いが変化していくのも大きな見どころのひとつだった。クラシカルな内装から、ニューヨークの街並みをモチーフにした現代的なものへ、そして近未来的なものへと、ステージセットが切り替わり、観客をライブの世界へと引き込んでいった。
ネオンが光る都会的なステージに現れたのは、一伊那尓栖、がうる・ぐら、ムーナ・ホシノヴァ、星街すいせいの4人。星街すいせいのリードで、彼女のヒット曲「ビビデバ」が歌い始めると、会場はさらに熱狂的な空気に包まれた。
続く小鳥遊キアラ、七詩ムメイ、ネリッサ・レイヴンクロフトは、Gigaの「Beyond the way」を艶やかに歌い上げ、エレクトロニックなダンスポップの楽曲の世界観を表現した。
小鳥遊キアラは自身のソロ曲「Pineapple」で、会場をトロピカルなムードに一変。ポップな楽曲とキュートな歌声でファンを魅了した。
Promise全員が登場し、今年6月に発表されたばかりのユニット曲「Our Promise」をライブ初披露した。リッチなオーケストラサウンドと5人のハーモニーが、美しい楽曲の世界観を表現した。
セレス・ファウナは、ジャパニーズシティポップの名曲「真夜中のドア~Stay With Me」をソロで歌唱。ファウナの憂いを帯びたボーカルと、観客の大合唱は、この楽曲が海外でも広く愛されていることを証明していた。
近未来風のステージにワトソン・アメリア、古石ビジュー、フワワ、モココが登場し、魔法少女ソング「ふしぎ・プルプル・プルリン・リン!」を披露。アメリアが2022年のホロライブ全体ライブでソロ歌唱した楽曲を、後輩たちと再び披露する姿は、ファンにとって感動的だった。
オーロ・クロニー、こぼ・かなえる、戌神ころねのリージョンを跨いだコラボレーションで、こぼのソロ曲「HELP!!」を披露。クールな楽曲を3人の個性が光るパフォーマンスで歌い上げた。
がうる・ぐらは、Supercellの「ワールドイズマイン」をソロで歌唱。初音ミク好きらしいナイスな選曲で、会場を盛り上げた。
ライブのクライマックスに向けて、CHADCASTこと森カリオペ、IRyS、ハコス・ベールズ、古石ビジューの4人による「BLUE CLAPPER」のカバーが披露された。ホロライブ5期生がhololive IDOL PROJECT名義で歌うこの楽曲は、会場全体でクラップが鳴り響き、大きな盛り上がりを見せた。
ライブの本編ラストを飾ったのは、今回のライブに向けて制作されたテーマソング「Breaking Dimensions」。15人がソロパートを歌い継ぎながらひとつの楽曲へと昇華していく姿は、感動的だった。
アンコールでは、ホロライブEnglishのメンバーたちの過去を振り返るスペシャルムービーが上映され、会場のボルテージはさらに高まった。そして、DAY1公演の本当のラストナンバーとして、ホロライブEnglish初の全体ライブ『hololive English 1st Concert -Connect the World-』のテーマソング「Connect the World」が披露された。
DAY2公演は、Adventのユニット曲「Rebellion」で幕を開けた。4人の反逆者が、ライブを通じて観客を新しい世界へ導いていくパフォーマンスは、会場のボルテージを急上昇させた。
ハコス・ベールズは、自身の1stアルバム『ZODIAC』より「GEKIRIN」を披露。切れ味鋭いダンスとクールなハイキックで、パフォーマーとしての才能を見せつけた。
ワトソン・アメリアは、ホロライブゲーマーズ所属の猫又おかゆのソロ曲「もぐもぐYUMMY!」をカバー。キュートなセレクトでファンを魅了した。
古石ビジューは、「恋は戦争」をカバー。スローテンポな楽曲の世界観とビジューの歌声が見事にマッチし、会場を静寂の世界に包み込んだ。
一伊那尓栖は、TVアニメ『戦姫絶唱シンフォギア』OPテーマの水樹奈々「Synchrogazer」をセレクト。可憐なファルセットを駆使し、難しい楽曲を見事に歌いこなした。
フワワ、モココ、こぼ・かなえる、戌神ころねのコラボレーションで、ころねのソロ曲「Doggy god's street」が披露された。4人の個性が光るパフォーマンスは、会場を笑顔と興奮で満たした。
TAKAMORIコンビこと森カリオペと小鳥遊キアラは、「Fire N Ice」を披露。エレクトロディスコの楽曲を息の合ったダンスパフォーマンスと共に熱っぽく歌い上げた。
一伊那尓栖、オーロ・クロニー、シオリ・ノヴェラというレアな組み合わせで、ホロライブ4期生・常闇トワの楽曲「FACT」が歌われた。3人の艶やかな歌声は、新鮮な魅力を放っていた。
七詩ムメイは、オリジナル曲「A New Start」を歌唱。アイリッシュ調のファンタジー感溢れる楽曲で、新しい一歩を踏み出すときのワクワクする気持ちを表現した。
FUWAMOCOは、GuraMarineの楽曲「SHINKIRO」をカバー。モココとフワワのハーモニーは、観客を魅了した。
ネリッサ・レイヴンクロフトは、自身のソロ曲「Sweetest Scarlet」を披露。シティポップ風の楽曲で、大人の色香を漂わせた。
セレス・ファウナ、シオリ・ノヴェラ、ネリッサ・レイヴンクロフトは、Tommy february6の「Lonely in Gorgeous」をカバー。ニューレトロな楽曲をスウィートに歌い上げた。
IRyS、ハコス・ベールズ、ムーナ・ホシノヴァ、星街すいせいの4人は、ムーナの人気曲「High Tide」を披露。パワフルなパフォーマンスで会場を熱狂させた。
Mythのパフォーマンスでは、森カリオペが自身のアニメタイアップ曲「Go-Getters」を披露。ラップからハードなダンスポップまで、力強く歌い上げた。
がうる・ぐらとワトソン・アメリアは、YOASOBIの「アイドル」を愛嬌たっぷりに踊り歌い、会場は日本のオタク芸で盛り上がった。
DAY2公演のラストナンバーは、「Breaking Dimensions」。15人が笑顔で歌い上げる姿は、感動的だった。アンコールでは、2023年開催のホロライブ全体ライブ『hololive 4th fes. Our Bright Parade』のテーマソング「Our Bright Parade (English ver.)」が披露された。
Mythのデビューから約4年。ホロライブEnglishは、配信やネット上での活動を超えて、大規模な会場でのリアルライブを成功させるまでになった。今回のライブは、「Breaking Dimensions」というタイトルが示す通り、彼女たちの可能性を広げてきた集大成だった。彼女たちが今後どんな未来を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。
「ホロライブEnglish」の2回目の全体ライブは、まさに次元を超えたパフォーマンスと感動の渦だった。15人のメンバー全員が、それぞれの個性と魅力を爆発させ、観客を魅了した。
ライブ全体の構成も素晴らしく、ステージのセットや演出が楽曲の世界観をさらに引き立てていた。特に、ステージがクラシカルから現代的なもの、そして近未来的なものへと変化していく様子は、観客をライブの世界へと引き込み、飽きさせなかった。
楽曲選曲も、ソロ曲、ユニット曲、カバー曲など、バラエティに富んでいて、どの曲もメンバーたちの魅力が存分に発揮されていた。
ゲスト出演やコラボレーションも、ライブの大きな見どころだった。異なるリージョン、グループのメンバー同士がコラボレーションする姿は、新鮮で、ファンにとって貴重な体験だっただろう。
そして、何よりも感動したのは、メンバーたちの成長を感じられたことだ。デビューから4年が経ち、彼女たちはより一層自信に満ち溢れ、ステージパフォーマンスも洗練されていた。
今回のライブは、彼女たちがこれまで歩んできた道のりを示すものであり、同時に、彼女たちの未来への希望を感じさせてくれるものだった。
「ホロライブEnglish」は、これからも世界中に笑顔と感動を届けてくれるだろう。今後の活躍にも期待したい。