5月初頭に訪仏した岸田総理。マクロン大統領と「日仏円滑化協定」の交渉開始で合意するに至った。念頭にあるのは中国の覇権主義に対する警戒感。これまで以上に連携を強化できるのは頼もしい限りだ。外交や安全保障においては安倍元総理を継承しつつ、それどころか既に超えているのではと評価する声も後を絶たない。
目次
自衛隊と仏軍の訓練円滑化へ交渉入り合意、日仏首脳会談 中国への接近けん制狙いも(2024年5月3日)
フランスを訪問している岸田総理大臣はマクロン大統領と首脳会談を行い、自衛隊とフランス軍の共同訓練などを円滑に行う協定 ...
岸田文雄首相は2日、フランスのマクロン大統領とパリで会談し、自衛隊とフランス軍の相互往来と共同訓練を可能にする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた正式協議を開始することで合意した。日本政府が発表した。
日本政府当局者は「両首脳は交渉開始で合意した。これまでの協力と(軍事)演習の積み重ねを考慮すると、これは重要なことだ」と指摘。フランスとのRAA締結には約1年かかる可能性があるとした。
フランス大統領府は声明で、RAAの締結は両軍の相互運用性を促進すると指摘。またフランス外交筋によると、フランス政府はRAAが「非常に迅速に」締結されることを望んでいるという
引用元:jp.reuters.com(引用元へはこちらから)
岸田文雄首相は2日、フランスのマクロン大統領とパリで会談し、自衛隊とフランス軍の相互往来と共同訓練を可能にする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた正式協議を開始することで合意した。日本政府が発表した。
「円滑化協定」は、自衛隊と相手国の軍隊の相互訪問を円滑にすることを目的にした協定です。
お互いの国を訪問して、共同訓練を行ったり、災害支援にあたったりする際の武器・弾薬の取り扱いや事件・事故を起こした場合の裁判権などについてあらかじめ取り決めておくものです。
訪問のたびにルールを決める必要がなくなるため、部隊の活動がスムーズになります。
協定の発効には両国で条約の承認と国内法の整備が必要です。
引用元:www.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
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日仏は情報保護協定や防衛装備品・技術移転協定、物品役務相互提供協定(ACSA)を締結済みで、「準同盟」の色彩が強まることとなる。
引用元:www.jiji.com(引用元へはこちらから)
フランスは植民地時代の名残で太平洋にニューカレドニアや仏領ポリネシア、インド洋にレユニオンやマヨットなどの海外領土を多く持ち、海洋国家を自任する。インド太平洋地域には他国に住む駐在員も合わせ180万人の住民を抱え、8000人超の軍隊が展開。米国に次いで世界で2番目に広い約1000万平方キロメートルの経済的排他水域(EEZ)の9割以上をこの地域の海が占める。
そのため、同地域を脅かしつつある中国への警戒感は、日本やオーストラリアなど地域内に本土がある国と同様に高く、2018年にインド太平洋地域戦略を策定。
引用元:www.tokyo-np.co.jp(引用元へはこちらから)
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フランスは南太平洋のニューカレドニアやポリネシアに領土や基地を持ち、インド太平洋地域で軍事活動を活発化させている中国への警戒感は日本や豪州などと同様に高い。昨年にはニューカレドニアで陸上自衛隊と仏陸軍が、宮崎県で空自と仏航空宇宙軍がそれぞれ共同訓練を行うなどした。
両政府はこれまでも、相手国への防衛装備品の輸出を可能にする「防衛装備品・技術移転協定」、相手国で訓練を行うために食料や燃料などを融通し合うことを可能にする「物品役務相互提供協定」(ACSA)を締結するなど、協力を強化してきた。岸田首相はフランスとのRAA締結を通じて、フランスのインド太平洋地域へのさらなる関与強化を図りたい考えだ。
引用元:www.yomiuri.co.jp(引用元へはこちらから)
【読売新聞】 日本とフランスの両政府は、自衛隊と仏軍による共同訓練をしやすくする「円滑化協定」(RAA)の締結に向けた交渉を開始する方針を固めた。
岸田首相は2日、訪問先のフランスで記者団の取材に応じ、マクロン大統領との会談で「インド太平洋と欧州大西洋の2つの地域の安全保障を切り離して考えることは困難だ」との認識で一致したことを明らかにした。
フランス・パリでマクロン大統領との首脳会談など一連の日程を終えた岸田首相は、出国前に記者団の取材に応じ、会談の内容などを説明した。
この中で、自衛隊とフランス軍の協力の強化に向け、「部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始について合意した」と明かし、「着実に進めていきたい」と強調した。
引用元:www.fnn.jp(引用元へはこちらから)
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そして、「中国を含むインド太平洋、ウクライナ、中東情勢」を挙げ、「地域情勢について忌憚のない意見交換をした」と述べた。
その上で、「緊迫度を高める国際情勢の中で、インド太平洋と欧州大西洋の2つの地域の安全保障を切り離して考えるのは困難であるということで一致できた」と明らかにした
引用元:www.fnn.jp(引用元へはこちらから)
岸田首相は2日、訪問先のフランスで記者団の取材に応じ、マクロン大統領との会談で「インド太平洋と欧州大西洋の2つの地域の安全保障を切り離して考えることは困難だ」との認識で一致したことを明らかにした。
フランス訪問中の中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は6日、パリでマクロン大統領と会談した。この後、中国と親しいセルビアとハンガリーも訪れる。対中姿勢を巡る欧州域内の温度差を利用し、欧州連合(EU)が探る対中包囲網に対抗する狙いがある。
引用元:www.nikkei.com(引用元へはこちらから)
岸田総理 日仏“円滑化”交渉開始で合意 中国と距離をつめる仏にクギ(2024年5月3日)
岸田総理大臣は訪問先のフランスでマクロン大統領と会談し、自衛隊とフランス軍の共同訓練などを円滑に行う協定の締結に ...
そういえば習近平さん、訪仏するそうな。その前にこう言うことさせちゃう岸田さんまじで強いな。 https://t.co/gZz70CGole
— Rain (@RaIn_cp9) May 4, 2024
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日・英部隊間協力円滑化協定
近年、安全保障・防衛協力を強化。
2017年8月の日英首脳会談の成果文書で言及して以来、両国間での調整を経て、
2021年9月28日に交渉開始を発表。
2022年5月5日、岸田総理とジョンソン英首相(当時)の間で「大枠合意」を確認。
2023年1月11日、英国で行われた日英首脳会談において、岸田総理とスナク英首相が署名。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
岸田総理大臣は訪問先のイギリスでスナク首相と首脳会談を行い、G7広島サミットに向けた結束を確認しました。
日本の首相(2006年から2007年および2012年から2020年)として、安倍元首相は日豪関係における複数の歴史的進歩を促進されました。
(中略)
この他に特筆すべき点としては、安倍元首相の日豪防衛協力に対する貢献があります。両国間の防衛協力は過去10年にさらに強固なものとなりました。
最近署名された日豪円滑化協定によって、日本の自衛隊とオーストラリア国防軍の協力が大幅に促進されることになりました。この協定が実現した背景には、安倍元首相の大きな貢献がありました。同氏は長年にわたり、日豪防衛協力の緊密化を呼びかけられてきたのです。
引用元:japan.embassy.gov.au(引用元へはこちらから)
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両首脳は、インド太平洋における日仏協力が多層的に発展していることを歓迎しつつ、日仏部隊間協力円滑化協定(RAA)の交渉開始に合意し、交渉を着実に進展させることで一致しました。
また、「重要鉱物分野の協力に関する日仏共同声明」の署名を歓迎し、経済安全保障分野において更に連携を強化していくことで一致しました。
ビバテックへの主賓国としての日本の参加を含めたスタートアップ分野での協力強化、「日仏高速炉開発協力に関する一般取決め」の更新等、日仏間の経済・科学技術分野における関係強化を歓迎しました。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
また、AIについて、来年初頭に開催が予定される仏主催AIサミットも念頭に、広島AIプロセス等を通じ、安全、安心で信頼できるAIの実現に向けて連携していくことで一致しました。
また、岸田総理大臣よりFMCTフレンズへのフランスの参加を歓迎しました。両首脳は、第さん国における自国民の保護に関する連携強化の進展を歓迎し、岸田総理大臣より昨年のスーダン、ニジェール、3月のハイチからの邦人の退避にあたっての仏政府からの支援に謝意を示しました。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
その他、両首脳は、中東情勢、ウクライナ情勢及び核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応や中国を含むインド太平洋情勢といった国際社会の諸課題について意見交換を行い、両首脳間で緊密に連携するとともに、G7での連携を一層強化していくことで一致しました。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
ねぇ、こんなに短期間に国防や安全保障で結果出した政治家って居ないのでは?安倍総理を評価してる保守が岸田総理を評価できないことがワシには不思議で仕方がない。自衛隊とフランス軍の共同訓練、「円滑化協定」交渉開始へ…海洋進出続ける中国をけん制 : 読売新聞オンライン…
— ねこZ3 (@NecoZi3) Apr 30, 2024
SNS界隈を見るところ、岸田政権に不満を持つ層が多い気がする。何故なのだろうか?岸田がこれまでやってきたことは、安倍氏よりも実は凄いことだ。防衛費を倍増させ、3ヶ国共同による戦闘機開発など、既に安全保障分野での功績では安倍氏を越えたような気もする。それなのに、何故嫌われるの
— よー (@DadWtyQPkuP9msW) Apr 17, 2024
岸田さんの外交はとても素晴らしい麻生・安倍・菅路線を継承しつつ発展させてますね明らかに日本国・国民の国益に資するし、安全保障上も国民を守るための外交ですね https://t.co/e1iGsgb0l3
— 小野こうた (@kojrh) May 7, 2024
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