恐竜発掘の聖地「バッドランド」!北米恐竜の進化と多様性を探る特別展
福井県立恐竜博物館で開催中の特別展「バッドランドの恐竜たち~北アメリカの1億年~」では、カナダやアメリカの恐竜化石を多数展示。日本初公開の実物化石や貴重な標本を通して、北米大陸の恐竜進化の壮大な物語を体感できます。
恐竜発掘の聖地「バッドランド」!北米恐竜の進化と多様性を探る特別展
福井県立恐竜博物館では、2024年7月12日から「バッドランドの恐竜たち~北アメリカの1億年~」と題した特別展が開催されています。この特別展は、恐竜発掘の聖地として知られる北アメリカ大陸の恐竜に焦点を当て、約1億年にわたる恐竜進化の物語を、貴重な化石や標本を通して紐解いていきます。
展示は、時代とテーマ別に4つのゾーンに分けられています。まず、「ひとつながりの大地」ゾーンでは、超大陸パンゲアが存在していた後期三畳紀の地球に誕生した初期の恐竜の姿や、その後、大陸が分裂して北アメリカ大陸が形成されるまでの地球史を紹介します。ここでは、初期の恐竜であるコエロフィシスの全身骨格や、スクテロサウルスの全身骨格などが展示されています。
「巨人たちの大陸」ゾーンでは、後期ジュラ紀のモリソン層から発見された恐竜たちを紹介。全長約25メートルの巨大竜脚類ディプロドクスや、肉食恐竜のアロサウルス、ステゴサウルスなど、日本初公開となる貴重な実物化石やタイプ標本が展示されています。さらに、プロジェクションマッピングを用いて、モリソン層の化石密集層を再現し、当時の壮大な光景を体感できます。
「新時代の幕開け」ゾーンでは、前期白亜紀の恐竜たちを紹介。イグアノドン類や角竜類といった新しいタイプの恐竜が登場した一方で、竜脚類は小型化するなど、恐竜の世界は大きく変化していきます。このゾーンでは、アクロカントサウルスやデイノニクスといった特徴的な恐竜の化石を見ることができます。
最後の「百花繚乱~多様化する恐竜たち~」ゾーンでは、後期白亜紀の恐竜たちを紹介。肉食恐竜では、ドロマエオサウルス類やティラノサウルス類が大型化し、草食恐竜ではハドロサウルス類や角竜類が進化を遂げ、多様化していく様子がわかります。このゾーンの目玉は、カナダ・アルバータ州で発掘されたティラノサウルス「ブラックビューティー」の頭骨化石と、日本初公開となるゴルゴサウルスの全身骨格化石です。
本特別展は、最新の研究成果に基づいて、北アメリカ大陸の恐竜の進化と多様性を、豊富な展示物を通して分かりやすく解説しています。恐竜好きはもちろん、古生物に興味がある人にとって見逃せない特別展です。
北アメリカ大陸の「バッドランド」と呼ばれる荒野は、恐竜化石の宝庫として知られています。今回の特別展では、このバッドランドで発掘された恐竜化石を多数展示することで、その壮大なスケールと、恐竜たちの多様性を感じることができました。特に印象深かったのは、全長約25メートルのディプロドクスや、ティラノサウルスの頭骨「ブラックビューティー」です。これらの化石を見ることで、太古の地球に生きた巨大な恐竜たちの姿を想像し、当時の壮大な光景を体感できました。
また、プロジェクションマッピングを用いた展示では、化石密集層の形成過程や、恐竜たちの生態をリアルに再現していました。これらの展示を通して、恐竜たちが生きていた時代や環境について、より深く理解することができました。
さらに、日本初公開となる化石や標本も数多く展示されており、貴重な資料を通して、北アメリカ大陸の恐竜研究の最前線に触れることができました。恐竜ファンなら必見の特別展です。