京都市長選に向けて、立憲民主党は自民・公明と選挙協力することを公表した。しかし立民にとって自公は言わずと知れた敵対勢力。この協力に拒否反応を示した市議が離党をしたり、国民民主の前原議員が苦言を呈したりと批判の声が高まっている。そもそも政局重視で協力相手をコロコロ変えるのはいかがなものなのか?
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2024年2月投開票の京都市長選で、元民主党参院議員で内閣官房副長官を務めた松井孝治氏(63)が11月4日、無所属で立候補すると表明した。今期限りで退任する門川大作市長(72)の後継候補として、自民、立憲民主、公明の3党が推薦する見通しだ。
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門川市長の選挙を支えてきた3党が、伊吹文明・元衆院議長の呼びかけで発足した団体の提言に賛同する形で、次期市長選でも相乗りの構図が固まっていた。提言に盛り込まれた市長像に合う人物として、行政・政治経験が豊富な松井氏を3党側が推し、松井氏も最終的に決断したという。
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国会では対立する自民と立民が相乗りするのは、共産の地盤が強い京都特有の事情がある。門川市長が初当選した08年の市長選では、共産推薦の新人との差はわずか951票だった。共産に対抗するため、市長選では30年以上、非共産陣営が連携してきた。松井氏は政界引退から10年が経過しており、立民府連会長の福山哲郎参院議員は「与野党問わずに推しやすい」と説明する。
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「自民と立民は国会であれだけぶつかり合っているのに京都では一緒に選挙をする。古い政治のやり方に風穴を開ける」。吉村洋文共同代表(大阪府知事)は4日、新人を立てる京都府八幡市長選(12日投開票)に向け、同市で街頭演説し、与野党相乗りを批判した。
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国民民主党京都府連の前原誠司会長(衆院京都2区)は10月30日、任期満了に伴う来年2月の京都市長選に関し、立憲民主党が自民、公明両党と相乗りの方針を示していることについて「野党第1党の党首のおひざ元で、最初から自公と組むということが理解できない」と指摘した。京都市内で記者団の取材に応じた。
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野党第1党の党首は立民の泉健太代表(衆院京都3区)。前原氏は国政で与野党が対決する構図は「地方にも持ち込まれるべきだ」と主張。その上で「国政選挙と地方選挙は違うから『非共産』で固まって戦うというのは古く、時代にそぐわない」と述べ、自公立3党での相乗りを批判した。
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2024年2月の京都市長選で、国民民主党京都府連の前原誠司会長が「野党第1党の党首(泉健太氏)のお膝元で、自民、公明と組むのは理解できない」として国政与野党相乗りを決めた立憲民主党の対応を批判したことに対し、立民府連の福山哲郎会長は5日、「理解しにくい」と不満をあらわにした。
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同日夜、報道陣の取材に答えた。福山氏はこれまでの京都市長選、府知事選で前原氏の国民も自公と一緒に現職を支援してきた経緯を指摘し、「なぜ心変わりしたのか」と疑問を口にした。
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次期市長選では自、立、公の推薦で元民主党参院議員の松井孝治氏が立候補する見通し。「前原さんの盟友である松井さんが市政のために力を尽くしたいと言っている。一緒にやってきた仲間なのに(前原氏の)話は理解しにくい」と語った。泉氏への批判にも「民主、民進党の大幹部もされていたのに、泉代表に対する批判は理解しにくい」と述べて、苦言を呈した。
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— 福山哲郎・立憲民主党 (@fuku_tetsu) Nov 4, 2023
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2024年2月の京都市長選で、国民民主党が日本維新の会と独自候補擁立を目指していることに、立憲民主党京都府連の福山哲郎会長が「(国民府連の前原誠司会長は)心変わりした」と不満を述べたことに対し、前原氏は11月6日、報道陣の取材に「理屈が通らないし、自己矛盾だ」と述べ、不快感を示した。
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次期市長選は4期目の門川大作氏が不出馬を表明している。立候補表明した元民主党参院議員の松井孝治氏を自民、立民、公明各党が推薦する見通しで、国民は維新、地域政党京都党と独自候補を模索している。福山氏は5日夜、これまでの京都市長選、府知事選で国民は自公とともに現職を支援していたことから「(前原氏が)心変わりした」と不満を述べていた。
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これに対し、前原氏は門川氏が初当選した2008年、最初に立候補要請の方針を決めたのは当時の民主党で、「後から自公が乗ってきた」と説明し、「16年前の経緯をよくご存知なのは福山さんだ」と語った。次期市長選とは「プロセスが全く違う。それを度外視して理屈を付けるのは、むしろ自己矛盾だ」と反論し、「心変わり」という批判は「まったく理解できない」と語気を強めた。
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また自身の盟友、松井氏が立候補することについては「自民、公明の土俵に乗ることは非常に残念だ」と語り、「松井氏の優秀さや人格の素晴らしさはよく認識しているが、負けない候補者を立てて市民に信を問いたい」と、独自候補の擁立にあらためて意欲を示した。
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共産党の地盤が強い京都で「対共産」を掲げて連携するという。