伝説の作家パゾリーニの生涯を描く舞台『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』無料鑑賞
イタリアの映画監督、脚本家、小説家など、多岐にわたる活動で知られるピエル・パオロ・パゾリーニ。その生涯と死をテーマにした舞台作品『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』が、イタリア文化会館にて限定100名様無料上演。個性的な劇団ラ・フラ・デルス・バウスによる、圧巻のパフォーマンスを体感しよう。
伝説の作家パゾリーニの生涯を描く舞台『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』無料鑑賞
20世紀を代表するイタリアの文化人、ピエル・パオロ・パゾリーニ。映画監督、脚本家、小説家、詩人、劇作家、評論家、思想家と、その活動は多岐に渡り、独自の作風と謎の死により、伝説的な存在として語り継がれています。
そんなパゾリーニの生涯と死をテーマにした舞台作品『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』が、2024年8月2日(金)にイタリア文化会館にて上演されます。劇団ラ・フラ・デルス・バウスによる、個性的な演出とパフォーマンスは必見です。
この舞台は、イタリアの画家ニコラ・ヴェルラートの展覧会に触発され、劇作家ジャン・マリア・チェルヴォが創作した戯曲を基にしています。イタリア政府からの助成金交付により、日本での上演が実現しました。
ラ・フラ・デルス・バウスは、1979年にカタルーニャ州で発足した劇団です。1980年代半ばからは前衛的な演劇活動を開始し、その独創的なスタイルで注目を集めてきました。1992年のバルセロナオリンピック開会式では、世界的に有名になりました。その後、オペラや演劇の演出も手がけ、ジャンルを超えた創作活動を展開しています。
日本には1989年に初来日し、横浜で過激な作品「Suz/O/Suz」を上演しました。2004年には中古船を改造した「ナウマン号」で世界中でパフォーマンスを展開し、その大胆な演出とスケールの大きさで再び注目を浴びました。
視覚的、身体的、音響的な要素を融合させた彼らの公演は、観客に強烈な印象を与え続けています。今回の『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』でも、ラ・フラ・デルス・バウスらしい革新的な演出が期待されます。
パゾリーニの作品や彼の影響力を広めることを目的とした今回の舞台上演は、無料で鑑賞することができます。ただし、席数限定のため、事前に予約が必要です。予約はPeatixにて受け付けています。
伝説の作家パゾリーニの生涯を描く舞台を、ぜひこの機会に体験してください。
パゾリーニの生涯と死をテーマにした舞台作品『ピエル・パオロ・パゾリーニの四つの死』は、単なる伝記劇ではなく、パゾリーニの思想や作品を通して、現代社会を鋭く見つめる作品であると感じました。ラ・フラ・デルス・バウスの革新的な演出は、パゾリーニの複雑な内面と激動の人生を、視覚的に表現し、観客を魅了するでしょう。
特に、パゾリーニが晩年に取り組んでいた映画『ソドムの市』や『テオレマ』などの作品が、舞台の中でどのように表現されるのか、非常に興味深いところです。これらの作品は、当時の社会規範や道徳観に挑戦するものであり、パゾリーニ自身の思想や生き方を象徴するような作品です。
今回の舞台を通して、パゾリーニという人物とその作品の魅力を再認識し、彼の思想や作品が現代においても、私たちに多くの示唆を与えてくれることを改めて感じました。
また、劇団ラ・フラ・デルス・バウスのパフォーマンスは、観客参加型であり、観客も舞台の一部となるような演出が特徴です。観客は、舞台上の俳優たちと一体となり、パゾリーニの生涯と死を、五感で体験することができます。
無料で鑑賞できる貴重な機会ですので、演劇ファンはもちろん、パゾリーニに興味がある方も、ぜひ足を運んでみてください。