とんかつ専門店「新宿さぼてん」と健康食品メーカーのファンケルがタッグを組んだコラボドリンクが、10月1日より期間限定で再登場します。7月～8月の初回販売では、予想を上回る人気を博し、注文数は前年比125％を記録したとのこと。この高い人気を受け、再び全国のさぼてん店舗で販売されることになりました。

今回のコラボドリンクは、ファンケルの「濃縮野菜 国産ケール100％」を使用。1日分の緑黄色野菜摂取量（ケール生葉120g分）に相当するケールが配合されており、健康志向の高い消費者に支持された理由もうなずけます。

ラインナップは、アルコールメニューとして「国産ケールグリーン生ビール」「国産ケールグリーンハイボール」、ソフトドリンクとして「国産ケールグリーン アップルジュース」「国産ケールグリーン オレンジジュース」の4種類。価格はそれぞれ、「国産ケールグリーン生ビール」770円（税込）、「国産ケールグリーンハイボール」748円（税込）、「国産ケールグリーン アップルジュース・オレンジジュース」528円（税込）、セットの場合は418円（税込）となっています。販売期間は2024年10月1日（火）～11月30日（土）の期間限定、数量限定です。一部店舗では実施していない可能性があるので、事前に確認することをおすすめします。

さぼてんは創業以来、新鮮なキャベツを最初に提供することで、とんかつの油っぽさを軽減する独自の食べ方を提案してきました。今回のコラボドリンクは、その健康志向への取り組みをさらに推し進めたものと言えるでしょう。管理栄養士である株式会社グリーンハウスフーズの商品マーケティング部メニュー開発担当、白石美憂氏は、「キャベツの原種とも言われるケールは栄養価が高く、野菜の王様と称されるほど。さぼてんのとんかつと合わせて楽しめるドリンクとして開発しました。食事中だけでなく、ファーストドリンクとしてもおすすめです。」とコメントしています。

ファンケルが使用しているケールは、契約農家で丁寧に栽培された国産ケールを100％使用。化学農薬不使用で、独自の「生濃縮製法」によって、ケールの栄養価と風味を最大限に保っています。このこだわりのケールが、さぼてんのメニューを通して、消費者に健康的な選択肢を提供しています。

1966年創業の「とんかつ新宿さぼてん」は、国内外に約500店舗を展開する人気店。高品質な豚肉を使用した「SaboRED」など、こだわりのメニューが魅力です。デリカ店舗では、お弁当や惣菜なども販売されており、家庭でもさぼてんの味を楽しむことができます。

新宿さぼてんがファンケルとコラボしたケール入りドリンクの再販は、単なる期間限定商品以上の意義を持つと私は考えます。まず、健康志向の高まりを反映した商品戦略の成功例と言えるでしょう。近年、健康的な食事やライフスタイルへの関心はますます高まっており、野菜不足を解消できる手軽な手段として、このドリンクは非常に魅力的です。特に、1日分の緑黄色野菜摂取量をカバーできるという点は大きな訴求ポイントであり、消費者のニーズを的確に捉えていると感じました。

また、さぼてんの創業以来の「キャベツファースト」という独自の食べ方提案と、今回のケールドリンクは、企業理念と消費者の健康への配慮を両立させる優れた取り組みだと評価できます。単なる利益追求だけでなく、顧客の健康を真剣に考え、行動に移している姿勢が見て取れます。

さらに、ファンケルの「生濃縮製法」による高品質なケールの使用も、商品の価値を高める要因となっています。単にケールを使用するだけでなく、その品質にこだわり、おいしさだけでなく健康面でも妥協しない姿勢は、消費者の信頼を獲得することにつながっていると考えられます。

ただし、販売期間が11月末までと限定されている点、また一部店舗では取り扱っていない可能性がある点は、改善の余地があるかもしれません。人気商品であるだけに、より多くの消費者が購入できるよう、販売期間の延長や販売店舗の拡大を検討しても良いのではないでしょうか。

全体として、このコラボレーションは、企業同士の相乗効果を生み出し、消費者に新たな価値を提供する成功例と言えるでしょう。健康志向と食の楽しみを両立させるこの取り組みは、他の飲食店や食品メーカーにとっても参考になる好事例と言えるのではないでしょうか。今後の展開にも期待したいところです。