2024年03月09日更新
mayoiga 考察 迷家

【迷家‐マヨイガ‐】各話サブタイトルに隠された真の意味とは!元ネタことわざの考察!

アニメ『迷家』の各話サブタイトルはことわざが元ネタになっています。例えば、6話サブタイトルの『坊主の不道徳』は、ことわざの『坊主の不信心』をもじっています。もじったサブタイトルと元になったことわざの両方がストーリーに関係していて面白いので、どう関係しているかを1話から順に解説していきます!

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1話『鉄橋を叩いて渡る』

出典:matomame.jp
元ネタはことわざの『石橋を叩いて渡る』です。このことわざは、壊れることのない石橋をわざわざ叩いて安全性を確かめてから渡るような、慎重すぎる姿勢を意味します。

1話で光宗は酔い止めの薬をしっかり用意してきており、具合の悪くなった真咲に分けてあげていました。そんな光宗の用意周到な性格は、元ネタのことわざと一致します。
出典:matomame.jp
サブタイトル中の鉄橋というのは、納鳴村に入る直前にあった大きな鉄橋を指していると思われます。
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さらに、1話では子供が塀の上を歩く回想シーンがありました。7話を見た後だと、この回想は塀から時宗が落ちた事故と関係あると分かります。塀を石橋と捉えることもできますし、サブタイトルは暗にこの事故を表現したものだったのかもしれません。

2話『一寸先は霧』

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元ネタはことわざの『一寸先は闇』です。このことわざは、目の前が真っ暗なときのように先の展開が全く予想できない状況を意味します。

2話では、納鳴村に向かっていたバスが崖から転落してしまったため、参加者たちは歩いて納鳴村に向かうはめになりました。さらに、納鳴村に着くとなぜか住人が誰もいませんでした。そういった予想外な展開の連続は、元ネタとなったことわざと一致します。
出典:matomame.jp
また、サブタイトルの霧というのは、2話で鉄橋を渡った後、あたりに立ち込めていた霧を指していると思われます。運転手は霧でこれ以上進めないと言ったのですが、ヴァルカナが進むことを運転手に強要したために、バスが崖から転落してしまいました。

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3話『傍若無(む)人』

出典:matomame.jp
元ネタは四字熟語の『傍若無(ぶ)人』です。漢字は同じですが『無』の読み方が違うことに注意してください。元ネタの四字熟語は、他人を無視して好き勝手に振る舞う様子を意味します。

3話では、よっつんが真咲を襲った疑惑が浮上したり、ジャックと氷結が喧嘩したり、らぶぽんが光宗を処刑しようとしたりしていました。そういった参加者たちの暴走は、傍若無人と表現するにふさわしいものでした。
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また、サブタイトルの無人というのは、納鳴村に住人が誰もいないという状況を指しているのでしょうが、それだけでなく、よっつんがいなくなったことを表現している可能性もありそうです。

4話『よっつんの川流れ』

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元ネタはことわざの『河童の川流れ』です。このことわざは、泳ぎの得意な河童でも川に押し流されることがあるように、達人にも失敗はあるという意味です。

4話ではツアー参加者の一部が下山しようとしましたが、地図があってサバイバルの専門家もいたのに、なぜか道に迷ってしまいました。そんな参加者の様子は、元ネタのことわざの河童と重なる部分がありました。
出典:matomame.jp
『よっつんの川流れ』については、そのまんまの意味でしょう。

5話『ユウナ3人いると紛らわしい』

出典:matomame.jp
元ネタはことわざの『女三人寄れば姦(かしま)しい』です。かしましいは騒がしいという意味です。このことわざは、女という漢字を3つ合わせると姦しいという漢字ができるように、女性が3人集まると騒がしいものだという意味です。

5話には、これといって元ネタのことわざと関連する場面は見当たりませんが、強いて言えば、光宗がユウノ・なぁな・プゥ子の3人組に言葉巧みに見張りを押し付けられた場面が関連していると言えるでしょうか。

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出典:matomame.jp
『ユウナ3人いると紛らわしい』についても、ユウナ・ユウネ・ユウノの自称ユウナ3人組が映る場面があっただけで、これといって紛らわしさはありませんでした。むしろ、氷結のジャッジネスという名前のほうが「洞窟のジャック」などと間違われていて紛らわしかったです。氷結くん談義を面白く見せるためにわざとミスリーディングなサブタイトルをつけた可能性もあるんでしょうか?

6話『坊主の不道徳』

出典:matomame.jp
元ネタはことわざの『坊主の不信心』です。このことわざは、他人に仏を信じる大切さを説いておいて自分は仏を信じられていない坊主のように、発言は立派だが実践できていない様子を意味します。『医者の不養生』と同義です。

6話では美影が過去に「自分なら展示会を必ず成功させられる」などと言っておいて発注ミスで大失敗したことが明かされました。また、地獄の業火が過去に「来週、入隊する」と動画サイトで告知しておいて、入隊試験に落ちたことも明かされました。彼らの過去のそういった姿は、信仰心を持てない坊主と重なる部分があります。
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また、『坊主の不道徳』については、6話に登場した坊主を指しているはずです。らぶぽんの母を囲ったり、らぶぽん親子に暴力を振るったりする酷い坊主でしたから、不道徳という表現も納得できます。

7話『鬼のいぬ間に悪だくみ』

出典:anicobin.ldblog.jp
元ネタはことわざの『鬼の居ぬ間に洗濯』です。このことわざは、鬼のような怖い人がいないときに、命の洗濯をするかのようにリラックスするという意味です。

7話では光宗がトンネルで自分のトラウマと向きあおうとしました。しかし、トラウマには勝てず、逃げ出して村に戻り、ぐっすりと眠るという展開になりました。トラウマが元ネタの鬼に対応し、睡眠が元ネタの洗濯に対応すると考えていいでしょう。
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『鬼のいぬ間に悪だくみ』については、真咲がいない隙に参加者たちが真咲退治について話し合っていたことを指しているのでしょう。

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8話『納鳴訪ねて真咲を疑う』

出典:matomame.jp
納鳴村を訪れて、みんなで真咲を疑う、という8話の状況をストレートに表現したサブタイトル。

元ネタはことわざの『七度尋ねて人を疑え』です。このことわざは「物を失くしたときは自分でよく探してから、他人が盗んだ可能性を疑うべきだ。人を軽々しく疑ってはいけない。」という意味です。安易に真咲を悪者だと決めつけた参加者たちを批判するような意図が込められているのではないでしょうか。
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また8話では、納鳴村を探しまわっても娘を見つけらなかった運転手が、最終手段として真咲を誘拐し、「娘に会わせてくれ」と懇願するシーンがありました。この運転手の場合、『七度尋ねて人を疑え』の精神を正しく実践できていると言えます。おそらく『七度尋ねて人を疑え』を実践できる人とそうでない人を対比させるのが8話のテーマだったのではないでしょうか。

9話『月下氷結』

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サブタイトルを素直に読めば、外がまだ暗い時間に月明かりの下で氷結のジャッジネスに襲われた、という意味になりますが…。
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サブタイトルの元ネタになったのは四字熟語の『月下氷人』。古代中国の故事から生まれた言葉で、男女の縁を結ぶ人、特に結婚式の仲人を意味します。おそらく、マイマイを巨大光宗にもう一度会わせるようとしたナンコさんの行動が仲人的だという意味が込められているのでしょう。

また、氷結のジャッジネスの襲撃も、結果的にヴァルカナとこはるんの関係を深める効果があったわけですし、仲人的な行動だったと言えそうです。

10話『苦しい時の神様頼み』

出典:matomame.jp
サブタイトルは直接的には、困った光宗が神山(よっつん曰く神様)に助けてもらったということを表現しているのでしょう。
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元ネタはことわざの『苦しい時の神頼み』。このことわざは「普段は神を信じていないくせに、困ったときだけ神を頼る様子」を意味し、そういう行動をとる人の身勝手さを批判するようなニュアンスがあります。

神山を神様と呼び、助けてもらったことに感謝してはいるけれども、普段は全く神様の話を聞いていないよっつんの姿はこのことわざにぴったり当てはまります。

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他にも、

・今まで緊迫した場面ではリーダー扱いされていた美影が急にリーダー扱いされなくなる
・神山がみんなから応援されていたのに学会発表した途端に裏切られた
・こはるんはヴァルカナを信じてる振りして実は黒幕だった
・だーはらもこはるんの側にいると楽できるから側にいただけだった

といった事実が10話で明かされましたが、どれもことわざと関連する部分があります。おそらく、都合のいいときだけ人を信じてるふりをする人間の身勝手さを描くのが10話のテーマだったのでしょう。

11話『バスに乗れば唄心』

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サブタイトルは直接的には、バスに乗った運転手と光宗がノリノリで納鳴村に突っ込んだことを指しているのでしょう。
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サブタイトルの元ネタはことわざの『馬に乗れば唄心』。このことわざは「馬に乗ると楽しい気分になり、歌を歌いたくなる」という意味です。

「馬に乗る」に相当する場面はありませんでしたが、「楽しい気分になり、歌を歌いたくなる」については、よっつんが川に流され水底に吸い込まれそうになる場面と関係していそうです。よっつん曰く、魂のリリックが降ってきてラッパーになるために生まれてきたことに気付いたのだそうです。
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また、らぶぽんが真咲を追いかけながら「ハーラーギャーテー」と般若心経を唱えた場面とも関係していそうです。

12話『ナナキは心の鏡』

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サブタイトルはそのまんま、「ナナキがその人の心の状態に応じて姿を変える」という意味でしょう。12話では、光宗のナナキがペンギンから、リボンのついた妖精に変化したりしていました。
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元ネタはことわざの『目は心の鏡』。このことわざは「目を人の心を映す鏡のようなものなので、目を見ればその人の本心が分かる」という意味です。おそらく12話で、真咲やこはるんが涙目になったり優しい目になったりと、変化が激しかったことを指しているのでしょう。

ことわざの意味については辞書サイトで調べました

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