愛知県豊橋市中央図書館で、地域の食文化をテーマにした企画展「あなたの知らない豊橋-育て、活かす食人」が5月16日(木)から開催されています。この企画展は、豊橋の誇る食のコンテンツをテーマにしており、全国に先駆けて始まった約130年の歴史を誇る養鰻(ようまん)や、うずら卵の生産量が全国トップクラスを誇る養鶉(ようじゅん)、そして豊橋市のふるさと納税の返礼品としても人気が高いあいち鴨が取り上げられています。
企画展の会場は中央図書館1階情報発信コーナーで、生産に関わる実物資料10点、紹介パネル10点、関連図書30点が展示されています。養鰻の歴史や生産過程、養鶉の特徴、あいち鴨の普及に至るまで、豊橋の食文化について深く知ることができる内容となっています。また、生産者へのインタビューをまとめたパネルも展示されており、彼らが消費者に伝えたいメッセージが熱く語られています。
展示内容の中でも特に目を引くのが、養鰻の歴史です。豊橋は約130年前に養鰻を全国で最初に始めた地域であり、その技術と知識は現在も高く評価されています。養鰻の歴史やその発展を紹介するパネルや資料は、見る者に豊橋の誇る伝統を感じさせます。また、養鶉においては、うずら卵が豊橋からどのように全国に広まっていったのか、その生産背景や技術についても詳しく紹介されています。
さらに、あいち鴨に関する展示も注目ポイントの一つです。あいち鴨は豊橋市のふるさと納税の返礼品としても人気があり、その品質と風味は多くの人々に愛されています。展示には生産者が語るあいち鴨の魅力や生産過程、食べ方の提案などが含まれており、消費者に対するアピールが感じられます。
企画展の会期は7月7日(日)までです。この期間中には関連講座として、豊橋うなぎとあいち鴨の生産者を迎えたトークショーも開催されます。6月8日(土)には、豊橋養鰻漁業協同組合の花井章浩組合長が「豊橋の養鰻最前線!」と題して講演を行います。高級食材である鰻がどのような養殖過程を経て私たちの食卓に届くのか、その全貌を語ります。
また、6月30日(日)には「ひろめる食文化-あいち鴨を深掘り!」と題された講座が予定されています。こちらでは、市内の㈲鳥市精肉店の市川勝丸代表取締役が、あいち鴨の魅力について詳しく語ります。生産から加工、販売までの全ての工程を担う市川氏のトークは、あいち鴨の深淵な魅力を引き出すこと間違いなしです。
これらの講座はいずれも午後1時半から1時間程度で、会場は中央図書館3階第2・第3会議室です。抽選で定員25名の限定講座であり、申し込みは5月23日(木)までとなっています。予約は豊橋市図書館のホームページ内のイベント予約システムで行い、公式サイト(https://www.library.toyohashi.aichi.jp/)からアクセスできます。
豊橋の誇る食文化に触れることができるこの機会をお見逃しなく。豊商の心意気と技術に触れ、その味わいを深く知ることができる貴重な時間をぜひ楽しんでください。