2024年8月19日、夏の甲子園は大会12日目を迎え、準々決勝が行われます。4試合の対戦が繰り広げられ、ベスト4進出をかけた熱戦が期待されます。
第1試合 関東第一×東海大相模
関東第一高校(東東京)と東海大相模高校(神奈川)の対戦です。関東第一は2試合を継投で勝ち上がり、失点はわずか3。リリーフの坂井遼投手は11イニング無失点の安定感を誇ります。バントなどの小技を活かした攻撃と堅い守りで接戦を演出し、9年ぶりのベスト4進出を目指します。
一方、東海大相模は今大会、投手陣が自責点ゼロで、打線も12得点を記録しています。身長1メートル98センチの藤田琉生投手は力強いストレートと変化球で15個の三振を奪っています。打線では打率6割6分7厘の中村龍之介選手など好調な選手が揃います。両チームは2015年の準決勝で対戦しており、その時は東海大相模が10対3で勝利しています。
第2試合 青森山田×滋賀学園
青森山田高校と滋賀学園が対戦します。青森山田は春夏連続のベスト8進出で、今大会2試合で14得点を記録。新基準の金属バット導入後も長打力を発揮し、4番の原田純希選手の打撃に注目です。
滋賀学園は初戦から逆転勝利を収め、ベスト8まで進出。打撃好調で3試合すべてでふた桁安打を記録し、4番の岡田幸大選手がチームトップのヒット数を誇ります。送りバントも16回成功させるなど、そつのない攻撃が光ります。
第3試合 京都国際×智弁学園
京都国際高校と智弁学園の関西勢対決です。京都国際は2人の左投手が安定感を発揮し、2回戦で西村一毅投手、3回戦で中崎琉生投手が完封しました。打線も好調で、投打の総合力でベスト4進出を狙います。
智弁学園は左投げの田近楓雅投手が力投し、イニング数を上回る30個の三振を奪っています。打線では1番の佐坂悠登選手が打率5割7分1厘と好調で、出塁から得点につなげられるかがポイントです。両チームは3年前の準決勝で対戦し、智弁学園が3対1で勝利しました。
第4試合 大社×神村学園
島根の大社高校と鹿児島の神村学園の対戦です。大社は2試合連続で延長タイブレークの接戦を制し、粘り強い戦いで93年ぶりのベスト8進出を果たしました。エースの馬庭優太投手は30イニングを1人で投げ抜き、防御率0点台と好成績を収めています。
神村学園は昨年のベスト4経験を持つチームで、3試合連続でタイムリーヒットを放って19得点を記録。4番の正林輝大選手も調子を上げており、打線の勢いが増しています。
いずれの試合も注目ポイントが多く、激しい戦いが繰り広げられることが予想されます。各チームの特長を活かしたプレーに期待が高まります。