エクセル(Excel)名刺作成時のサイズと無料テンプレートでの作り方・印刷方法
ビジネスに不可欠のソフト・エクセル(Excel)を使っての名刺作成の情報です。エクセル使用時のサイズやピクセルの問題、また、無料のテンプレートを使った名刺の作り方や印刷方法について述べています。
かつて筆者は、経理の仕事をしていた時期に、税務申告の明細書作りに活用し、表計算機能付きの便利な「ワープロ」がわりにしたりして、けっこう重宝していたものです。
マイクロソフトのエクセル(Excel)さえあれば、何でも出来る。本気でそう思っておりました。
そんな時期を省みるに、現在においても、多くの人がその恩恵に浴している実情を思えば、エクセルで出来る事は徹底してエクセルで「こなしたい」と考える人がきっと多いと思います。
さて、マイクロソフトのエクセル(Excel)を使って名刺を自作するにあたっては、「名刺用のエクセル無料テンプレート」をお探しのニーズはかなり以前から消えることがありません。
ワードやパワーポイントを使っても名刺は作れますが、エクセルを仕事上でも使い慣れていれば、必然的に「なんでもエクセルで」・「名刺もエクセルで」ということになってあたりまえです。
名刺の無料テンプレートはネット上の多くのサイトからダウンロードが可能な状況ですが、こと『エクセル(Excel)のテンプレート』となると、あまりないというのが実情です。
「エクセルの名刺テンプレート」は印刷時に「サイズ上」の問題がある
以下にご紹介する「名刺のエクセルテンプレート」は、シンプルながら、これを元に社名・氏名などの必要項目を入力すれば、A4サイズ1枚に10枚の名刺を作成・印刷することができる、数少ない?存在です。
以下は、Excel(エクセル)を使って作成された、「名刺のエクセルテンプレート」を無料で配布しているサイトです。
「名刺のサイズとして規格化」されて、多用されている「横サイズ」の場合、【横:9.1センチ・縦:5.5センチ】となります。これをエクセルのセルの大きさで、ピクセルに換算すると【横:345ピクセル・縦:209ピクセル】になります。
太字:名刺のサイズ(規格)とエクセルの「セル」に即した表示
横:9.1センチ(910mm)=345ピクセル
縦:5.5センチ(550mm)=209ピクセル
横:345ピクセル=セルの幅の数値:42.50
縦:209ピクセル=セルの高さの数値:156.75
ところが、上記でご紹介したサイトの名刺サイズは規格(345×209ピクセル)に対して若干小さめ(331×205)でした。
自作名刺の場合、アバウトで良い人もけっこういらっしゃるので、これはこれで良いのでしょうか・・。規格に合わせたい方は、後述する方法にて調整して下さい。
この記事では、あくまでも名刺のエクセルテンプレートが規格(横:9.1センチ・縦:5.5センチ)であるという前提で話を進めていきます。
で、規格どおりのエクセルのセル幅・高さであったとして-
ところが、ダウンロードしたエクセルの名刺テンプレートを実際に印刷してみると、【縦・横共に数ミリ小さい】事に気付きます。要するにこのままでは「使えない」ということになってしまいます。
以降、本稿では、なんとしてもエクセルのテンプレートで規格サイズの名刺を印刷すべく、この問題の解決について述べて参ります。
名刺のエクセルテンプレートから「正確な名刺サイズ」で印刷する方法
結論から言うと、エクセルのセルの組み合わせから成る「名刺のテンプレート」では、ピクセル単位で名刺サイズが規格どおりに指定がされていても「名刺サイズ」での印刷はできません。
名刺本来の規格サイズでなくても良いなら、その限りではありませんが・・。
では、どうするか。その概要を述べます。
まず、縦・横が名刺サイズになるようにエクセルでセルを1つ作ります。そして、このセルをエクセル上の大きさの見本とします。そして、この大きさに合わせた【テキストボックス】あるいは【画像】を用意します。さらに、これ(テキストボックスなど)をコピー&ペースト(形式を選択して貼り付け)して出来たものを、印刷サイズが規格どおりである1枚として取り扱います。
以下に、この作業の詳細を述べていきます。
結局、エクセルのセルへ記入した内容そのものを規格どおりには印刷できないので、エクセル操作で作るセルの役割は、大きさ見本の原型を作るまでになります。
エクセルのセルで大きさ見本を作る
セルの行表示の境目にマウスをポイントして左ボタンを押したまま【42.50(345ピクセル)】の表記まで右にスライドさせます。
次に
セルの高さ表示の境目にマウスをポイントして左ボタンを押したまま【156.75(209ピクセル)】の表記まで下にスライドさせます。
規格の名刺サイズ(345×209ピクセル)のセルが完成しました。これが、エクセル上での「大きさ見本」となります。
大きさ見本に合わせて「テキストボックス」を作る
大きさ見本にピッタリ合う大きさの「テキストボックス」を作り、ここに名刺に必要な各項目を書き込んでいきます。
出来上がった同じ内容の「図(拡張メタファイル)」とコピー前の「テキストファイル」は、エクセルのシート上では同じ大きさに見えますが、「印刷プレビュー」で見ると、「図(拡張メタファイル)」の方が大きいことがわかります。この大きいサイズが規格どおりの大きさです。
グループ化するのであれば、始めから「ワードアート」で文字を作り、画像などとグループ化しても同じかと思います。
ここまで完成して、まだ、終わりではありません。ここからが重要な印刷対応となります。
完成した「テキストボックス」を規格どおりに印刷出来るようにする
エクセル上で完成した名刺情報の「テキストボックス」(あるいは画像などとのグループ化画像)をコピー&ペーストします。単純にはコピペしません。
まず⇒【コピー】⇒【形式を選択して貼り付け】⇒【図(拡張メタファイル)】を選択してOKをクリック。このようにします。
出来上がった同じ内容の「図(拡張メタファイル)」とコピー前の「テキストファイル」は、エクセルのシート上では同じ大きさに見えますが、「印刷プレビュー」で見ると、「図(拡張メタファイル)」の方が大きいことがわかります。この大きいサイズが規格どおりの大きさです。
規格どおりの大きさの「図(拡張メタファイル)」の方で、縦5枚・横2列(計10枚)の名刺を縦横ピッタリくっ付ければ、A4サイズにきれいに収まります。
※ 縦横ピッタリ合わせるには、エクセルの図形の調整をうまく使いましょう。
以上で、規格サイズどおりに印刷できるエクセル(Excel)による名刺のシートができあがりました。
残念ながら、「規格どおりに印刷」という条件の下では、【セルのサイズを基本に作られ配布された】エクセルの名刺テンプレートは【規格どううりではない!】という結論になってしまいました。悪しからず・・。
「エーワン(a-one)」と「エレコム(ELECOM)」の名刺作りに特化したサイト
パソコンショップなどの「印刷用紙」のコーナーに立ち寄ったことがある人ならわかると思いますが、各種のカードや名刺などに特化したサイズや各種品質の「印刷用紙」を目にすることができます。
その中でも、専用用紙をリリースしていることで知られているのが「エーワン(a-one)」と「エレコム(ELECOM)」という会社です。
エーワンのマルチカードという「名刺専用の印刷用紙」を購入して、「a-oneのサイト」にアクセスすると、『ラベル屋さん9』というソフトウェアを使って、かなり立派な名刺を作ることができます。
エレコムでも、名刺印刷の専用用紙を販売していて各種のテンプレートを供給しています。「エレコムらくちんプリント」というソフトウェアをダウンロードすると各種テンプレートも用意されているので、お好みの名刺を作ることができます。
エーワンとエレコムの名刺作りに関連する情報
a-oneとワードを活用|名刺デザインの無料ダウンロード マイクロソフトの定番ワープロソフトと言えば「ワード(word)」です。このワードを使って名刺をデザインして作り上げ、印刷することが可能です。ワードを使いえば、名刺デザインの基本部分である文字のレイアウトから始め、すべて、名刺を自作することが
名刺テンプレートが無料のエレコム エレコム(ELECOM)もエーワンと同様、名刺印刷の専用用紙他、各種専用用紙を販売しています。そして、名刺テンプレートも素敵なデザインのものを取り揃えています。エーワンの場合、名刺テンプレートは購入した用紙に付属するソフトに入っていましたが
以下のような、名刺専用の用紙を購入出来るサイトもあります。
名刺用紙販売(名刺用紙のみ販売)専門の名刺用紙販売所です。
名刺用紙販売所-通販 ご自分で名刺が作成できます。名刺用紙・カード・台紙の通販(オンラインショッピング)サイト。専用紙、普通紙、再生紙、ケナフ、間伐材、トレーシング、光沢紙、和紙など名刺サイズ、A4の名刺印刷用紙が種類豊富。プロ並みの名刺自作(手作り)を目指すなら、多くの名刺屋さん&印刷会社さんに、ご注文いただいている当店の名刺用紙がおすすめ。
以上、ご紹介したソフトやサイトとテンプレートを活用して、素敵な名刺をお作り下さい。