【パソナ(代表 南部靖之)】小学校で「教育版マインクラフト」を活用したSTEAM授業を10月から実施
南部靖之氏が代表を務めるパソナグループは、株式会社パソナ日本総務部が10月23日より、「教育版マインクラフト」を活用したSTEAM授業を実施すると発表しました。同授業は、大阪府守口市の市立小学校で実施予定です。
株式会社パソナ日本総務部(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長 佐野克也)は、大阪府守口市・門真市でSDGsをコンセプトにした「TOMO~NI」を運営するパソナグループの会社です。
守口市教育委員会より令和6年度「守口市立守口小学校のSTEAM教育事業」を受託したことから、事業の一環として、守口市立守口小学校4年生と5年生を対象に、教育版マインクラフトを活用した出前授業を2024年10月23日(水)から順次実施するとしています。
STEAM教育とは
STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした、理数教育に創造性教育を加えた教育理念のことです。
2000年代からアメリカで始まった「STEM教育(理数教育)」にArtsを加えることで、より創造的な発想と柔軟な思考が可能になるといわれています。
欧米を中心に広まっているSTEAM教育は、日本ではまだまだ浸透途中ではありますが、文部科学省が2019年4月の中央教育審議会諮問にて高等教育におけるSTEAM教育の推進について述べたことにより、一躍脚光を浴びました。
『教育版マインクラフトを活用したSTEAM教育』の概要
日時:2024年10月23日(水)~2025年3月31日(月)
対象:大阪府守口市立守口小学校4年生、5年生 計189名
内容:大阪府守口市を題材に、教育版マインクラフトを活用した出前授業を、下記テーマにあわせて実施
【共通テーマ】
基本的な教育版マインクラフトの操作、建築、プログラミング
【学年テーマ】
4年生 福祉概念をとりいれ、バリアフリーな施設の設計・建築
5年生 農業、工業などの分野をとりいれた内容
マインクラフトとは
「マインクラフト」は、マルクス・ペルソンとMojang Studiosの社員が開発したサンドボックスビデオゲームで、日本では「マイクラ」と略して呼ばれることが多いゲームです。
全てのものがサイコロ状のブロックで構成された世界(フィールド)の中で、建築をしたりモンスターを討倒したり、冒険をしたりする自由度の高いゲームとなっています。
マインクラフトの魅力
日本国内はもちろん、世界中で年齢や性別を問わず多くの人を魅了しているマインクラフト。その魅力は、「決まりがない無限の世界で自由に生きられる」という点にあると言えるでしょう。
マインクラフトの世界では、決まった目的やルールはありません。「魔王を倒して世界を救う」「決められたゴールに向かう」などの目的はもちろん、「いつまでに何をしなくてはいけない」といった縛りもないのです。
ゲームは主に2つのモードでプレイでき、自由にブロックを使って建築を楽しむ「クリエイティブモード」と、ゲームの世界で様々な障害を乗り越えて生活する「サバイバルモード」があります。サバイバルモードではラスボスが存在しますが、倒しても倒さなくてもいいという緩い設定となっているのです。
海外のSTEAM教育事情
STEAM教育は世界各国で推進しており、中には他国から大きな注目を集めるものも少なくありません。
STEAM教育は、5つの分野の学習を通して、子どもを今後のIT社会に順応した競争力のある人材に育てていくための教育方針です。STEAM教育が充実している国ほど、今後、世界で活躍できる人材が育っていくといっても過言ではないでしょう。
一例として、海外のSTEAM教育の中で有名なものをご紹介します
サイエンスセンター(シンガポール)
シンガポールは国を挙げてSTEAM教育に力を入れている国の一つです。
同国のサイエンスセンターは政府直属のSTEAM教育機関で、STEAM関連領域に関する修士号・博士号を持つスペシャリストが授業を展開しているのが特徴です。STEAM教育が社会にどのような形で必要とされているのか、という実践的な知識を得られる機関です。
High Tech High(アメリカ)
「High Tech High」は、アメリカにあるSTEAM教育を実践する学校で、プログラミングや非認知能力の育成に力を入れており、eラーニングを積極的に採用しているのが特徴です。
授業料は無料で教科書は使わず、成績表もありません。生徒たちはチームを組んでプロジェクトを動かすことで、自分たちで考え、実現する力を養っていきます。
まとめ
株式会社パソナ日本総務部では、『教育版マインクラフトを活用したSTEAM教育』の事業を通して、子どもたちの好奇心や探究心を引き出す一助となるよう支援してゆくとしています。
また、地域と一体となった活動を行うことで、地域のSDGs発信拠点として貢献することを広く発信しているのです。