都知事選に立候補した蓮舫氏だが、その公約・争点が都民から失笑を買っている。公約に「神宮再開発の見直し」を掲げ、「住民投票」まで主張しているのだ。しかし神宮再開発は蓮舫氏や活動家が主張する「森林破壊」には当たらず、そもそも都民も再開発に嫌悪感を示していない。この認識のズレが致命傷になるかもしれない。
目次
東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明している蓮舫参院議員(56)は18日、都内で記者会見を開き、都知事選で訴える「7つの約束」を公表した。
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蓮舫氏はこの中に記した「東京全体をもっと良くする 未来への責任/住みよい多摩へ」の項目で、小池都政で進んでいる明治神宮外苑の再開発問題について「見直して、大切な緑を守ります」と記した。
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これまでも対応不足が指摘されてきた住民参加や住民への説明を「促す」とした上で、再開発の前提となっている都の「公園まちづくり制度」の適用プロセスや、環境影響評価(アセスメント)について「もう1度、厳格に検証する」と訴えた。
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また、神宮外苑再開発について「今回、私は争点だと思っている。知事選の結果次第では(公約に)約束した通りの対応をしたい」とも訴えた。
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7月7日投開票の都知事選に無所属で立候補している前参院議員の蓮舫さん(56)が29日、樹木の伐採が批判されている明治神宮外苑再開発計画の是非を問う都民を対象にした住民投票の実施を、新たな公約として発表した。有権者の範囲など手法は未定だが、当選後すぐに関連条例案を議会に提出する方針。投票結果を受けて、事業者と協議する。
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蓮舫さんは同日、東京都港区にある神宮外苑のイチョウ並木の前で会見。「気候変動の時代に100年育ってきたこの緑を壊していいのか。都民の声を聞きたい」と語った。
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再開発は明治神宮など民間4者が計画。都は環境影響評価の審議会などをへて昨年、事業認可を与えた。蓮舫さんは、都が特例制度を使って計画地の規制緩和をしたことに触れ、「都は当事者。都知事の権限で何ができるかを考えた」と説明した。
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蓮舫氏はこの再開発を都知事選の争点のひとつと位置付けている。だが、19日の共同会見で小池氏に「争点になりません」と突っぱねられた。今回の公約追加は「争点を深めたい」(蓮舫氏陣営)ためで、“リング”に上がらない小池氏を再度おびき出すことが狙いだ。2人の対立構図を鮮明にさせ、有権者の都知事選への関心を高める一手となるだろうか。
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都知事選で蓮舫氏が取り上げ再注目される神宮外苑再開発は、反対派の主張の無理がある部分が結構指摘されるようになったのは良いですが、逆に「私有地なんだから黙ってろバーカ」のように少し事実と違う主張で全否定してしまう例も増えました。そこで両極端な意見には忌避感がある人向けのまとめを書く… pic.twitter.com/JMZIKcXMh4
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都知事選で蓮舫氏が取り上げ再注目される神宮外苑再開発は、反対派の主張の無理がある部分が結構指摘されるようになったのは良いですが、逆に「私有地なんだから黙ってろバーカ」のように少し事実と違う主張で全否定してしまう例も増えました。そこで両極端な意見には忌避感がある人向けのまとめを書くので少しお時間をいただければと思います。
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1●まず何度もいうけど「内苑の森」ではない。
そんなやつおらへんやろ!って思うかもしれませんが、前にこれについての私の記事がバズって、TBSの討論番組に呼ばれたときも、
僕も内苑のことだと思ってました!
っていうコメントはマジで百通ぐらい来たんで、この誤解は侮れないと思います(笑)
原宿駅などから見えるあの「鬱蒼とした神秘の森」が「内苑の森」ですが、私も最初はあの森を潰してショピングモールみたいなの作るのかなと思って激怒してたんですが違うんですね。
そうではなくてむしろ、あの「内苑の森」の維持費を安定的に捻出するために今回のプランがあるという話ですらあるわけです。
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神宮内苑と外苑の多くは明治神宮の私有地であり、宗教団体なので公金が入れづらい中で、年間10億円以上とも言われる内苑の森の維持費をイチ宗教法人が負担し続けるのは元々大変だという状況があった。
そして、明治神宮のその「売上」のメインは「外苑」の方の神宮球場とかの収益が多くあてられていて、ヤクルト・スワローズがこれからもずっとそこを使ってくれるかとか、持続的に改修費用を出し続けられるか?といった色々な懸念点があった。
つまり、今回の再開発によって明治神宮はある程度安定した収益を得られるようになり、将来にわたって内苑の森の維持費用が出せるようになる見込みなんですね。
そしてこの「外苑再開発プラン」も、別にあのアイコニックなイチョウ並木がなくなるわけでもないし、木の本数は全体として見れば増える程度の良識的な案ではあるんですよ。
え?なんか印象違うくない?ってなってきましたよね?
問題がゼロではないにしろ、「事業者なりにかなり大真面目に考えて作られた良識的なプラン」だと私は今は思っています。
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2●「私有地だから口出しすんな」だけでは少し足りない
一方で、ガチの反対派の人は勿論内苑と外苑の森を間違えたりはしていませんし、また、反対派を黙らせようとする時今よく使われている、「明治神宮の私有地だから口出しすんな!」という論理も少し弱いところがあるんですね。
というのは、外苑の敷地のうち、秩父宮ラグビー場はJSCという公共団体の敷地ですし、この私有地と公有地が混じり合って手が出しづらかった外苑全体が、都と自民党議員の働きかけによって規制緩和が行われ、今回の再開発が可能になったという経緯について、反対派は「密室政治だ」という批判をしているんですね。
また、この規制緩和をしてこの「規制緩和をして明治神宮と一体となった再開発をやろう」というのを東京都側があのイメージ最悪なw森喜朗と一緒に発案したように取れる議事録などがあって、だから
「本当は明治神宮側からすれば必要ないのに、東京都と森喜朗が暗躍して、無理やり公有地を切り売りして三井不動産の金儲けのネタにしてしまっている」
…というような批判をしているわけです。
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ただ、その「東京都の発案で」という話以前から明治神宮が内苑の維持費に苦しんでいることは周知の事実で、何らかのプランが必要だという話は出回っていたそうなので、東京都が言い出したからといって明治神宮が関係ないとか困ってないとかいう話ではないと私は思います。
それに、「密室政治で公有地が切り売りされた」と思ってる部分も、逆側の立場から見たら、「難しい問題が横たわっていたところ、ちゃんと手回しして落とし所を見つけたのは関係者みんなで頑張ったよね」というふうに見える現象ではあるんですね。
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3●その他、「切る木が多すぎる」という話について
また別の論点として、神宮球場と秩父宮ラグビー場の場所を入れ替えて建て替えるプランであることで、無駄な木を切らなければいけなくなっている、という批判があります。
これは、明治神宮の収益構造的に「建替え中は神宮球場を使えません」というわけにいかないので、あちこち場所を入れ替えて順番に建て替えるために、主に建国記念文庫と呼ばれる一帯の木を切る必要が出てくるんですね。
反対派その「木々」がものすごく重要なものだと主張し、推進派は推進派は「ちょっとした街路樹の集まり」みたいなものという感じの評価で、まあそこは価値観次第だと思います。
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「一切の木を切るな!」というのも大変極端な話ですし、あと反対派の人は少しでも木が枯れたりしているのを見つけると全部推進派の問題にしがちなんですが、あの内苑の森ですら樹木病は結構広がっているらしく、適切に手を入れて「入れ替えていく」方が木の本来の姿なのだ、という話もあるそうです。
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これを都知事選の争点にしているらしい。正気か?