ブロードウェイミュージカル「プリティ・ウーマン」日本初演!華やかで感動的なラブストーリーが開幕
映画の名作をミュージカル化した「プリティ・ウーマン」が、遂に日本に初上陸!ブライアン・アダムス作曲の楽曲と、豪華キャストの歌唱&ダンスが織りなす、甘く切ないラブストーリーは必見です。新国立劇場、立川、大阪公演と、各地で公演が開催されます。
ブロードウェイミュージカル「プリティ・ウーマン」日本初演!華やかで感動的なラブストーリーが開幕
立飛グループ創立100周年記念事業として、ブロードウェイミュージカル「プリティ・ウーマン」が、9月11日に新国立劇場オペラパレスで幕を開けました。
映画版で人気の高い、リチャード・ギアとジュリア・ロバーツ主演のラブストーリーを基にした本作は、ロサンゼルスを舞台に、敏腕実業家とコールガールの出会いと恋を描いています。グラミー賞受賞のシンガーソングライター、ブライアン・アダムスが楽曲を提供し、ミュージカル『キンキーブーツ』の演出・振付を手掛けたジェリー・ミッチェルが演出を担当するなど、豪華な制作陣が集結した話題作です。
1980年代のロサンゼルスを舞台に、敏腕実業家エドワードと、街角で営業しているコールガールのヴィヴィアンが出会い、一夜を共にすることから物語は始まります。企業買収に奔走するエドワードは、ビジネスの成功のためにヴィヴィアンと一週間の契約を結びます。しかし、金銭的な繋がりから始まった二人の関係は、ヴィヴィアンの心の温かさや純粋さに触れることで、徐々に変化していきます。孤独なエドワードは、ヴィヴィアンと過ごす中で、自分自身の心の奥底に隠された愛情に気付いていくのです。
舞台は、華やかでエネルギッシュなハリウッドの街並みを表現し、椰子の木やカラフルな色使いで、西海岸の雰囲気を演出しています。また、ブライアン・アダムスのポップスと、オペラ『椿姫』のアリアが融合するシーンは、ミュージカルならではの演出として圧巻です。映画でも印象的なシーンであった『椿姫』を、舞台ならではの迫力とスリルで表現し、観客を魅了しています。
ヴィヴィアン役のエリー・ベイカーは、美しく魅力的な歌声と繊細な演技で観客を惹きつけます。エドワード役のチェイス・ウルフは、ビジネスマンとしての冷徹さだけでなく、ヴィヴィアンへの愛情に目覚めていく心の変化を巧みに表現しています。さらに、ヴィヴィアンの親友キットやエドワードの顧問弁護士フィリップなど、周りの人物たちも魅力的なキャラクターとして描かれています。特に、物語の進行役のような存在である「ハッピーマン」は、ホテルの支配人としても登場し、ヴィヴィアンにダンスを教えたり、人生の大切さを諭したりするなど、物語に深みを与えています。
「プリティ・ウーマン」は、シンデレラストーリーのような王道の展開でありながら、人生の苦味や喜びを同時に味わえる、甘酸っぱいラブストーリーです。豪華な舞台セット、華やかな衣装、そしてキャストの歌唱力と演技力、そしてブライアン・アダムスの美しい音楽が織りなす世界観は、観客に忘れられない感動を与えてくれます。
公演は、新国立劇場、立川、大阪と各地で開催されます。この機会に、ブロードウェイミュージカル「プリティ・ウーマン」を体感してみてはいかがでしょうか。
ブロードウェイミュージカル『プリティ・ウーマン』を観劇し、映画とはまた違った魅力に心を奪われました。
まず、ブライアン・アダムスの楽曲が素晴らしいです。映画のイメージを壊すことなく、かつミュージカルにふさわしい、明るくポップで、それでいてどこか切ないメロディーは、物語の世界観をさらに深めていました。特に、ヴィヴィアンとエドワードがオペラ『椿姫』を観に行くシーンでは、クラシック音楽とポップスが見事に融合し、鳥肌が立つほどの感動を覚えました。映画でも印象的なシーンでしたが、舞台ならではの迫力と臨場感で、さらに記憶に残るものとなりました。
また、キャストの演技力も素晴らしかったです。ヴィヴィアン役のエリー・ベイカーさんは、美しく華やかなだけでなく、繊細な心の動きを表現し、観る人の心を惹きつけました。エドワード役のチェイス・ウルフさんも、最初は冷徹なビジネスマンだったのが、ヴィヴィアンとの触れ合いを通じて心温まる男性へと変化していく様子を、説得力のある演技で表現していました。二人の化学反応が、まさに映画版のジュリア・ロバーツとリチャード・ギアを彷彿とさせ、胸がキュンとするようなシーンもありました。
そして、ジェリー・ミッチェルの演出は、さすがの一言です。1980年代のロサンゼルスの街並みを華やかに再現し、観客を物語の世界に引き込みました。さらに、ハッピーマンというキャラクターを登場させることで、物語にユーモアと温かさを加え、観客がより深くストーリーに没入できる工夫が凝らされていました。
『プリティ・ウーマン』は、単なるラブストーリーではなく、社会における女性蔑視や貧富の格差といった問題も subtly に描かれています。ヴィヴィアンが、金銭的な関係で男性に利用されながらも、自身の価値観や尊厳を保とうとする姿は、現代社会においても重要なメッセージに繋がると思います。
映画版を知っていても、ミュージカル版は全く新しい感動を与えてくれる作品でした。華やかでロマンチックなラブストーリー、そして心に響く音楽と演技。ぜひ、多くの人にこの素晴らしいミュージカルを体験していただきたいです。