2024年6月7日、香港メディア「香港01」は、日本の回転寿司店で起きた一件を報じた。香港の男性観光客が、回転寿司店のテーブルに設置された給湯器で手を洗おうとしてやけどを負ったとSNSに投稿し、その投稿がネット上で大きな話題を呼んでいる。

この男性は、「日本のすし屋は人を殺したいのか。蛇口で手を洗おうとしたら熱湯が出てきた」とSNSに書き込み、日本の回転寿司店のテーブルにある給湯器の写真と、自身の手の甲が赤くなっている写真を添えた。この投稿に対し、ネットユーザーからはさまざまな反応が寄せられた。

「もういいってこういうの」「古いネタ」といったツッコミや、「蛇口なのにヒネリが足りんて」「手を洗う場所の排水溝がそんなに小さい訳ないだろ」という指摘が見られた。多くのユーザーは、給湯器の用途がわからなかった男性に対して、辛辣なコメントを寄せている。

あるユーザーは「洋式便器に反対にまたがる奴ら」と皮肉を言い、別のユーザーは「ん？中国人って手先に熱湯かかると死ぬの？」と冗談を交えた意見を述べた。また、「まあ、日本でもよくある出来事だから注意書きがしっかりと書いてあると思うのだが」と、給湯器の利用方法に対する日本側の配慮を指摘する声もあった。

中には、「日本叩きに見せての香港人卑下なのかね」「知能が足りないんだから許してやって！」といった、人種や国籍に絡めたコメントもあり、議論は多岐にわたった。

一部のユーザーは、手を洗うための場所として給湯器を選んだこと自体が誤りであるとし、「水流れるところない時点で気づけよ」と指摘。また、「中国人はバカだと再認識する話」と、辛辣な意見を述べるユーザーもいた。

この件について、回転寿司店の給湯器は本来、熱いお茶を入れるためのものであり、手を洗うためのものではないという事実を知らない観光客が少なくない。このため、店側は給湯器の用途を明確に示す注意書きを掲示しているが、それでも誤解が生じることがある。

今回の騒動を受けて、多くのネットユーザーは「ネタにしてはベタすぎ」といった反応を示し、事態を冷静に受け止めている様子だ。しかし、同時に「日本叩きではなく、香港人の失敗談として受け取るべき」という声もあり、ネット上での議論は続いている。

日本を訪れる観光客が増える中で、文化や習慣の違いによる誤解やトラブルは避けられない部分もある。観光地や飲食店では、引き続き適切な案内と説明を提供することで、こうしたトラブルの未然防止に努めることが求められるだろう。