シャープは、次世代の4K有機ELテレビシリーズ『AQUOS QD-OLED』<GS1ライン>と『AQUOS OLED』<GQ1/GQ2ライン>の計7機種を新たに市場に投入する。同社はこの製品群に際し、最新の「量子ドット有機ELパネル」を採用し、画質や音質の大幅な向上を目指している。
特に注目すべきは、<GS1ライン>に採用された量子ドット技術で、青色の有機EL光を量子ドット層で高純度の3原色に変換し、鮮やかで明暗豊かな映像の再現が可能となった。有機EL発光層の状態や温度分布をリアルタイムに解析し、発光量を緻密に制御することで、従来のモデルに比べて約15%の輝度向上を実現した。
これに対して、<GQ1ライン>には高輝度の「S-Brightパネル」が搭載され、黒の表現や輝きのある映像にも優れている。次世代AIプロセッサー「Medalist S5X」と「Medalist S5」を採用し、画質と音質を自動的に最適化する点も特徴的だ。
例えば、新開発の「AI超解像」機能により、映像の精細感をAIが自動的に高めることができる。また、アニメやネット動画などで発生するグラデーションの乱れをなめらかに補正する「アニメ・ネットクリア」機能も搭載。これにより、ユーザーはより鮮明でスッキリとした映像を楽しむことができる。
音質においても新しいアプローチがなされ、「ARSS+」(AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS)という音響システムを全機種に標準装備。特に<GS1ライン>では「パワーボイススピーカー」による100Wの高出力を実現していて、クリアでパワフルな音響体験を提供する。AIが音声信号を解析し、シーンに応じて音楽ライブやスポーツの臨場感を高めたり、セリフを明瞭にすることで、視聴体験全体を向上させる。
さらに、全機種に搭載されたGoogle TV(TM)は魅力的なエンターテインメント体験を提供する。1万以上のアプリから、40万本以上の映画やテレビ番組にアクセスでき、Google TVがユーザーの好みに応じたコンテンツを提案する。リモコンのGoogleアシスタントボタンを使えば、映画の検索や音楽の再生なども声で簡単に操作可能だ。
このように、シャープの新しい『AQUOS QD-OLED』と『AQUOS OLED』シリーズは、最新の技術を駆使し、画質、音質、使いやすさの全てにおいて次世代の体験を提供する。