参院選の選挙期間にも関わらず、岸田総理は外遊のため欧州へ向かった。G7サミット・NATO首脳会議に参加するためだ。NATO首脳会議への参加は日本の総理としては史上初であり、また中国はこのNATO首脳会議に猛反発している。岸田総理が一貫して厳しい対中姿勢を示してきたことの現れと言えるだろう。
目次
岸田首相は、ドイツ・エルマウで開催されるG7サミット(主要7カ国首脳会議)に出席するため、26日未明、羽田空港を出発した。
(中略)
さらに岸田首相は、スペインで開かれるNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議に日本の首相として初めて出席する。
引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
現在、G7サミットとNATO首脳会合に出席するため欧州に向かっています。
— 岸田文雄 (@kishida230) Jun 26, 2022
参院選の最中ではありますが、今まさに世界の国際秩序が揺らいでいる中で、日本の国益を守るために、そして世界の平和と秩序を守るために、日本の総理大臣として各会議に参加することは、大きな意味があると思っています。
(G7サミット及びNATO(北大西洋条約機構)首脳会合出席について)
まず、今回のG7サミットでは、世界が歴史の岐路に立つ中、ロシアによるウクライナ侵略への対応に加え、物価対策を含む世界経済、そしてインド太平洋などの地域情勢、気候変動といった課題について率直に議論を行いG7の結束を示す、こうした機会にしたいと思っています。また、日本の総理大臣として、初めてNATO首脳会合に出席いたします。この機会を捉えてNATOとの連携を新たなステージに引き上げたいと思っています。そして、この機会に合わせて、英国のジョンソン首相、アフリカ連合議長国のセネガルのサル大統領など、二国間会談も、多く、今調整しているところであります。
(参議院選挙の期間中であることについて)
これは、今、正に世界の国際秩序が揺らがされている状況にある中で、日本の国益を守るために、そして世界の平和の秩序を守るために国際社会が協力をしている重大な会議が開かれているときに、日本の総理大臣として、もちろん選挙は大事でありますが、日本の国益のために、この会議に参加することの意味は大変大きいものがあると認識いたします。そういった観点から、こうした国際会議への出席を考えた次第であります。
引用元:www.kantei.go.jp(引用元へはこちらから)
岸田総理は、総理大臣公邸でG7サミット及びNATO(北大西洋条約機構)首脳会合出席等について会見を行いました。
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6月29日~30日の2日間、スペインでNATO首脳会議が開催される。会議の初日には岸田総理大臣も出席。日本の総理大臣がNATO首脳会議に出席するのは初めてのことである。
引用元:news.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)
岸田総理大臣は、6月28日から29日まで、NATO首脳会合に出席するため、スペイン王国のマドリードを訪問する予定です。今回の出席は、NATO側からの招待を受けたものであり、日本の総理大臣によるNATO首脳会合への出席は史上初となります。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
岸田氏は、ロシアのウクライナ侵攻で国際秩序が揺らぐなか、法に基づく「自由で開かれたインド太平洋」の重要性を主張する。日本を発つ前の25日夜、記者団に「この機会を捉えてNATOとの連携を新たなステージに引き上げたい」と強調した。
中国による尖閣諸島周辺での領海侵入や東シナ海でのガス田開発といった現状を伝えたうえで、NATO諸国と結束して「力による一方的な現状変更はどの地域であっても認められない」とのメッセージを打ち出し、中国を牽制(けんせい)したい考えだ。
引用元:digital.asahi.com(引用元へはこちらから)
岸田総理大臣は、G7サミット=主要7か国首脳会議の最終日の28日、日本時間の午後5時半すぎから、多国間主義やG20=主要20か国などをテーマにした最後の会合に臨みました。
会合で岸田総理大臣は、ウクライナ情勢をめぐり「大国が小国を力によって従わせる世界に後戻りしてしまうことを防ぐため、国際社会が協力していく必要がある」と述べ、中間的立場を取るアフリカ諸国などに対し、連携を呼びかける重要性を指摘しました。
またロシアのプーチン大統領が参加の意向を示している、ことし11月のG20サミットに向けた対応について意見を交わし、G7として緊密に連携していく意向を示しました。
さらに、デジタルをめぐる討議で岸田総理大臣は「ロシアによる侵略で、デジタル空間での動きが現実世界に大きな影響を与える実例を目の当たりにしてきた。サイバー攻撃はもとより、偽情報、プロパガンダによって世界中の人々の思考や行動に影響を与えようとすることは許されない」と述べました。
そして「信頼性のある自由なデータ流通を促進し、中国などのデジタル保護主義との違いを示す」と述べ、民主主義の価値に基づくデジタル空間の秩序作りに貢献する考えを示しました。
そして会合の最後に、来年、被爆地広島でG7サミットを開催すると表明し「武力侵略も核兵器による脅かしも国際秩序の転覆の試みも、断固として拒否するというG7の意思を歴史に残る重みをもって示したい。G7首脳とともに平和のモニュメントの前で、平和と国際秩序と価値観を守るために結束していくことを確認したい」と述べました。
引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
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岸田総理大臣は28日までの3日間、ドイツで開かれたG7サミットに出席し、ウクライナ情勢や食料安全保障などをめぐって意見を交わしたほか、アメリカのバイデン大統領やイギリスのジョンソン首相など各国の首脳らとも会談しました。
引用元:www3.nhk.or.jp(引用元へはこちらから)
岸田総理はG7首脳会議の場でバイデン大統領と会談し、ロシア産の石油に取引価格の上限を設ける新たな制裁について緊密に協議していくことで合意しました。
今回、G7の首脳はロシアの石油収入に打撃を与えるべくロシア産の石油の取引価格に上限を設ける新たな制裁措置について協議していますが、日米両首脳はその具体的な方法や仕組みについて緊密に協議していくことで合意しました。
引用元:news.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)
G7サミット(主要7カ国首脳会議)出席のためドイツ・エルマウを訪問中の岸田首相は28日、イギリスのジョンソン首相と会談し、原発事故を受けた日本産食品の輸入規制について、「あす英国が撤廃することを歓迎する」と述べた。
日英首脳会談の冒頭、岸田首相は、ジョンソン首相に対し、「日本産食品の輸入規制だが、あす英国が撤廃することを歓迎する」と述べた。
引用元:www.fnn.jp(引用元へはこちらから)
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今回の会合では、国際社会が歴史の岐路に直面する中、欧州とインド太平洋の安全保障は切り離せないとの認識の下、ロシアのウクライナ侵略への対応や、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、同志国やNATOとの連携を強化する機会とする考えです。
引用元:www.mofa.go.jp(引用元へはこちらから)
これまで日本の首相がNATO首脳会議に参加したことはない。その背景には、台湾有事や人権問題、海洋における現状変更(領土や主権を一方的に侵害する行為)など、大国化する中国の動きに歯止めが掛からず、また、ロシアによるウクライナ侵攻で日露関係がこれまでになく冷え込み、今後のロシアによる日本周辺での軍事的行動が読めないという危機感があるのだろう。
また、近年、イギリスやフランス、ドイツやオランダなど欧州各国がインド太平洋に軍事的プレゼンスを見せているが、日本としてはNATOに接近することで欧州のインド太平洋へのさらなる関与を呼び掛けたい思惑もあろう。
引用元:seikeidenron.jp(引用元へはこちらから)
飯田)ロシアによるウクライナ侵略、そしてロシアに対する非難決議や制裁などが出ていますけれども、制裁に関しては、ASEAN諸国で行っているのはシンガポールだけです。アジアにいると温度差を感じますが、このことについての欧米の反応はどうなのでしょうか?
北村)それもあって5月の訪欧とインドネシア、ベトナム訪問ということになったのだろうと思います。その意味で、我が国の役割は極めて重要です。中国によるさまざまな現状変更の試みや、近隣諸国に対する圧力など、インド太平洋地域における厳しい安全保障環境をNATO諸国に伝えていくことも、重要な役割の1つだと思います。ドイツやフランス、英国などのインド太平洋地域への関心は高まりつつあるとは言え、その辺りを自らご説明されるということも重要だろうと思います。
引用元:www.excite.co.jp(引用元へはこちらから)
北村)国際的な観点での日本への期待があり、その責任を引き受けていくことが重要だと思います。それもリーダーに期待されているところだろうと思います。
飯田)G7やNATO首脳会議で、岸田さんの発言も注目されるところですか?
北村)そう思います。
引用元:www.excite.co.jp(引用元へはこちらから)
前国家安全保障局長の北村滋が6月27日、ニッポン放送「飯田浩司のOK!Cozyup!」に出演。岸田総理のNATO首脳会議への出席について解説した。NATO首脳会議、岸田総理大臣も出席6月29日~30日...
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2019年9月から2022年7月まで国家安全保障局の局長として、日本の安全保障を守り抜いてきた人物。
退任後は北村エコノミックセキュリティ合同会社を設立し、民間の立場から岸田政権の有識者会議の構成員として、経済安全保障に深く関わっている。