大塚明夫が語るゾロの魅力!BS12「ZORRO」試写会レポート
BS12で10月6日より放送開始のスペインドラマ「ZORRO」の試写会が開催。大塚明夫さんがゾロの魅力を熱弁!「マスク・オブ・ゾロ」シリーズの思い出や、ゾロを演じる上でのこだわりを語ったイベントの様子をレポートします。さらに、新ドラマ「ZORRO」の魅力も徹底解説!
大塚明夫が語るゾロの魅力!BS12「ZORRO」試写会レポート
BS12 トゥエルビにて10月6日より放送開始となるスペイン制作連続ドラマ「ZORRO」の試写会が、9月26日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開催されました。ゲストとして招かれたのは、映画「マスク・オブ・ゾロ」シリーズでアントニオ・バンデラス演じるゾロの吹き替えを担当した声優、大塚明夫さん。イベントは、お笑いコンビ・ジャガモンドの斉藤さんの軽妙な司会で幕を開けました。
黒を基調とした、ゾロを彷彿とさせる衣装で登場した大塚さんは、会場の観客を前に軽妙な挨拶。「どうもはじめまして。快傑ゾロ、ナガネギマンの大塚明夫です!」と、アニメ「それいけ!アンパンマン」で演じたナガネギマンに絡めたジョークで場を和ませました。そして、40歳頃に「マスク・オブ・ゾロ」の吹き替えを担当した時の思い出を語ります。「『快傑ゾロ』を子供の頃に見ていて、そのカッコよさが強烈に印象に残っていたんです。だから、『マスク・オブ・ゾロ』のオファーを受けた時は、ワクワクしましたね」と、幼少期の感動を振り返りました。
バンデラスのゾロについて、「馬に乗った時の姿、振り返る姿…一つ一つの仕草が本当にカッコよかった。腹が立つくらいカッコよかった(笑)」と絶賛。さらに、吹き替え収録時のエピソードとして、アンソニー・ホプキンス演じる先代ゾロの吹き替えを担当した津嘉山正種さんの演技に感銘を受けたことを語りました。「津嘉山さんは名優中の名優で、そのお芝居は今でも鮮明に覚えています。当時、自分より若かった津嘉山さんを見て、自分はまだまだだなと感じました」と、謙虚な姿勢を見せました。
ゾロの魅力について問われると、「カッコよさを極限まで追求した結晶のようなキャラクター」と表現。「痛快な物語で、時代劇のように正義のヒーローがわる者を倒していく展開ですが、そのカッコよさが圧倒的です」と、改めてゾロの魅力を語りました。声優としてのこだわりについても触れ、「吹き替えでは、その人物が日本語で話したらどうなるかを考えます。その人の声質や話し方を損なわず、むしろ際立たせるように心がけています」と、自身の仕事に対する姿勢を明かしました。
イベント後半には、事前に募集した視聴者からの質問に、ゾロになりきって答えるコーナーも。「ダイエットや貯金が続かない」という相談には、「美しい女性が待っていると思えば頑張れる」「将来の自分に投資だと思えば貯金も苦にならない」と、ゾロらしいプレイボーイ風と大人の回答で会場を沸かせました。また、「上司に気に入られ、頻繁に飲み会に誘われる」という相談には、「ゾロなら自分のやりたいようにやる」と、ゾロらしい芯の強さを示しつつ、「現実的には、自分のメンタルが保てる範囲で、愛想よく付き合った方が良い」と現代社会の大人の回答で締めくくりました。
イベントの最後は、「ZORRO」の試写会。大塚さんのトークで高まった期待感の中、観客たちは新たなゾロの活躍を堪能しました。BS12では、本ドラマに加え、「マスク・オブ・ゾロ」「レジェンド・オブ・ゾロ」も放送される「怪傑ゾロ特集Z」を実施。10月6日からの放送開始が待ち遠しいです。
今回の試写会レポートを通して、大塚明夫さんのゾロへの深い愛情を感じました。単なる吹き替えではなく、ゾロというキャラクターを深く理解し、その魅力を伝えることに情熱を注いでいることが伝わってきました。特に、幼少期の「快傑ゾロ」への印象や、津嘉山正種さんへの敬意を語る場面は、大塚さんのプロとしての姿勢と、役者としての真摯な姿勢が垣間見えた感動的な瞬間でした。
また、「ゾロになりきり」コーナーでの回答は、大塚さんのユーモアと人間味あふれる一面を見ることができ、ゾロというキャラクターに対する理解の深さだけでなく、現代社会の悩みに対する鋭い洞察力も感じました。ゾロのカッコよさを強調しながらも、現実的なアドバイスを交える回答は、まさに「大塚明夫」というベテラン声優だからこそできる芸当だと感じました。
試写会で上映された「ZORRO」は、19世紀のカリフォルニアを舞台に、正義の剣士ゾロの活躍を描く作品。大塚さんのトークで期待感が高まった状態での鑑賞だったため、一層作品に没入することができました。新世代ゾロの活躍は、古典的なゾロ像へのオマージュを感じつつも、現代的な解釈も加えられた、魅力的なものでした。
本イベントは、単なるドラマの宣伝イベントではなく、「ゾロ」というキャラクターを語り継ぎ、その魅力を再発見する場となっていました。大塚明夫さんという、ゾロを深く理解し、愛する声優だからこそ実現できた素晴らしいイベントだったと思います。このイベントを通して、「ゾロ」というキャラクターの魅力を改めて認識し、改めてこの古典的なヒーロー像の持つ普遍的な魅力に感銘を受けました。今回の試写会は、単なるプロモーションイベント以上の価値があり、多くのファンにとって忘れられない思い出となったのではないでしょうか。