【パソナ】『ひょうごのジョブフェア・プレイベント』を3月13日(木)開催
パソナは、兵庫県からの受託事業として、ベトナム人大学生等と兵庫県企業の交流を目的とした『ひょうごのジョブフェア・プレイベント』を、3月13日(木)にベトナム・ホーチミン会場と兵庫県内企業各社をオンラインで繋いで開催しました。
近年、少子高齢化や大都市圏への若年層の流出等による地域企業の人手不足が大きな課題となっています。兵庫県では、特に20代前半の人口流出が目立っており、県内企業の若年層人材不足が成長の大きな足かせとなっているのです。
一方、ベトナムでは国全体の年齢中央値が32.4歳と若く(2023年の推計値、日本は49.0歳)、政府主導で日本語教育や大学等におけるIT教育に注力しています。このことから、人材不足に悩む日本の企業や自治体では、ベトナムの若手理系人材の採用への関心が高まっています。
『ひょうごのジョブフェア・プレイベント』とは
この度、日本での就労に関心を持つベトナムの大学生等と兵庫県内企業の交流を図ることを目的として、『ひょうごのジョブフェア・プレイベント』が開催されました。
本イベントでは、兵庫県内企業11社と、ベトナムの大学「ベトナム・ホーチミン市校工科大学」をオンラインで繋ぎ、兵庫県企業の魅力等の紹介や意見交換を行う機会が提供されました。
ベトナム・ホーチミン市校工科大学とは
ベトナム国家大学ホーチミン校傘下で、ベトナム南部最高峰の理系大学です。南部各省の中で最大のトレーニング・科学・技術移転研究センターとなっており、国の重点技術大学の一つとなっています。複数の技術分野で日本語プログラムを展開しています。
イベント概要
日時:2025年3月13日(木) ベトナム時間 8:00~12:00、日本時間 10:00~14:00
場所:ホーチミン会場(ホーチミン市校工科大学)と兵庫県内企業をオンラインで接続
対象:
・ホーチミン市校工科大学生及びベトナム国内の理工系学生等
・兵庫県内企業 11社
内容:兵庫県内企業と現地大学生等との交流(1社あたり:会社説明と意見交換等 30分間)
【参加企業一覧(50音順)】
株式会社アスパーク、伊東電機株式会社、株式会社岡田シェル製作所、株式会社カコテクノス、山九株式会社、CBSグループ、株式会社パソナ、株式会社フジ・データ・システム、冨士発條株式会社、株式会社兵庫製作所、ペタビット株式会社、計11社
なぜベトナムの若手理系人材が求められるのか
日本国内ではエンジニア人材の不足が深刻化しており、「若くて優秀なベトナム人エンジニアの採用を検討している」という企業が増加傾向にあります。
日本で働くベトナム人労働者数は2020年10月末時点で44万3,983人で、そのうちエンジニアとして日本で働くために必要な『技術・人文知識・国際業務』の在留資格を持つベトナム人労働者は2019年10月時点で4万5,114人でした。その数は2020年の同月には5万4,288人に達していますが、この数字にはエンジニア以外も含まれています。
出典:www.kurume-it.ac.jp/style/rikei-undergraduate
ベトナム政府はITやコンピューター工学などの科学技術系の高等教育、大学院、研究開発の予算を増やして、海外で活躍できる人材育成に力を入れています。
また、ベトナム国内では日本に対する印象が好意的でり、外務省の『海外における対日世論調査』によると、日本を自国にとって重要なパートナーと感じてくれている人は68%です。国同士の関係が「とても友好的な関係にある」「どちらかというと友好的な関係にある」と答えた人の合計は96%にものぼっています。
そうした背景も相まって、ベトナムでは日本語学習者が多い傾向にあるといわれています。
ベトナムとはどんな国?
正式名称は「ベトナム社会主義共和国」で、首都はハノイです。人口は約1億30万人、面積は約33万キロ平方メートルで、キン族と53の少数民族からなる国家です。宗教は仏教、カトリック、カオダイ教他、主な言語はベトナム語となっています。通貨はベトナム・ドンです。
まとめ
ベトナムの若手エンジニアは受けている教育も日本への理解度も高く、人材不足で若く優秀な人材を求めている日本企業のニーズとマッチしていることがわかりました。
日本では近年就労外国人が増えていますが、ベトナム人エンジニアをはじめ、これからますますその数が増えていくことが予想されますね。
日本の企業がこれからも成長してゆくためには、ベトナム人エンジニアのような優れた人材が必要不可欠だとも感じます。もちろん、日本人エンジニアにも大いに活躍してほしいところですが、両国の人材が協力し合って、日本社会をこれまで以上に盛り上げていってほしいと思いました!