パソナ(代表 南部靖之)、ポーランド日本情報工科大学と就労やインターンシップに関する覚書を締結
南部靖之氏が代表を務めるパソナグループとポーランド日本情報工科大学は、国際的な競争力を持つ人材の育成を目指して、就労やインターンシップに関する覚書を10月3日(木)に締結しました。
パソナグループ(代表 南部靖之)とポーランド日本情報工科大学は、ポーランドの若手人材のキャリア構築を支援するための覚書を締結しました。これにより、当大学の学生を対象とした日本国内企業でのインターンシップや、当大学内及び、オンラインにて開催されるジョブフェア等を通じて、日本での就労機会拡大に向けた相互協力が行われることになります。
パソナグループはこの覚書締結を通じて、ポーランドやウクライナ出身者の、国際競争力を持つ人材育成に寄与することを表明しています。また、若手人材のキャリア構築に貢献してゆく姿勢も表明済みです。
覚書とは
MOU(Memorandum of Understanding)のことで、当事者間で締結する合意文書(覚書)を意味します。日本語では「了解覚書」や「基本合意書」と呼ばれることもあるようです。あくまでも交渉段階における暫定的な合意事項をまとめた文書であるため、文書内に定められた取引条件等は確定したものではありません。原則として、法的な拘束力がないのが特徴です。
ポーランド日本情報工科大学とは
出典:blog.media.teu.ac.jp/2018/08/5-0e82.html
ポーランド日本情報工科大学は、ポーランドのワルシャワにある大学です。1994年に創立されました。共産主義時代に破綻したポーランド政府の強い経済技術支援要望により日本が援助し、コンピュータ技術の開発を目的として建てられたという歴史を持ちます。
今年2024年で創立30周年を迎えるポーランド日本情報工科大学では、日本からの支援を受け、実践的なコンピュータ技術教育が行われています。1998年には修士課程、2007年には付属高校及び日本文化部が新設され、現在では約8000人を超える学生が在籍しているのです。同大学では、特にIT系における高技術専門家を多く輩出しています。
学部は以下の通りです。
・情報科学部(ワルシャワ)
・情報科学部(ビトム)
・情報科学部(グダニスク)
・新メディア美術学部
・情報管理学部
・建築学部
・日本文化学部
ロシア軍事侵攻の影響
2022年2月以降、ロシアの軍事侵攻に伴い避難している隣国ウクライナからの学生を多く受け入れているほか、避難民が安定した生活を送るための就職促進に向けたITスキルのパイロット研修も実施しています。
パソナグループとポーランド日本情報工科大学による覚書締結の概要
締結日:2024年10月3日(木)
目的:日本における就労機会を創出し、両国の架け橋となる人材を育成する
内容:
・ポーランド日本情報工科大学の学生を対象に、日本国内企業でのインターンシップを実施
・同学内及びオンラインにてジョブフェアを開催
・日本文化理解及び日本企業への就労に向けたセミナー開催 等
ポーランドの特徴、教育、魅力
ポーランドの概要
ポーランドの正式名称はポーランド共和国で、中世の建築とユダヤ人の残した遺産で知られています。首都はワルシャワです。北はバルト海に面し、北東はロシアの飛地カリーニングラード州とリトアニア、東はベラルーシとウクライナ、南はチェコとスロバキア、西はドイツと国境を接しています。
10世紀に国家として認知され、16世紀から17世紀にかけポーランド・リトアニア共和国を形成し、ヨーロッパ有数の大国となりました。しかし、18世紀に3度にわたって他国に分割された末に消滅(ポーランド分割)してしまい、以後、123年間にわたり他国の支配下ないし影響下に置かれ続けたという歴史を持つ国でもあります。
ポーランドの教育
現在の同国の教育は前期中等教育までが義務教育とされており、7歳から6年間の初等学校で始まるのが特徴です。13歳になると3年間の前期中等教育であるギムナジウムに入学し、試験を受けて卒業します。
後期中等課程で最も一般的なのは、3年制の普通高等学校と4年制の技術高等学校となっています。どちらも課程修了と大学入学資格を兼ねた統一試験「マトゥーラ」に合格すれば卒業可能です。その上に位置するのが高等教育で、学士、修士、博士と続きます。
ポーランドの魅力
出典:www.euro-ex.com/europe/item/13259/1603.html
ポーランドは、中世の佇まいを残した街並みと雄大な自然、素朴でのんびりとした国民性と豊かな歴史・文化が魅力の国だといえるでしょう。
他国からの侵略や支配に何度もさらされてきた歴史を持つ国ではありますが、現在ではその暗さを感じさせない、落ち着いた風情ある風景楽しむことができる地として、世界中から多くの観光客が訪れています。