映画界のアイコンである吉永小百合。この名女優がデビュー65周年を迎える記念すべき年に、彼女の若き日の輝きを再びスクリーンで味わえる特集上映が神保町シアターで開催されます。5月25日(土)から6月28日(金)までの約一ヶ月間、戦後を代表する国民的女優・吉永小百合の初期の名作20作品が上映されます。今回の特集上映は、1960年代の吉永小百合が主演した日活青春映画に焦点を当て、彼女の魅力を余すところなく伝える内容となっています。日活の撮影所に入社してから瞬く間にスターの座を射止めた吉永は、当時の若者たちの青春と夢を題材にした数多くの映画に出演し、その等身大の演技で多くの人々を魅了しました。特に「ガラスの中の少女」や「青い山脈」、「愛と死の記録」といった作品は、その情感豊かな演技で観客の心を捉えました。今回のプログラムは、そんな吉永の一連の青春映画の中から厳選された珠玉の20作品がラインナップされており、彼女のまぶしいほどの輝きを再発見する絶好の機会となります。上映される作品の中でも特に注目したいのは、吉永の代名詞とも言える「キューポラのある街」。この映画は、1962年に公開され、吉永の代表作として今なお愛され続けている作品です。また、「泥だらけの純情」や「愛と死をみつめて」など、彼女の全盛期を彩る数々の名作がスクリーンに蘇ります。これらの作品は、単なる懐古趣味にとどまらず、今の若者にも共感される普遍的なテーマを内包しており、そのメッセージ性は時代とともに色あせることなく輝き続けます。神保町シアターは、昭和の風情と伝統を感じさせる本の街・神保町に位置する名画座で、古き良き日本映画をフィルムで鑑賞できる貴重なスポット。今回は、そんなシアターの特別な舞台装置とともに、吉永小百合の65年にわたる輝かしいキャリアを象徴する作品群を堪能することができます。この特集上映に向けて自身もコメントを寄せた吉永は、「幼い頃、妹と二人、母に連れられて3本立ての映画館に行き、楽しく映画を観た思い出があります。この度、私の日活青春時代の映画を、神保町シアターで上映していただけることになりました。選ばれた20作品、大好きな映画ばかりです。映画ファンの皆様に愛されている名画座で、ぜひ、多くの皆さまにご覧いただきたいと願って居ります。」と述べており、彼女自身もこの特集上映に大きな期待を寄せています。神保町シアターは千代田区神田神保町1-23に位置し、アクセスも良好。入場料金は一般1300円、シニア1100円、学生900円という手頃な価格です。昭和の名作に触れ、日本映画の黄金時代を存分に楽しむことのできるこの特別な機会を、ぜひお見逃しなく。詳細なスケジュールや上映作品に関する情報は神保町シアターの公式ホームページでご確認ください。吉永小百合の輝きを再びスクリーンで目撃するチャンスを、どうぞお楽しみに。