2024年03月15日更新
レクリエイターズ recreators 考察

【Re:CREATORS】颯太が軍服の姫君の正体に気づけなかった理由はPV未視聴だったから?【考察】

颯太は最初の頃は軍服の姫君の正体が全然分からないと言っていましたが、5話では唐突に「覚えていた」と言い出しました。セツナに関する記憶を封印していた説が有力ですが、この記事では颯太がPV未視聴だった可能性を考察していきます。PV公開はセツナの事故当日なので、時系列的には未視聴と考えるほうが自然です。

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颯太は軍服の姫君の正体を知っていたのか、知らなかったのか、どっちなのか!

出典:2話
2話の時点では、颯太は軍服の姫君について、

「いろんな作品見てますけど、あんなキャラ、僕も見た覚えがないんです」
「本当なんです、本当に知らないんです!」

と説明していました。しかし…。
出典:5話
5話では唐突に、

「どうして僕は彼女を知っている?」

と言い出し、その後、自力でアルタイルのPVを探し当て、

「そんなバカな…そんな!だから…だから僕は覚えてたんだ、まさか!」

と発言。全力で「知らない」と言っていたくせに、さらっと「覚えていた」と言い出すなんて、不自然な言動と言わざるをえません。彼の脳内は一体どうなっているんでしょうか。

ショックで記憶喪失になっていた説が有力視されているが…

記憶喪失説の内容は以下の通り。

『颯太はアルタイルを知っていた。しかし、アルタイルの創造主であるセツナと過去にトラブルを起こしていたため、それがトラウマになって、セツナに関連する全ての記憶を無意識に封印してしまった。だから軍服の姫君の正体がアルタイルだとすぐには気づけなかった。』

確かに、8話の颯太の説明を聞いていても、颯太とセツナの間に何かトラブルがあったことは間違いなさそうです。
出典:8話
「例えば、ある人がいて、その人にはとても大切な友達がいて、その友達はすごく才能があって。でも、やればやるほど悔しいとか、なんだか不公平とか、その人は友達に対してそんなことを感じて。なんだか、だんだん気持ちが変わっていって、友達に冷たくあたって。ほんとはそんなつもりなかったのに、僕は!」

しかし、記憶喪失説だけでは説明つかない部分もある

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実物を見ても思い出せないほど深刻な記憶障害を患っているようには見えない

出典:1話
1話で颯太はこれだけの至近距離で軍服の姫君を目視しています。そして、軍服の姫君のデザインはアルタイルのデザインと全く同じであることが判明しています。

それでも思い出せなかったとなると、颯太は非常に深刻な記憶障害を患っていることになります。しかし、今まで描写されてきた颯太の様子を見る限り、普通に日常生活をこなすことができており、そこまで重症とは思えません。

覚えていたにしてはPVを見て驚きすぎ

出典:5話
アルタイルのPVを見て、

颯太「そんなバカな…そんな!だから…だから僕は覚えてたんだ、まさか!」

「まさか」とか「バカな」とか、すごく意外だったというリアクションに見えます。しかし、このとき自分の記憶喪失に気付いたということであれば、「なぜ、僕は忘れていたんだ!」とか「アルタイル、やはり、君だったのか…」というようなリアクションになっていたはずです。記憶喪失以外の理由がなければ、このリアクションは説明がつきません。

颯太はPV未視聴だった説を提唱したい

出典:5話
記憶喪失説だけでは説明のつかない部分は、次のように考えれば説明がつくようになります。

『颯太はセツナと交流があり、セツナがシロツメクサの二次創作に取り組んでいることは知っていた。そして、アルタイルのラフデザインは見せてもらっていた。しかし、アルタイルのPVは見ていなかった。だから、アルタイルの完成版デザインは知らなかった。』

以下、この説の根拠や、この説によって説明がつく現象を挙げていきます。

時系列的にPVを見ていない可能性が高い

セツナの事故前後の時系列は次のようになっています。

8月23日3時9分:PV「World Etude」が投稿される
8月23日3時~16時までの間:セツナが颯太に最期のメッセージを送る
8月23日16時頃:セツナが電車に飛び込む

そう、すべて同じ日の出来事なのです。そして、セツナが最期に送ったメッセージがどんなものだったかといえば…。

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出典:5話
別れの挨拶をするとともに、颯太に「World Etude」のURLを教えています。

8話の颯太の説明によれば、「だんだん気持ちが変わっていって、友達に冷たくあたって」とのことなので、事故当日にはかなり冷たい対応になっていたと予想されます。このURLをチェックせず、スルーしていた可能性が高いです。

真鍳の「既読無視とか泣いちゃうよ」は核心を突いていたのでは?

出典:8話
8話、路地裏に颯太を連れ込んで、真鍳は「颯太が心の傷を隠している」ということを見抜いて指摘。さらに、勝手にスマホを奪って連絡先交換をして、「既読無視とか泣いちゃうよ」と発言。
出典:8話
そのときの颯太の表情はというと、心の底から怯えているふうでした。真鍳が人の心を読む能力に長けていることを考慮すると、既読無視発言は颯太の傷を直撃していた可能性が高いです。つまり、颯太はセツナの最期のメッセージを既読無視していたのです。とすればやはりPVも見ていなかったのではと考えられます。

颯太の遠回りな検索行動もPV未視聴なら説明つく

5話で颯太はアルタイルのPVを表示していましたが、ブックマークから一発で開いたわけではありません。セツナがキャラに星の名前をつけたと言っていたのを思い出して、「星 名前」で検索して…。

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出典:5話
検索結果の中にアルタイル(わし座アルファ星)があるのを発見し、そこから、「アルタイル」で再度検索。
出典:5話
検索結果からアルタイルのスレッドを発見して、そのスレッドの中でアルタイルのPVのURLを発見したのでした。

颯太がPV視聴済みだったのだとすれば、「ワールドエチュード」、「シマザキセツナ PV」、「アルタイル PV」などなど、一発でPVに飛べるキーワードをいくらでも思いつけたはずです。そうせずに、これだけ遠回りな検索をしたのは、PVを見ていなくて曲名やアルタイルという名前が印象に残っていなかったせいでしょう。

颯太がPVを見て驚いたのは完成版アルタイルを見たことがなかったから

8話で説明があったように、アルタイルはシロツメクサというキャラの二次創作キャラです。そして、両者は雰囲気が全然違っています。
出典:8話
颯太はセツナと仲がよかったようなので、シロツメクサというキャラが存在すること、および、セツナがシロツメクサの二次創作をしていたことは知っていたのだと思われます。また、アルタイルのラフデザインぐらいは見せてもらっていたのかもしれません。

しかし、まさかセツナがシロツメクサをここまで中二病感あふれる軍服少女にしているとは思わなかったのです。だから、PVを見て「まさか」とか「バカな」というリアクションになったのです。

軍服の姫君からシロツメクサを思い出すのに時間がかかったのはツインテしか共通点がなかったから

出典:8話
軍服銀髪ツインテのキャラだけでもこれだけいる世界なので、ツインテという情報だけからシロツメクサを連想するのは難しかったはずです。それに、二次創作キャラが現界するという発想も最初は無かったので、まずは完全一致する有名キャラを探すのが普通です。よって、颯太が最初の頃、軍服の姫君の正体に見当がつかないと言っていたのは不自然ではありません。

むしろ、ツインテという特徴からシロツメクサを思い出して、さらにシロツメクサの二次創作していた友達がいたことを思い出し、「もしかしたら!」と考えられたのはすごいことのように思います。

原作ネイキッドでは颯太がアルタイルのPVに到達するシーンの記述はどうなっているか?

出典:www.sunday-webry.com
ネイキッドトップページ

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颯太が記憶を封印していることがよりはっきり示されている

颯太は思い出そうとする。過去の記憶をたぐろうとする。それは忘れようとして、押さえつけていた一年も前の記憶だ。
『彼女は、僕を知ってる』『僕もまた、──彼女を知ってる』
『だけど、どうしてだ? どうして僕は、彼女を知ってる? 僕は──?』
引用元:www.sunday-webry.com(引用元へはこちらから)

PV視聴済みかどうかについては言及されていない

検索していくうちに「軍服」「サーベル」「ツインテの姫君」「新曲」というワード。どんどんとピースが埋まっていく事に戦慄を覚える颯太。

「今週の一位/pick up//アルタイル・RED SNOW Conceltato」と題されたPVを見つける。

それをクリックする颯太。

マウスの手が固まる。息を呑む颯太。

モニターを見ている颯太。やがて顔を覆い、深い息を吐く。

軍服の少女そのものが、そこに存在していた。
颯太「そんな……だから」
颯太「だから僕は覚えてたんだ……まさか……」
引用元:www.sunday-webry.com(引用元へはこちらから)
どうなんでしょう。PV見たけど記憶を封印していて再度PVを見て驚いたというリアクションと考えることもできなくはなさそうです。しかし、「軍服の少女そのものが、そこに存在していた」という表現からは、初めて完成版アルタイルを見て、軍服の姫君と全く同じだと分かって驚いたというニュアンスも感じます。

今回のまとめ

颯太は最初は軍服の姫君を「知らない」と言っておいて、後から「覚えていた」と言い出すなど、不自然に見える言動をとっています。セツナと仲違いしたことがトラウマになって記憶喪失になったと考えるだけでは説明がつかない部分もあるので、PV未視聴だったと考えるのが有力です。PV未視聴説の主な根拠は、PV公開時点でセツナと颯太の関係はかなり険悪になっていたと考えられることです。PV未視聴説をとれば、颯太がPVを見て驚いたことや、PVを見つけるまで遠回りな検索行動をとったことなどをうまく説明できるようになります。

ほかにも、レクリエイターズの記事作っています!

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