農大生と静岡の抹茶企業がコラボ!有機抹茶とわさびの斬新チョコがクラウドファンディングで登場
静岡県川根地域産の有機抹茶を使用した、農大生と抹茶企業、チョコレート専門店が共同開発したユニークなチョコレートがクラウドファンディングで販売開始。抹茶とわさびの意外な組み合わせや、サステナビリティへの取り組みにも注目です。
農大生と静岡の抹茶企業がコラボ!有機抹茶とわさびの斬新チョコがクラウドファンディングで登場
静岡県島田市に拠点を置く抹茶の製造販売会社、KAWANE抹茶株式会社は、東京農業大学アグリビジネス学科の学生と共同で、地元川根地域産の有機抹茶を使ったチョコレートを開発しました。
このチョコレートは、2022年から続く農大生インターンシップがきっかけで誕生しました。茶業の課題解決に意欲的な学生たちの声を受け、2022年には抹茶羊羹を共同開発。今回がその第3弾となります。さらに、静岡市のBean to Barチョコレート専門店「Conche(コンチェ)」が加わり、抹茶とわさびの斬新な組み合わせに挑戦しました。
開発されたチョコレートは2種類。一つは、川根産有機抹茶をふんだんに使用した濃厚な抹茶チョコレートです。ガーナ産フェアトレードカカオのビターチョコでコーティングすることで、抹茶の風味が引き立てられています。もう一つは、ホワイトチョコレートベースにわさび塩を練り込んだ、わさびチョコレートです。見た目は抹茶チョコレートとほぼ同じですが、一口食べるとわさびの刺激が口の中に広がります。さらに、4粒入り商品のうち1粒にだけわさびチョコレートを忍ばせることで、ロシアンルーレットのようなドキドキ感を味わえる工夫も凝らされています。わさびが苦手な人のために、抹茶チョコレートのみの「わさび抜き」バージョンも用意されています。
これらの商品は、9月20日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で販売開始。目標金額は50万円で、10月18日まで支援を受け付けます。リターンには、抹茶とわさびチョコレートの他に、抹茶チョコレート、抹茶羊羹、廃棄抹茶を使ったサステナブルな抹茶染め商品などが用意されています。
プロジェクトメンバーである東京農業大学3年の望月麻衣さんは、「先輩方からのバトンを受け継ぎ、多くの方々の支えで3年目を迎えることができました。今年はメンバーも増え、活動の幅が広がったことで、これまでとは異なる雰囲気の商品を企画しました。多くの人に楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメントしています。
KAWANE抹茶は、有機栽培にこだわり、世界農業遺産に認定されている「茶草場有機農法」を実践しています。自然環境への配慮と地域社会への貢献を両立した、サステナビリティを重視した抹茶作りを行っています。一方、Concheは、カカオ豆の焙煎から手掛けるBean to Barスタイルのチョコレート専門店として、カカオ産地や静岡素材を活かしたチョコレートを製造しています。チョコレートと日本茶のペアリング提案など、静岡らしいチョコレートの魅力を発信し続けています。
今回のプロジェクトは、農大生の熱意と、地元企業の技術、そしてサステナビリティへの意識が融合した、まさに地域活性化の好例と言えるでしょう。クラウドファンディングを通して、この新しい抹茶チョコレートをぜひ味わってみてください。
農大生と静岡の抹茶企業、そしてチョコレート専門店がコラボレーションした、有機抹茶とわさびのロシアンルーレットチョコレート。この斬新な試みは、単なるチョコレート開発という枠を超え、地域活性化や教育、そしてサステナビリティといった多岐にわたる要素が融合したプロジェクトであると感じました。
まず、農大生が茶業の課題解決に積極的に関わる姿勢に感銘を受けました。インターンシップを通して得た知識や経験を活かし、商品開発に携わることで、学生たちは単なる消費者ではなく、地域社会の一員として貢献しようという意識を高めていることが伺えます。これは、将来の農業や食品業界を担う人材育成という点においても非常に重要な取り組みと言えるでしょう。
また、抹茶とわさびという意外な組み合わせも魅力的です。抹茶の風味とわさびの刺激が織りなすハーモニーは、従来のチョコレートとは異なる、新しい食体験を提供してくれるに違いありません。わさびチョコレートが隠されたロシアンルーレット形式も、遊び心があって面白いと感じました。
さらに、KAWANE抹茶が取り組む有機栽培や茶草場有機農法は、環境への配慮と地域社会への貢献を両立した、まさにサステナビリティを体現した取り組みです。チョコレートという商品を通して、消費者にこうした取り組みを知ってもらう機会を提供している点も評価できます。
今回のプロジェクトは、若者の発想力と企業の技術力、そして地域資源が融合した、まさにwin-winの関係と言えるでしょう。クラウドファンディングを通して、このプロジェクトが成功し、多くの人がこのユニークなチョコレートを味わえることを期待しています。
そして、このプロジェクトが、他の地域や業界においても、学生と企業の連携による地域活性化や商品開発のモデルケースとなり、持続可能な社会の実現に貢献していくことを願っています。このチョコレートを通じて、静岡の豊かな自然や文化、そして人々の温かさをより多くの人に知ってもらえることを期待し、今後の展開にも注目していきたいです。