2024年03月12日更新
bungosd 文スト 文学

【文豪ストレイドッグス】各キャラの性格・能力名の元ネタとなった文豪・文学作品のまとめ!

アニメ『文豪ストレイドッグス』には太宰治、宮沢賢治など実在した文豪と同一の名前を持つキャラが登場します。太宰治が生きる意志の弱いキャラで、人間失格という異能力を使うなど、文豪のエピソードや文学作品を元ネタにしているのが特徴です。そこで元ネタまとめを作ってみました。現在24話までの内容を収録

2014543
0
出典:bungo-stray-dogs.jp
ポートマフィアの最下級の構成員。太宰からはオダサクと呼ばれている。文豪の作之助もその愛称で呼ばれていた。

人を殺さないという信条を持っていたり、太宰が適当なことを言ったときにあっさり同調したりするなど、甘い性格。これは、文豪の作之助が書いた「夫婦善哉」や「天衣無縫」に登場する夫が優柔不断な性格であることが元ネタか?
出典:e-tsurezure.blog.so-net.ne.jp
こちらが文豪の作之助。服装の雰囲気はけっこう似ている。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:天衣無縫(てんいむほう)
元ネタ:作之助の小説『天衣無縫』

5、6秒先の未来を予見することができる。元ネタとなった小説『天衣無縫』はモテない女性が冴えない男性と結婚する物語。『天衣無縫』というタイトルは、その男性が先のことを考えずに他人に簡単にお金を貸してしまうような、底抜けにお人好しな性格であることを表現している。

元ネタでは先のことを考えられない人だったのに、文ストでは未来を予見できるキャラになっているわけで、なかなか皮肉が効いている。

尾崎 紅葉(おざき こうよう)

出典:bungo-stray-dogs.jp
泉鏡花を捕まえるためにやってきたポートマフィアの幹部。乱暴な態度ではあるが一応、鏡花を心配しているようだ。文豪の紅葉も江戸っ子気質で口の悪いところがあったが、基本的に弟子には優しかった。そして、文豪の鏡花は紅葉の弟子だった。

まるで遊女のような派手な和服を着ている。これは文豪の紅葉の書く文章が優雅な美文だったことからの連想か?

なお、文ストの紅葉は女性だが、文豪の紅葉は男性である。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:金色夜叉(こんじきやしゃ)
元ネタ:紅葉の未完小説『金色夜叉』

武者を召喚して使役できる。鏡花と同様の能力。元ネタ小説は「貫一という男子学生の許婚だった宮という女性が勝手に金持ちの男に嫁いでしまい、貫一が復讐のために高利貸しになる」という内容。タイトルの金色夜叉は「金に狂った鬼」みたいな意味。文ストの金色夜叉が金に狂っているかどうかは不明だが、鬼というイメージは共通している。

夢野 久作(ゆめの きゅうさく)

スポンサーリンク

スポンサーリンク

出典:bungo-stray-dogs.jp
Qと呼ばれている少年。文豪の夢野久作も夢Qなどと呼ばれることがある。

他人を傷つけることにためらいがない。以前は「歩く厄災」扱いされ、座敷牢に閉じ込められていた。このあたりは文豪の夢野久作がホラー小説を多く執筆したことが元ネタか。また、代表作『ドグラ・マグラ』において、主人公が精神病院の独房に閉じ込められていたことも関係してそう。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:ドグラ・マグラ
元ネタ:夢野久作の小説『ドグラ・マグラ』

自分を傷つけた相手に、人形を使って呪いをかける能力。呪われた人は幻覚が見えるようになり、発狂して周囲の人に襲いかかってしまう。元ネタ小説の主人公が大量殺人をおかした精神異常者であることから連想した能力だろうか。夢野久作というペンネームが夢想家という意味であることも関係しているかもしれない。

ギルド

フランシス・F

出典:Uploaded by FrenchToast
アメリカの文豪、フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドをモチーフにしたキャラ。

「金で買えないものがある、か。貧乏人の決め台詞だな」「俺は欲しいものは必ず手に入れる」など成金的な台詞が多い。これは、文豪のフランシスが派手な生活を送っていたことが元ネタ。

また、妻と娘1人という家族構成も文豪のフランシスと一致している。ただ、娘が亡くなったというのは文スト独自の設定である。
<フィッツジェラルドってどんな人?>
処女長編『楽園のこちら側』がベストセラーになると婚約者のゼルダとニューヨークへ移り結婚、狂騒の20年代と呼ばれた空前の好景気を象徴するスターとなります。

ふたりは夜ごと派手なパーティを開き、彼らの常識を超える言動は逐一新聞に載るようになりました。
引用元:gqjapan.jp(引用元へはこちらから)
出典:en.wikipedia.org
文豪のフランシスの写真。文ストのフランシスとけっこう似ているのでは。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:華麗なるフィッツジェラルド
元ネタ:フランシスの小説『華麗なるギャツビー』

消費した金額に比例して自身の身体能力を強化させられる能力。元ネタ小説の主人公、および、文豪のフランシスが成金だったことから連想した能力だろう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ルーシー・M

出典:Uploaded by FrenchToast
名前については、カナダの文豪ルーシー・モード・モンゴメリが元ネタ。

赤毛で孤児院育ちという特徴については、ルーシーの小説『赤毛のアン』に登場するアン・シャーリーが元ネタ。

12話では、みんなにちやほやされている敦を激しく妬んでいた。おそらく、アンが抱えていた劣等感をやや大げさに解釈し、嫉妬深い女という設定にしたのだろう。
<アン・シャーリー>
とても痩せていて、青白く、そばかすだらけの顔をしている。自分の赤毛に劣等感を抱いている。

どこか悲観主義者であり、自分がとても不幸に感じたり、それを演じたりするが、大概マリカに咎められる。
引用元:ja.wikipedia.org(引用元へはこちらから)
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:深淵の赤毛のアン
元ネタ:ルーシーの小説『赤毛のアン』

相手を異空間に連れ込む能力。異空間内で、巨大な人形「アン」との鬼ごっこに負けると二度と異空間から出られなくなる。元ネタ小説のアンが想像力豊かでロマンチックな物が好きな女の子であったことから、こういうメルヘンチックな能力になったのだろう。

ナサニエル・H

出典:bungo-stray-dogs.jp
ギルドの職人。マーガレットからは牧師と呼ばれていた。罪や裁きについて語ることが多い。元ネタはアメリカの小説家ナサニエル・ホーソーン。善悪や罪をテーマにした作品が多く、代表作『緋文字』にはメインキャラとして牧師が登場する。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:緋文字(ひもんじ)
元ネタ:ナサニエルの小説『緋文字』

血液を操ることができ、鞭のようにして敵を攻撃したり、拘束したりできる。元ネタ小説は「夫と離れて暮らしていたヘスターが牧師と恋に落ち、子供を作ってしまう。ヘスターは不貞行為の罰として、胸元に緋文字でAと書かれた服を身に着けなければいけなくなって…」という内容。そういう戒めるイメージと、緋文字の赤いイメージを融合させた結果、こういう能力になったのだろう。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

出典:Uploaded by FrenchToast
梶井に対して能力を使ったときは、梶井の胸元にAという赤い文字が浮かび上がっていた。これはヘスターの服に入れられたAという文字(=不貞を働いた証)が元ネタ。
出典:ciatr.jp
映画版の緋文字。胸元にAという赤い刺繍が入ってるのが分かるはず。

マーガレット・M

出典:bungo-stray-dogs.jp
帽子をかぶり、ドレスに身を包んだ、貴族っぽい女性。ギルドの徒弟。プライドが高く、周囲に高圧的な態度をとる。名前の元ネタは文豪のマーガレット・ミッチェルだが、外見や性格はマーガレットの小説『風と共に去りぬ』に登場する主人公スカーレットが元ネタと思われる。スカーレットは農園主の娘で、フランス貴族の血を引いている。利己的でヒステリックな性格で、癇癪を起こして花瓶を投げたりすることも。
出典:www.amazon.co.jp
1939年の映画『風と共に去りぬ』でのスカーレットの写真。演じたのはヴィヴィアン・リー。文ストのマーガレットとけっこう似ているのでは?

また、文ストのマーガレットは「敗北も屈辱も知らないようなやつ」に敵意をむきだしにしていた。これはスカーレットが南北戦争の影響で財産を全て失い、波乱の人生を送ったことが元ネタか。
出典:Uploaded by FrenchToast
能力名:風と共に去りぬ
元ネタ:マーガレットの小説『風と共に去りぬ』

風を操り、物体を風化させる能力。元ネタ小説のタイトルは南北戦争という『風』によって貴族文化社会が『去った』という比喩表現なのだが、そのへんは気にせず、文字通りに解釈したのだろう。

ルイーザ・A

出典:Uploaded by FrenchToast
ギルドの従弟。メガネをかけた、おどおどした感じの女性。元になっているのはアメリカの小説家ルイーザ・メイ・オルコットのはず。だが、文豪のルイーザは女性参政権や奴隷制廃止を主張するなど芯の強い人物であり、性格はだいぶ異なっている。

文ストのルイーザの作戦書が長いのは、代表作『若草物語』が長編小説だからだろう。

能力名:若草物語(わかくさものがたり)
元ネタ:ルイーザの小説『若草物語』

フランシスによれば、未来を予言できる能力とのこと。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

次のページ

趣味の新着

【速報】オリンピック汚職で入札指名停止中の博報堂に東京都が仕事を斡旋 入札をしない随意契約を利用

東京五輪・パラリンピックを巡る談合事件を受け入札が指名停止になっている広告大手博...

【悲報】阪神・岡田監督が取材拒否!「自身の真意とは異なる言説がさまざまな媒体に掲載された」

阪神は先週末のヤクルト3連戦(神宮)を2勝1敗で勝ち越し、昨季の日本一チームから...

【速報】東京リベンジャーズの和久井健、週刊少年ジャンプで新連載!超常現象不良マンガ「願いのアストロ」

「東京卍リベンジャーズ」の作者・和久井健先生が、4月15日発売の週刊少年ジャンプ...

【悲報】岸田首相の長男・翔太郎氏、議員会館のコンビニでチョコを買って「周囲の分も買え」と叩かれる

岸田首相は安倍派幹部に対して厳しい処分を下していますが、身内に対しては寛容な態度...

【悲報】日本中のスーパーで紅麹チェックが流行wwwwwwww

30日、厚生労働省と大阪市が、健康食品に含まれる「紅麹(べにこうじ)」の成分を摂...

【違法賭博問題】水原一平通訳、年収7500万円(相場は1千万)だった「桁違いの報酬でおかしくなった」

大谷翔平投手の通訳を務める水原一平氏(39歳)が、野球以外のスポーツ賭博による借...

アクセスランキング

【ダイヤ乱れ】京浜東北線 赤羽駅で痴漢騒ぎ!「非常停止ボタン 電気も消えた」

京浜東北線は本日、赤羽駅で発生した迷惑行為により大幅な遅延が発生しています。初報...

【情報求ム】陸前高田市 酔っ払い4人組が犬(ワイマナラー)を暴行!「もう歩けない、最悪安楽死」

この投稿は、4月13日頃に発生したと見られる出来事に関連しているようです。投稿者...

【ボクシング】堤駿斗、1回目の計量で1.6キロ体重超過!2回目は50グラムしか落ちず 相手は「失望」

24年4月17日に東京・後楽園ホールで予定されているボクシングフェザー級ノンタイ...

【火事】愛知 刈谷市銀座で火事!「家の前 ガチ火事」

愛知県刈谷市銀座で発生した火災、消防隊が現場対応中 2024年4月17日、愛知県...

【産休クッキー】妊婦が「産休いただきますクッキー」配る→『不妊治療の人のこと考えろ、空気読め』と炎上

出産予定の女性が、産休前に職場の人に配るために赤ちゃんのイラストと共に『産休いた...

【冤罪】「それは私のおいなりさんなのに!」滋賀県警が万引き疑いで誤認逮捕  70代女性を3日後に釈放

 滋賀県警近江八幡署は16日、誤認逮捕された70代女性が釈放されたことを公表しま...

まとめ作者