2024年03月22日更新
岸田総理 対中包囲網 ベトナム

【初首脳会談】岸田総理、ベトナムと防衛面でも連携強化⇒アジア圏の対中包囲網が着々と形成されつつある

岸田総理がベトナムの首相と初の対面会談を行った。ワクチンや経済協力の他、南シナ海で横暴を繰り広げる中国に対し防衛面でも連携を強化する運びとなった。得意の外交手腕を武器に他のアジア諸国とも矢継ぎ早に連携強化に乗り出す岸田総理。今後のリーダーシップに期待したい。

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▼岸田総理とベトナムのファム・ミン・チン首相が対面で会談した

出典:www.youtube.com
就任後初となるベトナム首相との会談

▼ワクチン供与や経済協力など実りの多い会談だったことが伺える

岸田首相は、古い友人であるチン首相の訪日を歓迎。ベトナムは「自由で開かれたインド太平洋」を実現する上で要となる重要なパートナーであり、ポストコロナの経済再生に向けて、日越関係を大きく発展させたいと述べた。

チン首相は、古くから敬意を表する岸田首相と再会できてうれしく思うと述べ、日本とベトナムの関係は外交関係樹立から約50年間目覚ましく発展しており、「広範な戦略的パートナーシップ」を新たな段階に引き上げたいと話した。

引用元:www.viet-jo.com(引用元へはこちらから)
岸田総理大臣は新たに新型コロナウイルスワクチン、154万回分を供与したいとして25日、チン首相が帰国する航空機で輸送する意向を伝えました。

引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
両首脳は外国人技能実習制度をめぐり失踪や不法残留、それに悪質なブローカーの介在といった問題が起きているとして、緊密に意思疎通を図り制度を適正に運用するシステムの構築に向けて協力することで一致しました。

引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)

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ベトナムメディアもこの会談を高く評価し、大きく取り上げた

出典:en.vneconomy.vn
ベトナムの経済紙『VnEconomy』でも大きく取り上げられた。
At high-level talks on November 24 during an official visit to Japan, Prime Minister Pham Minh Chinh and his Japanese counterpart Kishida Fumio agreed to promote cooperation in socio-economic development through the implementation of large projects.
The Japanese Prime Minister announced the donation of an additional 1.5 million doses of Covid-19 vaccine to Vietnam, raising its total to 5.6 million doses together with medical equipment. Following the talks, the two leaders witnessed the signing of eleven cooperation documents between ministries, branches, and businesses of both.

(直訳)
日本を公式訪問したファム・ミン・チン首相と日本の岸田文雄首相は、11月24日のハイレベル会談で、大型プロジェクトの実施を通じて社会経済開発の協力を促進することに合意した。

岸田文雄首相は、ベトナムに150万人分のコヴィド19ワクチンを追加寄贈し、合計560万人分のワクチンと医療機器を寄贈することを発表しました。会談の後、両首脳は、双方の省庁、支社、企業の間で11の協力文書に署名しました。

引用元:en.vneconomy.vn(引用元へはこちらから)

▼さらに両国は『対中政策』についても連携を強化することになった

近年、南シナ海を巡る中国の一方的な暴挙に悩まされているベトナム

出典:www.viet-jo.com
南シナ海の南沙諸島界隈。
ベトナムの抗議の声を無視してにこれほどの規模の人工島を一方的に設置してしまった中国。
この手の暴挙には枚挙に暇がないかの国に対しては、各国が連携して解決を目指すしか方法はない。


中国政府は2012年、南シナ海の各諸島を管轄する自治体として海南省三沙市を一方的に設置。今回は同市内に行政区の「西沙区」と「南沙区」を新設した。

引用元:www.nishinippon.co.jp(引用元へはこちらから)

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 中国政府は14年以降、南シナ海に次々と人工島を造成。滑走路の整備やミサイル配備を進めてきた。行政区新設で軍事拠点化をさらに加速させるとみられる。中国外務省は「国内法に従って管轄海域の名称を決めて発表するのは正常な措置だ」と強調する。

引用元:www.nishinippon.co.jp(引用元へはこちらから)
ベトナム外務省の報道官は「ベトナムの主権を著しく侵害する行為で強く抗議する」との声明を発表。「南シナ海や地域の状況を複雑化させるだけだ」と中国側に決定の撤回を求めた。

引用元:www.nishinippon.co.jp(引用元へはこちらから)

そんな中国の覇権拡大に懸念を共有⇒防衛分野における連携が加速

安全保障における協力について、岸田首相は、「新たな段階に入った日越防衛協力」のもと、地域と国際社会の平和と安定のため、両国防衛当局間で様々な協力が進展していることを歓迎し、日越防衛装備品・技術移転協定のもとで艦艇分野を含めた具体的な装備移転の実現に向けた協議の加速化、ベトナムの国連平和維持活動(PKO)参加準備に関する協力、防衛当局間でのサイバーセキュリティ分野及び衛生分野での協力を進めていくと述べた。

引用元:www.viet-jo.com(引用元へはこちらから)
また、海上捜索や救助機材、巡視船供与をはじめ、ベトナムの海上保安能力向上を引き続き支援していくとした。

引用元:www.viet-jo.com(引用元へはこちらから)

中国が加盟を希望するTPPについても「高水準の加盟要件の維持」で一致

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中国が加盟申請した環太平洋経済連携協定(TPP)では高水準の加盟要件の維持で一致した。

引用元:www.nikkei.com(引用元へはこちらから)
これに先立つAPECで岸田総理は中国のTPP加盟について
「中国の経済的威圧とは相いれない」とはっきりけん制した。
加盟要件が中国の都合で変えられないためにも、
加盟国同士の連携は必要なのだ。
出典:www3.nhk.or.jp
11月13日 APECにおける演説のときの岸田総理

▼実際、岸防衛相もほぼ同じタイミングでベトナムとの連携具体化に向けて動いている

出典:news.yahoo.co.jp
「日ベトナム、中国念頭に防衛協力強化 サイバーや衛生分野で覚書」
11月23日 朝日新聞

来日中のチン首脳を表敬訪問した岸防衛相

ベトナム国防大臣との会談では連携について具体的な話もしたという

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▼ベトナムだけではない 岸田総理は中国包囲網形成に向け他のアジア諸国にも働きかけている

出典:www.nishinippon.co.jp
特に南シナ海における中国の暴挙に悩あまされている国は数多い。

マレーシアへ安倍元総理を特使として派遣を調整


岸田首相は17日、安倍元首相と衆院議員会館で面会し、安倍氏をマレーシアに特使として派遣する考えを伝えた。政府関係者によると、安倍氏は来月上旬にも訪問する方向で調整している。

引用元: https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211117-OYT1T50150/

11月17日、フィリピン大統領と電話会談

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出典:www3.nhk.or.jp
まさに今、排他的経済水域(EEZ)に座礁した船を巡って中国と攻防戦真っ最中のフィリピン。
フィリピンの排他的経済水域(EEZ)にある同拠点を巡っては11月16日に食料などの物資を座礁船に補給するフィリピンの民間船舶が中国公船により進路妨害や放水銃による放水を受けるなどの妨害を受け、フィリピン政府が抗議するとともにマニラにある中国領事館に抗議の活動家や漁民が押し寄せるなど両国関係が緊張する事態となっていた。

引用元:news.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)
この会談で両首脳は、そんな中国による東シナ海・南シナ海への一方的にな現状変更に対し強い反対の意を示した。
両首脳は、地域情勢についても意見を交わし、岸田総理大臣から東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みについて、強く反対する旨述べました。

また、両首脳は、北朝鮮情勢についても意見交換し、拉致問題を含む北朝鮮への対応について、引き続き連携していくことを確認しました。

引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)

11月18日、インドネシア⇒「インド太平洋に関するASEAN・アウトルック」の実現について協議

出典:www3.nhk.or.jp
フィリピン大統領と会談した翌日、今度はインドネシアのジョコ大統領との電話会談に臨んだ
岸田総理大臣は18日夜、インドネシアのジョコ大統領と総理就任後初めて電話会談を行い、インドネシアが来年、G20=主要20か国の議長国を務めることなどを踏まえ、緊密に連携していくことを確認しました
引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
この中で岸田総理大臣は、日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋」と、ASEAN=東南アジア諸国連合のインド太平洋地域に関する独自構想「アセアン・アウトルック」の実現に向け、協力を進めていきたいという考えを伝えました。

そのうえで「インフラ開発や海上保安、新型コロナ対策などの分野でも連携したい」と述べたのに対し、ジョコ大統領も「両国の連携を一層強化していきたい」と応じました。

そして、インドネシアが来年、G20=主要20か国の議長国を務めることなどを踏まえ、緊密に連携していくことを確認しました。

引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
「インド太平洋に関するASEANアウトルック」とは
⇒インド太平洋地域における開放性や透明性を重視する構想で、
これもまた南シナ海で強硬姿勢が目立つ中国を意識したものとなっている。

2020年のASEANで、日本主導の「自由で開かれたインド太平洋」とASEANアウトルックを協調していく考えが打ち出されたが、今回の会談はその実現化に向けた協議といえる。

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岸田総理が得意とする外交手腕で、着々と対中包囲網が形成されつつある

中国の横暴に各国が連携して立ち向かうためのリーダーシップを今後も岸田総理に期待したい

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