日本自動車レース工業会(JMIA)は、次世代フォーミュラカー「NEXT-FORMULA」の開発に挑戦することを正式に発表しました。同団体は2008年の発足以来、国内外の多くの車両開発プロジェクトに携わり、「日本のモノづくり」をキャッチフレーズに積極的な取り組みを行ってきました。JMIAの事務局が所在する滋賀県米原市から、今回の新たな挑戦についての詳細が明らかにされました。
発表によると、「NEXT-FORMULA」は、日本自動車レース工業会がこれまで培ってきた経験と技術力をフルに活用した次世代のフォーミュラカーであり、「TOP FORMULA」に位置づけられる革新的な車両です。開発プロジェクトは日本国内外の約60社に及ぶ加盟企業及び協力企業の連携のもと、2025年8月の完成を目標に進められます。
開発コンセプトについて詳細が発表されました。まず、「国産化」として基幹部品の純国産化と日本発のデザインを重視。次に、性能面では高い運動性能と最新の安全性能を確保。また、環境性能にも最新技術を導入し、エンターテインメント性も考慮されるとのことです。量産時には適正な車両価格と安定した部品供給が実現される予定です。
JMIAは現在も「FIAーFORMULA 4」や「FIA-FORMULA REGIONAL」などの車両開発に携わり、日本のレース産業の発展に寄与しています。今回の「NEXT-FORMULA」は、その延長線上に位置するプロジェクトであり、日本の技術力を世界に示す絶好の機会となるでしょう。
また、本日より「人とくるまのテクノロジー展」がパシフィコ横浜で開催されており、JMIAのこれまでの歩みがパネル展示として公開されています。来場者にとっても、新たなプロジェクトへの理解を深める良い機会となるでしょう。
JMIAの公式ウェブサイトでこれまでのレーシングカー開発の詳細や関わりのある企業の情報が閲覧可能です。関係企業のホームページへのリンクも提供されています。公式ウェブサイトへのアクセスはこちらから:https://jmia.jp/。
JMIAの挑戦に対する期待と応援が高まる中、約60社の企業が協力し、次世代フォーミュラカー開発に全力で取り組んでいます。これからの展開に目が離せません。日本自動車レース工業会の活動に引き続きご注目ください。
~~日本自動車レース工業会とは~~
「自動車レースは自動車開発技術の戦いである」ことを原点に、「技術とレース産業を育成することによって日本の自動車レースの発展振興を図る」ことを理念とし、日本の自動車レース関連企業約60社以上が参画し活動しているNPO法人です。自動車レース産業には、企画、デザイン、設計、試作、評価などの開発技術、加工、部品、電機電子、材料、ソフトウェアなどの要素・基礎技術が必要とされます。日本のレース産業界にはこれらの優れた技術力や製品を持つ企業が多数存在しますが、多くは中小企業であり、その力が十分に発揮されていない現状があります。こうした課題を解決し、日本のレース産業界のポテンシャルをフルに引き出すために、企業間やカスタマー・ユーザーと密接に連携する活動を続けています。