2024年03月09日更新

コンレボ conrevo アニメ

【コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG】超人の元ネタと思われるアニメ・特撮のまとめ

アニメ「コンクリート・レボルティオ」の第2期（14話以降）に登場した超人たちの元ネタをネット上の情報を参考にして調べてまとめました。元ネタとアニメ本編の内容はリンクしている部分が多いので、知れば知るほどアニメが楽しくなります！最終回24話までの内容を収録！

作者へ連絡

74461

目次閉じる

【11】ジャックフラッシュ = キングフラッシャー + デビルマン

画像を拡大

出典：matomame.jp

ジャックフラッシュの次のような特徴は

・ニンゲンマンと敵対した
・バスジャックし、夕子に危害を加えようとした

画像を拡大

出典：ameblo.jp

『突撃! ヒューマン!!』のキングフラッシャーが元ネタと思われます。キングをジャックに変えたのは、トランプの絵札からの連想でしょう。特徴は次の通り。

・ヒューマン（ニンゲンマンの元ネタ）と敵対している
・毎回、子供をさらったり危害を加えたりする

画像を拡大

出典：hanakosan.hamazo.tv

また、ジャックフラッシュの外見や、地下世界のデビラ族と合体した人間という設定については、デビルマンが元ネタと思われます。デビルマンの場合は地球の先住人類デーモンと人間が合体します。デビルマンの漫画連載が昭和47年からなので時期も一致します。

【12】サブライとノーネーム = 用心棒 + 荒野の用心棒

画像を拡大

出典：matomame.jp

ニンゲンマンを仲間にしようとしていた二人です。右側の着物の上にフードをかぶった男がサブライで、左側のガンマン風の男がノーネームのはずです。

画像を拡大

出典：karasmoker.exblog.jp

サブライの元ネタは日本映画『用心棒』と思われます。主人公の桑畑三十郎が侍（サムライ）なので、もじってサブライとしたのでしょう。また、サブライは「昔は真面目に悪い企業に殴りこんだりしたもんだ」と説明していましたが、これは『用心棒』のストーリーと似ています。

馬目の宿は縄張りの跡目相続をめぐって一つの宿湯に二人の親分が対立、互いに用心棒、兇状持ちをかき集めてにらみ合っていた。そこへ桑畑三十郎という得体の知れない浪人者がふらりとやって来る。一方の親分馬目の清兵衛のところにやって来た三十郎は用心棒に俺を買わないかと持ちかけて、もう一方の親分丑寅の子分3人をあっという間に斬り捨ててしまった。
引用元：movie.walkerplus.com（引用元へはこちらから）

画像を拡大

出典：userwww.aimnet.ne.jp

ノーネームの元ネタはイタリア映画『荒野の用心棒』の名無しの男と思われます。名無しの男は英語では「Man with No Name」となっています。『荒野の用心棒』は『用心棒』の非公式リメイク作品です。

『用心棒』の公開は昭和36年、『荒野の用心棒』の公開は昭和39年です。サブライとノーネームの登場は神化47年でしたから多少ずれていますが、二人は昔から活躍していた超人のようなので問題ないでしょう。

【13】超人病の感染者 = ど根性ガエル + ガイガン + タイガージョー

画像を拡大

出典：matomame.jp

超人病は一般人が突然、超人になってしまう病気で、神化47年に流行しました。まず、服に描かれた猫の模様がまる生き物のように動き始めてしまった人は、

画像を拡大

出典：www.youtube.com

アニメ『ど根性ガエル』が元ネタでしょう。この作品では主人公ひろしのシャツにカエルが生きたまま張り付いてしまいます。放送は昭和47年からなので時期も一致します。

画像を拡大

出典：matomame.jp

次に、お腹から回転ノコギリが生えてしまった人は、

画像を拡大

出典：bonso.sblo.jp

特撮映画『地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン』のガイガンが元ネタでしょう。ガイガンはお腹にノコギリの歯のようなものが生えており、それを回転させることでゴジラの皮膚を切り裂いていました。映画の公開は昭和47年なので時期も一致します。

地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン - YouTube

この予告動画の後半で、ガイガンがアンギラスやゴジラに回転ノコギリを食らわせています。

身体の半分が虎になってしまった人は、

画像を拡大

出典：middle-edge.jp

特撮番組『快傑ライオン丸』のタイガージョーが元ネタでしょう。放送が昭和47年からなので時期も一致します。

【14】影胡摩 = ライオン丸 + 変身忍者嵐 + 魔人ハンターミツルギ + 大魔神 + 妖術武芸帳

画像を拡大

出典：matomame.jp

影胡摩は昭和48年頃の時代劇ヒーローを寄せ集めたようなキャラ設定になっています。まず、次のような特徴は

・ライオンのような仮面をつけた鐵假面剱士に変身できる
・安土桃山時代に西日本を支配していたゼスサタンを倒した
・主な武器は刀
・着物とスカートを組み合わせたような衣装
・昔、芳村兵馬と出会ったことがあり、そのとき、兵馬はジャガー之介と名乗っていた
・神化48年に登場
・「戦って戦って最後の一匹まで倒したその先には輝かしい幸せな日々があると思っていた。だが戦は終わらなかった。私はただ大切な人を失っただけだ」などと過去を悔いるような発言

画像を拡大

出典：blogs.yahoo.co.jp

特撮番組『快傑ライオン丸』が元ネタと思われます。この作品は次のような設定です。

・主人公の獅子丸という人間（画像左端）が、ライオン丸（画像右端）に変身して戦う
・舞台は戦国時代で、主人公たちは日本支配をもくろむ大魔王ゴースンと戦う
・ライオン丸の武器は刀
・沙織という主人公の仲間（画像中央）の衣装を丈の短い着物とすることで大人受けを狙った
・虎錠之介という主人公のライバルが登場する
・昭和47年から48年にかけて放送された
・続編『風雲ライオン丸』が下記のような重いストーリー（昭和48年放送）

ストーリーには随所に戦乱に翻弄される人間のエゴや弱さを盛り込んでいる。最終回も獅子丸はマントルに勝利したものの、同時に戦乱を止められない自分の無力さを知り、厳しい表情で去っていくというものである。
引用元：ja.wikipedia.org（引用元へはこちらから）

画像を拡大

出典：matomame.jp

また、影胡摩の剣士ビームについては、

画像を拡大

出典：blogs.yahoo.co.jp

特撮番組『変身忍者嵐』を元ネタにしていると思われます。嵐の場合は目から光線を放つ技『正義の光線・ガンビーム』を使います。この作品は昭和47年から48年にかけて放送されました。

＜変身忍者嵐＞

『仮面ライダー』のヒットを受け、変身ヒーローに『仮面の忍者赤影』などの時代劇の要素を加え制作された作品。

第13話以降は「時代にそぐわぬ要素で、その奇想天外さを売りにする」として、「血車潜水艦」や「カラス気球」、「鉄人大王」（ロボット）などが登場した。
引用元：ja.wikipedia.org（引用元へはこちらから）

画像を拡大

出典：matomame.jp

影胡摩の剣士ロケットについては、

画像を拡大

出典：blogs.yahoo.co.jp

『風雲ライオン丸』のロケット変身が元ネタでしょうか。ロケット変身は背中に装着したロケットで上空に高く飛び、着地するまでに変身を済ませるという技ですが、戦国時代という舞台に似合わぬ奇抜な変身方法として有名です。

さらに、18話ラストの次回予告で影胡摩が「時は戦国風雲の時代、嵐の中をひた駆ける快傑児」と言っていましたが、風雲、嵐、快傑と元ネタ作品のタイトルを連想させる言葉がさりげなく混ぜ込まれていました。

画像を拡大

出典：matomame.jp

爾朗が子供の頃に読んだと言っていた絵物語の中での鐵假面剱士の姿については、

画像を拡大

出典：plaza.rakuten.co.jp

特撮番組『魔人ハンターミツルギ』が元ネタです。この作品は江戸時代を舞台に、主人公たち三兄妹が合体変身して画像のような巨大神ミツルギとなり、宇宙忍者サソリ軍団を倒すというストーリーです。放送は昭和48年です。

画像を拡大

出典：matomame.jp

影胡摩が狛犬に身を捧げるために滝に飛び込み、助けに来た狛犬と合体して特別な力に目覚めるシーンについては、

画像を拡大

出典：youtu.be

時期はややズレますが昭和41年に公開された特撮映画3部作の大魔神シリーズが元ネタと思われます。この作品では合体するわけではないですがシチュエーションが似ています。まず、シリーズ1作目の『大魔神』では姉が弟の無事を祈って滝に身を捧げようとしたところで、願いを聞き入れた大魔神が動き始めます。また、シリーズ3作目の『大魔神逆襲』では少年がその身を捧げるために崖から飛び降りたところで大魔神が動き始め少年を救います。

画像を拡大

出典：blog.livedoor.jp

最後に鐵假面剱士というネーミングについては、時期は少しずれますが昭和44年放送の特撮番組『妖術武芸帳』の初期案が元ネタと思われます。なお、原作者のツイートを読むと、他にも影胡摩の元ネタはいろいろあるようです。

＜妖術武芸帳の概要＞
当初の企画では、番組題名は『謎の鉄仮面』だった。主人公は鉄仮面で顔を隠した「謎の剣士」という、2年後の『仮面ライダー』（毎日放送）の原型となる「仮面物」の設定となっていて、2年前に平山Pが手掛けた『仮面の忍者赤影』（関西テレビ）のような奇想天外な作劇を予定
引用元：ja.wikipedia.org（引用元へはこちらから）

19話は自分にとって特別な「時代劇ヒーロー」を #コンレボの世界に登場させる試み。特定の番組だけでなく、例えば当時リメイクされていた「赤胴鈴之助」とか、仮面ライダーの祖としての「妖術武芸帖」とか、あらゆる要素を組み込んだ結果、自分でも元ネタなんだったかわからなくなったとこも…
— 會川　昇　「超人幻想　神化三六年」 (@nishi_ogi) May 16, 2016

「木枯らし紋次郎」や「必殺」が盛り上がっていた時期でもあるので、その辺りも俯瞰はしたつもりなんですが…
— 會川　昇　「超人幻想　神化三六年」 (@nishi_ogi) May 16, 2016

【15】竜神アサヒ = タイガージョー

画像を拡大

出典：matomame.jp

竜神アサヒは次のような特徴を持っています。

・敵味方の関係でありながら影胡摩とは強い絆があった
・影胡摩との戦闘で仮面の左半分が割れた
・影胡摩に勝つためにゼスサタンを裏切りゼスサタンの力を得ようとしたが失敗し、ゼスサタンと一緒に封印された

画像を拡大

出典：www001.upp.so-net.ne.jp

元ネタは『快傑ライオン丸』のタイガージョーでしょう。彼の特徴は以下の通り。

・大魔王ゴースンの配下であり、ライオン丸とは敵味方の関係だったが、戦いを繰り返す中で友情が芽生えた
・ライオン丸との戦闘で右目を傷つけられ、以後、眼帯をするようになった
・大魔王ゴースンと手を組んだ理由は強くなりたかったから。その後、ライオン丸の仲間となってゴースンと戦うが、敗北し絶命する

【16】ゼスサタン = 大魔王ゴースン + 大魔王サタン

画像を拡大

出典：matomame.jp

ゼスサタンの身体は竜神アサヒを左手で握りつぶせるほどに巨大でした。

画像を拡大

出典：matomame.jp

影胡摩や竜神アサヒが『快傑ライオン丸』を元ネタにしていることから、ゼスサタンは『快傑ライオン丸』の大魔王ゴースンが元ネタと思われます。大魔王ゴースンは忍者・豪山が変化の術を用いた姿であり、通常の人間より遥かに巨大でした。

画像を拡大

出典：matomame.jp

また、メイドの千夏が「ゼズスサータンを…」と書類を読み上げ、孫竹が「ゼスサタン！」と訂正するシーンがありましたが、ゼズスというのはイエスキリストを意味するJesusの日本語読みです。

画像を拡大

出典：blogs.yahoo.co.jp

ゼスサタンはおそらく『変身忍者嵐』の大魔王サタンをもじったネーミングなのでしょう。また、ゼスサタンと大魔王サタンには黒い頭巾をかぶっているという共通点もあります。

【17】立花繁 = 吉田茂 + 田中角栄 + 立花隆 + 岸信介

画像を拡大

出典：matomame.jp

神化48年に登場した総理大臣、立花繁（たちばなしげる）は戦後の総理大臣を寄せ集めたような設定になっています。まず、顔つきと名前については

画像を拡大

出典：ja.wikipedia.org

吉田茂（よしだしげる）が元ネタでしょう。彼は昭和21年から22年まで総理大臣を務め、一旦退陣した後、再び昭和23年から29年まで総理大臣を務めました。立花繁の場合は神化21年から神化48年までの27年間、総理を務めたようなので、在任期間は一致しませんが、戦後の日本復興に貢献したというところは一致します。

画像を拡大

出典：matomame.jp

立花繁の次のような特徴については

・庭でワニを飼っている
・影胡摩一族の末裔であり、人や動物の心を操ることができる
・金権政治だと批判されたり、超人能力をテレビでバラされたりしてピンチに陥った
・ピンチになったのは神化48年

画像を拡大

出典：blogs.yahoo.co.jp

元総理大臣の田中角栄が元ネタでしょう。

・庭で鯉を飼っていた
・人心掌握術に優れていた
・田中金脈問題で総理を辞職した
・総理在任期間は昭和47年から49年

さらに神化49年には立花繁がNUTS導入の際にトライズ社から不正献金を受けたとして追求されましたが、これは田中角栄が旅客機導入の際に賄賂を受け取ったとして逮捕されたこと（ロッキード事件）が元ネタです。

画像を拡大

出典：matomame.jp

立花繁の苗字、および、立花繁が雑誌で金権政治を批判されたエピソードについては、

画像を拡大

出典：f.hatena.ne.jp

ジャーナリストの立花隆（たちばなたかし）が元ネタでしょう。彼は昭和49年の『文藝春秋』11月号において「田中角栄研究―その金脈と人脈」という記事を発表し、この記事が田中角栄が辞職する原因になりました。

画像を拡大

出典：matomame.jp

立花繁が戦前に大陸で里見と出会ったというエピソードは、昭和32年から35年に総理を務めた岸信介が元ネタでしょう。岸信介は戦前に満州で里見甫と知り合いました。

【18】マレル曹長 = 一人だけの軍隊 + G.I.ジョー + 変身サイボーグ

画像を拡大

出典：matomame.jp

ジョナサン・マレル曹長は次のような特徴を持っています。

・アメリカ出身
・東南アジアの戦争で兵士として戦ったが、心に傷が残った
・アメリカのカロルコ大佐の部隊に追われ、山に逃げ込んで戦うが、大佐にやられる
・神化43年に戦争参加、神化49年に大佐に追われる

画像を拡大

出典：www.amazon.co.jp

元ネタは映画『ランボー』の原作となった小説『一人だけの軍隊』のはずです。特徴は次の通り。

・主人公はアメリカ出身
・主人公はベトナム戦争に参加したが、心に傷を負ってしまった
・アメリカで警察に追われ、山に逃げ込んで戦うが重傷を負い、トラウトマン大佐にとどめを刺される
・小説は昭和47年にアメリカで発表された

ジョナサン・マレル曹長の苗字は、この小説の作者ディヴィッド・マレルに由来。名前は小説の主人公ジョン・ランボーが由来か？カロルコ大佐については映画『ランボー』の制作会社カロルコ・ピクチャーズに由来。

画像を拡大

出典：matomame.jp

また、米軍兵士の設計図にはJ.O.E（Jungle Operation Enforcers）と書かれていましたが…。

画像を拡大

出典：popculture.mearsonlineauctions.com

元ネタは米軍兵士フィギュアのG.I.ジョー（英語ではG.I.Joe）でしょう。ただ、元ネタではJoeはよくある男子の名前に過ぎず、何かの略称というわけではありません。G.I.ジョーは昭和39年にアメリカで発売され、日本でもタカラが日本人向けに改良を加え、ニューGIジョーとして昭和45年に発売しました。

画像を拡大

出典：matomame.jp

米軍兵士たちの腕がおもちゃのように取り外せるようになっていて、兵士間で部品交換が可能だったことについては…。

画像を拡大

出典：www.youtube.com

タカラがニューG.I.ジョーを発展させて作ったフィギュア、変身サイボーグが元ネタでしょう。変身サイボーグはニューG.I.ジョーとは違い、手足を自由に別売りパーツと交換できる仕組みになっていました。発売は昭和47年です。

20話の脚本を担当した虚淵氏がツイッターで元ネタを明言しました。

今夜はいよいよTOKYO MXでコンレボ二〇話でございます。昭和を知らないヤングメンたちは、先にYoutubeとかで「変身サイボーグ」を検索してみると、より楽しく御覧になっていただけるんじゃないかと。
— 虚淵玄 (@Butch_Gen) May 22, 2016

画像を拡大

出典：matomame.jp

最後に、マレル曹長がとっていた阿修羅のようなポーズについては、直前にマレル曹長が見ていた阿修羅像が元ネタなのでしょう。マレル曹長は「人々には信仰が必要だ。だから古き伝承の者たちが恐れ敬われてきた。奴らに変わる新しい神話を打ち立てるなら、より強く、おぞましく、より絶対的な恐怖が必要だ」などと語っていました。