元侍ジャパン監督の栗山英樹氏が、新刊『監督の財産』を2024年9月6日に刊行する。本書は、ファイターズ監督就任から2019年までの期間に書きためてきた5冊の書籍『覚悟』『伝える。』『未徹在』『最高のチームの作り方』『稚心を去る』をすべて収録し、さらに新章「監督のカタチ」を加えた、監督生活の集大成となる一冊だ。
栗山氏は本書の中で、監督としての役割、仕事、選手との関係、人事、資質など、後世に残したい経験知を惜しみなく公開する。監督として常に意識してきた「勝つカタチ」へのこだわりや、大谷翔平選手など、数々の才能と向き合ってきた経験から得た貴重な学びを、具体的なエピソードとともに語っている。また、自身が大切にしている指導者としてのあり方や、監督を志す人へのメッセージも綴られている。
本書は、監督、指導者だけでなく、ビジネスパーソンや、組織を率いる立場にある人にとっても、多くのヒントが得られる内容となっている。
『監督の財産』は、848ページにわたる大作で、定価は2750円。日本ビジネスプレスより発売される。
栗山英樹氏の『監督の財産』は、監督経験から生まれた貴重な知見が詰まった一冊と言える。これまで出版された5冊に加え、新たな章を加えることで、より深い内容となっている。
特に印象に残ったのは、選手との接し方について語られた部分だ。栗山氏は、選手一人ひとりの才能を引き出し、最大限に活かすことを重要視している。そのため、常に選手と向き合い、彼らの成長をサポートしてきた。本書では、具体的なエピソードを通して、その方法論が詳細に解説されている。
また、本書は監督や指導者だけでなく、組織を率いる立場にある人にとっても参考になる内容だと思った。栗山氏は、組織を成功に導くために、必要なのは「人」だと力説している。そして、人材育成の重要性や、チームワークの大切さを説いている。
本書を読むことで、リーダーシップについて改めて考える機会を得ることができた。栗山氏の経験から生まれた知恵は、今後の私自身の仕事にも活かせるものだと確信している。