アサヒビールは、6月11日に首都圏・関信越エリアで「未来のレモンサワー」を数量限定発売する。
この商品は、フタを開けると本物のレモンスライスが浮き上がってくるのが特徴。
「オリジナル」は、レモンの爽やかさと甘みがバランスよく調和した味わいで、幅広い層に好まれそうな定番フレーバーだ。一方、「プレーン」は、レモン本来の風味をダイレクトに楽しめる、レモン好きにはたまらないフレーバーとなっている。
アサヒビールのマーケティング本部長の梶浦瑞穂氏は、発売記念イベントで「五感を呼び覚まし、総動員して楽しむことで、お客さまの暮らしや生き方に新たな広がりをもたらす」と、この商品のコンセプトを説明した。
缶の中に本物のレモンスライスを入れるというアイデアは、実現までに多くの困難を伴ったという。世界的なレモンの名産地である中国四川省の畑で収穫されたレモンを使用し、収穫後には薬剤を使用しないことを徹底している。
さらに、缶の中にレモンスライスを入れる方法、炭酸の力で浮かび上がる最適な厚み、レモンスライスの強度を高める方法など、様々な課題をクリアする必要があった。微生物や腐敗のリスクについても徹底的に検証され、新たな品質保証体制が構築された。
梶浦氏は「本物のレモンスライスを入れているので、個性が一つ一つ異なる。つまり二度と同じレモンに出会うことはない」と、この商品の魅力を語った。
「未来のレモンサワー」は、時とともに熟成し、味わいが変化していくのも特徴。缶の中でレモンの香りが染み出し、熟成とともにレモンスライスの味わいも変化していく。缶を開けた瞬間、それぞれの人の好みに合わせて完成する、まさに「未来」を感じさせる商品だ。
発売を記念して、東京・渋谷エリアでは様々な体験イベントが開催される。渋谷PARCOでは「(no) more future bar」がオープンし、高さ3mの巨大缶体にアサヒビールの公式LINEから取得した2次元コードをかざすと、未来のレモンサワーを購入できる。ヒト型ロボットによる販売も行われる。
b8ta Tokyo - Shibuyaでは、ブリヂストンのソフトハンドロボット「TETOTE」を搭載したAIロボット「Moodie」と乾杯しながら未来のレモンサワーを味わえる体験を用意している。
渋谷横丁では、未来のレモンサワーが1本549円で提供される。
イベントには、タレントの藤森慎吾が登場し、未来のレモンサワーを試飲。「うまうぃーねー!」とコメントし、会場を沸かせた。
藤森氏は、「レモンサワー界のラスボス」と表現するほど、この商品に高い評価を与えた。
アサヒビールの新商品「未来のレモンサワー」は、従来のレモンサワーとは一線を画す革新的な商品だと言える。
缶の中に本物のレモンスライスが入っているというアイデアは、斬新かつ大胆で、消費者の心を掴むのに十分なインパクトがある。
「オリジナル」と「プレーン」の2つのフレーバーは、それぞれ異なる魅力を持ち、幅広い層のニーズに応えることができるだろう。
さらに、時とともに熟成し、味わいが変化していくという点は、従来の缶チューハイにはない特徴であり、消費者に新たな楽しみを提供してくれる。
「未来のレモンサワー」は、単なるアルコール飲料ではなく、五感で楽しめる新しい体験を提供する商品だと言える。
発売を記念して開催されるイベントも、商品の魅力を伝える上で重要な役割を果たすだろう。渋谷という若者文化の発信地で、様々な体験を通して「未来のレモンサワー」をアピールすることで、より多くの人にその魅力を伝えることができるはずだ。
「未来のレモンサワー」は、レモンサワーというカテゴリーをさらに進化させる可能性を秘めた商品だ。今後の展開に期待したい。
ただし、本物のレモンスライスを使用しているため、品質管理や保管方法など、課題も多く存在する。今後、より多くの人にこの商品を楽しんでもらうためには、これらの課題を克服していく必要があるだろう。